2009年新春写真俳句短歌集

   新年明けまして
     おめでとう
       ございます。


平成21年は「大不況」の真っただ中の幕開けですが、干支の「丑」に肖り、早くはないが、一歩一歩着実に力強く進みたいと思います。SNM会員皆様の益々の発展と健康を祈念いたします

<俳句の部>

俳句 写真 備考、コメント等
初富士や

 甘酒うまし

   天下茶屋

     ―学― 今年が甘く,美味い一年になりますように!
茅葺きの

 蕎麦屋で年を

   惜しみけり

      ―学― 茅葺き屋根と共に、またひとつ年を取ったな!
黎明に

 日の出を拝す

      初詣

     ―学―
新年の厳かな初日に皆自然と頭を垂れる。

錯綜した木々の間からの初日の出。何かを暗示。

混迷のアメリカに希望の太陽オバマ大統領輝く!
混沌の日本の太陽総理は?
イエスウイキャン

  決意を秘めし

       初詣

       ―学―
信ずるものは救われる。
初春や

 光りきららに
      うみ
      湖の上

             ―学― 光の湖を軽やかに歩いて富士へ登る初夢かな。
幸せを

 願う家族の

   注連飾り

    ―未来― 正月の基本です。
淑気満つ

 空広々と

  澄み渡る

   ―未来― すがすがしい新年の朝明け。晴天に恵まれ、世相とは裏腹に穏やかな幕開け。
蝋梅の

 香に雷神の
    おも
    面緩む

    ―未来―
  怒りの納めどころがなく、狼狽している様も良し。
雪吊りに

 円錐形の

   風宿す

   ―未来―
「円錐形の風」が良いですね!
池の水

 揺れ穏やかな

    鴨の群れ

     ―未来― 穏やかな年明けの象徴。
初みそら

 紅梅の早や

    二三輪

     ―三樹― 穏やかな年明け。今年の紅梅は、特に早咲き。
              七国を 一望にする 初景色      三樹 
              久方に 子らの声満つ 松の内     三樹
              山峡の 二日の富士は 雲の中     三樹
              冴え返る 丹沢稜線 空を分け     三樹
              凧唸り 大山と頭を 揃えたり     三樹
初詣

 お神酒の先の

     福娘

    ―有三― 鎌倉本覚寺にて。
初詣のご利益。余人はともかく、
今年はよい年になりそうですね。
時雨るるや

 峰の果てなる

     茜雲

    ―有三― 御殿場より富士の峰の夕日。
元旦の

 陽はまた昇る

    太平洋

     ―牧紀―
以下4句江ノ島の元旦。




日米の太平洋にまた栄光の陽が上らんことを、切に願いて!
初日待つ
   ひしめ
 顔 犇きて

   輝けり

    ―牧紀―
  苦難の年こそ、初日待つ人出は多い?
一斉に

 上がるカメラや

    初日射す

     ―牧紀―
カメラが上がって、日の出を知る。
江ノ島の

 初日浴びるや

    海の富士

     ―牧紀― 海からの富士の雄大さは、また格別。
初詣

 ご利益願ふ

   人の波

   ―和子― 人の世は、いつも同じですね。
               老いた今 子に手を引かれ 福願ふ     和子
初詣

 感謝感謝

  ありがとう

    ―英進― その通り!
               倫敦の 空遠かりき 初氷       英進
               浮き寝鳥 波に任せて ゆらゆらり   英進
               陽を溜めて 飛び翔つ前や 冬の蝶   英進
とき
鴇色に

 空染めてゆく

    初明かり

     ―くに― 「鴇色」がいいですね。
手作りの

 絵馬を掲げて
    とし
    新年迎ふ

     ―くに― 「手作りの絵馬」に仄かな満足感!
青空に

 満を持したり

    冬木の芽

     ―くに― 太陽に向かって伸びる様がよいですね。
陽を浴びて

 南天の実の

    輝けり

    ―小鈴― ふさふさと赤き実のなる歳願ふ
こぞ
去年の煤

 煩悩祓い

   除夜の鐘

    ―小鈴― 不況の年の除夜の鐘は、一段と身に凍み徹る。
初春に

 願い重たき

   絵馬並ぶ

    ―小鈴― この不況を吹っ飛ばす役割は、いかにも重いか?
小さき宮

 行列したる

     初詣

     ―小鈴― 小さき宮に大きな願い、長い行列短き拝礼。
初春を

 獅子厳めしく

    迎えけり

     ―小鈴― 厳しい初春だからこそ、獅子舞だけでも、もっと楽しく!



<短歌の部>

短歌 写真 備考、コメント等
陽に映える

 若き黒毛の

   艶々と

 ベコまどろみて

     初夢の中

      ―芳翠― 今年は私(僕)の年。穏やかな年明けで良かったね!おやすみーー。
奉納の

 太極拳を

 舞い終えて

  参道下る

   元日の朝

    ―芳翠― 今年にかける思いを一歩一歩踏みしめながらーーーー。
姑より

 譲り受けきし

    什物を

  揃えて祝う
     えと   はる 
  わが干支の初春

       ―芳翠― おせち料理は手作りでなくっちゃ!伝統は、姑から娘、孫へ。
ボケに似た

 花一輪の

  浮かび出る

   月影の庭

   根府川の里

     ―芳翠―
何とも目出度い桃色の五弁の花。
夕闇の

 相模の海の

   沖はるか

  望むは赤き

    椿の島か

     ―芳翠― 椿の島から一足先の春の便りも望まれて。
丑年や

 不況の底の

   参拝に

  今年こそはと

    祈る空しさ

     ―韶光―
全く同感ですね。
房総を

 越えて昇りし

   初日の出

 江ノ島射して

  富士の朝明け

     ―紀舟― 江ノ島に日が昇る時、海からの富士の尊顔が目覚める。
激動を

 内に秘めたる

   年の明け

 穏やかな晴れ

   乾ききる夜

     ―紀舟― 大不況の荒浪、乾ききる大地ーーでも、穏やかな年の明け。
今年は何が起こるやら?
荒天の

 墨絵の中に

  身を置きて

 降りしきる雪

   我を忘れし

     ―澄香― 墨絵のような荒天の寒さが伝わってきます。
寒気抜け

 白き山々

    青空に

  映えて美し

   車止め見る

     ―澄香― 絶景に出会えて幸運を感謝。
引き潮に

 二つの島を

   結ぶ道

 エンジェルの路

   とは夢ありき

      ―澄香― 「夢の通い路」ひと目見まほし。



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