SNM写真俳句短歌同好会第10回展展示会 2/2
番号 | 俳句、短歌 | 備考、コメント |
28 | 一人居や 音だけ聞こゆ遠花火 淑如 |
自宅で一人の夜、暗闇に、遠く花火の音だけが聞えた。安息の時の流れ! |
29 | 遠き日の夢に遊ぶや 年の暮れ きよし |
埼玉県狭山市航空公園にて。だだっ広い公園のベンチに眠り込んでいる老人一人 何とも平和な光景?はたまた老いの極みか? |
30 | はや四十年 ここがふるさと夏祭り 淑如 |
40年以上経つと、元の故郷も遠くなり、長く住んだここが故郷なんだと、夏祭りを 見ながら思う。ーー玉川学園の夏祭りです。 |
31 | 空青く空青過ぎて 梅霞む 淑如 |
薬師池公園に梅を見に行ったのですが、あまりの青空にしばし、空を眺めてしまった。 |
32 | 語り合ふ二つのグラス 秋灯し 未来 |
娘と初めてジャズコンサートに出かけ、素敵な夜の雰囲気を味わいました。 思い出に残っています。 |
33 | 緑陰に集ひし人の 翳揺るる 未来 |
当同好会の仲間との素敵な時間。皆の微笑ましい姿が印象的で好きな1枚です。 |
34 | 寄り添ふて綿菅と聞く 風の音 未来 |
夏の観察旅行で白馬栂池自然園へ。天候も良く湿原の中、風に揺れる 「ワタスゲ」と、レンズ越しに語り合いました。 |
35 | 競い合ふ子らの背中に 散り桜 きよし |
相模原市橋本の瑞光寺にて。寺の庭の桜が散りかけており、そこをスケート ボードに乗った二人の男の子がかなりのスピードで通過。思わずカシャリ。 |
36 | 雑魚追いに足は冷たし 梅雨晴間 ゆきお |
恩田川高瀬橋付近の川水はまだ冷たいが、それにも負けず子供の歓声が響く! |
37 | 四阿を漂わせ行く 花の海 ゆきお |
満開の桜の中に、 |
38 | ドラムスのリズムに走る 秋の道 きよし |
尾根幹線道路(八王子長池公園傍)にて。プロのドラマーは、色々な人が眼前 を通っても練習に集中していて気にならない様子に感心! |
39 | なんとなく覘く竿先 花疲れ ゆきお |
恩田川沿いの桜満開。一寸歩き疲れて、竿先覘く目もーー。 弁天橋公園にて。 |
40 | 明月院 井戸に活けたる七変化 吉夫 |
紫陽花で囲まれた井戸に、紫陽花の活花を配す粋な計らい! |
41 | 白無垢で生まれ出でたり 蝉の羽化 吉夫 |
白無垢に薄みどりのシルエット。愛おしや、うつくしや! |
42 | 早乙女の摘み取って行く 花菖蒲 吉夫 |
早乙女の緋色の前垂れが薄紫の花菖蒲に映える。主役は花菖蒲? |
43 | 分かち食ぶ 友の畠の落花生 学 |
我が静物の写生画。落花生の配置の妙!味も良し。 |
44@ | ねじ花を見つけてうれし 今朝の試歩 学 |
ゆっくりしか歩けない試歩中故に、可憐なねじ花を見つけた喜び。 |
44A | ねじ花が咲いていたよと 試歩の夫 せつ子 |
それを聞いて、夫と共に、夫を支えつつねじ花に見入る妻。 |
45 | 繚乱と手花火了り 夏終わる せつ子 |
孫たちの手花火の美しさに見とれているうちに、早夏も過ぎる。人生も花火? |
46 | 空蝉や 羽化の力みを残しをり くに |
7月早朝庭に出たら、空蝉が四肢を踏ん張っているのを見つけた。 羽化、脱皮する時は大変だっただろうなと独り心配する。 |
47 | 一幅を眺むるごとく 今日の月 玲子 |
相原諏訪神社の裏手の高台にて。今日の月はいわゆる中秋の名月。ひたすら 待ち,出る名月は美しく、虫の音の静かな時を描写しました。 |
48 | 草分けて瀬音響かせ 秋の水 くに |
10月薬師池公園にて。秋草を分けて流れる水音が爽快。 |
49 | 暮れ初めて 梅が香匂ふ庭に立つ くに |
3月、暮れ始めた我が家の庭先。暗くなるほど梅が香は強く漂うかに! |
50 | 遥かなる 浄土近きか由比ヶ浜 初凪の海茜に染めて 紀舟 |
今年の元日は午後から鎌倉、江の島詣で。夕刻の由比ヶ浜は弁天様のご利益 かまるで西方浄土の観. |
51 | 振袖の花の乙女の立ち姿 両手差し伸べ門出祝すや 紀舟 |
ご存じ町田市高ヶ坂の松村邸の枝垂れ桜。3月27日午後の日差しの下、卒業式 を終えた振袖、袴姿の乙女と重なった。 |
52 | 神木は父の存在 夏祭り 玲子 |
相原諏訪神社のご神木は今日も夏祭りを見守っていました。 |
53 | 伝統を舞ふ土地っ子や 夏果つる 玲子 |
相原丸山諏訪神社大祭。町田市無形文化財の丸山獅子舞が練習の拠点の丸 山公会堂を出発、参道を通り奉納された。代々土地っ子の小中学生が踊ります。 |