SNM写真俳句短歌同好会第10回展示会作品集  (1/2)

番号 俳句・短歌 備考コメント
冬麗の富士裾野へと
             恙なき   未来
稲村ケ崎からの冬の富士さんは素晴らしく、小春日の海岸で遊ぶ家族にも感動!
吊るし柿壁を譜面に
        シンホニ―  小鈴
生田民家園にて。吊るし柿が古い民家の壁にまるでシンホニ―の譜面のような影を
落としていた。
佐保姫と見まがふ巫女の
            白小袖   ゆきお
京都石清水八幡宮の巫女さんの緋の袴が鮮やかで、春を呼ぶ“佐保姫”のよう。
追憶や
    あの事かの事衣更へ   淑如
夏が来て衣替えの時期。、小物を出しながら色々思い出し、手が止まる。自宅で、つい思い出にふける。
さざ波の光の道や
           春うらら    吉夫
西伊豆、土肥港にて。春のおぼろ”日”が、さざ波に浄土への道を描く?
バーべキューあとの馳走は
             花火かな  学
バーべキューも良かったが、孫たちの花火は更なるご馳走!
木登りに挑戦する児
            春立つ日   くに
2月立春の日。芹が谷公園の広場で幾度も、いくども木登りの練習をしている子に
出会い思わず頑張れ!!
朝陽受けきらめく甍
            夏きざす    波
佐渡ヶ島相川の小高い丘の宿にて。カーテンを開けると、初夏の陽に出島の屋根
瓦が、キラキラ煌めいていた。清々しい朝の空気の中、思わずカシャリ!
触れもみでただ有難き
            花蓮華   有三
清げに咲きかおる花に、御仏の無限の慈悲が感じられる。   薬師池公園にて
10 落ち葉踏む音も楽しや
          子の世界    きよし
城山湖周辺のふかふかのもみじ落葉の上を,子供達がはしゃぎまわっていました。
紅葉踏む音とはしゃぐ声の二重奏。
11 桜満開
   少女らの夢リオにかな   玲子
身延山の枝垂れ桜(4/5撮影)。この日リオ五輪水泳の女子中高生3人(池江、今井、
長谷川)の出場決定。3人でリオに行こうね!が叶い、桜満開。本番の夢リオに!
12 北条の五代の栄華紅の
     橋に留めて濠鎮もれり   紀舟
6月17日小田原城址公園吟行会。丁度NHK真田丸で北条攻め放映中。後日小田原
評定と揶揄されているが、開城は英断。小田原市民は感謝、感謝!
13 故郷の板の間涼し
           夏の昼     隆夫
向ケ丘遊園緑地帯の民家にて。田舎の板の間に寝たら、故郷東京の下町の気分
が味わえるかなーーー?
14 日暮れ時
      江戸紫に五尺藤    隆夫
亀戸天神の五尺藤。葛餅もおいしかったなぁ!
15 百草園
   池にも春のたたずまひ   牧紀
2月11日京王百草園にて。晴天に恵まれ梅日和。池の水も澄み切って、早春を映す。
16 御神燈心にともる
            雪詣り    牧紀
今年2度目の雪の朝(1/18)、町田天満宮にて。
ひと気はなく御神灯だけ。ほのかに、鋭く胸を打たれた雪詣で。
17 カサブランカ白際立てる
             炎暑かな  波
我が家の狭い庭にカサブランカが暑さを跳ね返すように咲いていた。私も頑張ろう!
18 むら雲をゆっくり抜けて
              夏の月   波
コンサートの帰り道、辺りは濃い黄昏。ふと見上げると、月が青白い光を放ち、町田
市民病院の灯火と競うようにーー
19 今年また音なつかしや
            江戸風鈴   波
7月に入って小田急デパートの夏物展。江戸風鈴、南部風鈴、金魚鉢、かき氷の器
等々昔懐かしい品々がーーー。今年も夏が来た!
20 艶やかに滝百合開き
          雨しずか    有三
静かに雨の中に問いかける花。   薬師池公園にて。
尚、滝百合は鹿の子百合の一種で垂れさがって咲く珍しい品種の由。
 
21 紫陽花の一輪ほどの
             咲き処
  有三
木々の間に密やかに咲く花一輪。  鎌倉、報国寺にて
22 飛び石に関守石あり
            苔の花   有三
報国寺の茶室への飛び石に、さりげなく置かれた関守石の存在感
23 夢多き幼き頃の
          赤とんぼ    隆夫
赤とんぼは、何も考えずに遊びまわっていた頃の自分と重なる。
玉川学園の自宅付近にて。昨年10月頃。
24 梅が香に
   淡き思い出片思い     隆夫
自宅の梅の二重撮りです。淡き香りにときめいた昔もあったのか?
25 山古志の
 仮設住宅ひっそりと
   人影もなく蝶のたわむる   小鈴
H16年10月の新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の仮設住宅近辺で
は、人影もなくひっそりとしており、住宅の前の花壇では、のんびり蝶が戯れていた。
26 親鴨のまなざし優し
             薫る風   小鈴
恩田川にて。親鴨の子鴨を見る目のやさしさといったらーーーーー。
27 朝露を涙と流し
           吾亦紅     小鈴
八方尾根にて。早朝の散歩道で見つけた吾亦紅が、前日の雨と朝露を溜め、今にも
こぼれそうな涙のように見えました。

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