3 月 例 会


  開催日時:   2011.3.1(火)  9時半〜12時         

  兼題:    
観梅又は自由

  概要:     
 今月は、SNM旅と歩きの会主催の「百草園観梅」を中心に多数
        の投稿があり、披講会も、盛り上がりました。
        同時に、来月の「第4回SNM写真俳句短歌展」の準備打合せを
        実施しました。


写真俳句短歌



閑かさや 里人知らぬ 梅林(うめばやし)    学


春の日や 鳥来しといふ 妻の声  学


二千歩の 歩行許さる 梅見かな    学


早春の 古民家寂と 連子窓(れんじまど)    せつ子


こらへても こらへても なほ春の雪  ゆきお


鵜と鷺の 餌取り競ふ 川の春    ゆきお


竿先の いささかの揺れ 春めきて   ゆきお


紅梅の つぶやき我は ここにをり    きいろ


主役の座 ほんの一瞬 花の兄      きいろ


梅林の 見あぐる空の 軽さかな     きいろ



転んでは 起きまた転び 春を待つ    きいろ

  園庭を一人称の目で歩み
   「思いのまま」と いふ花に遇ふ  きいろ


陽に映へし 水の青さと 残り雪     淑如


手から手へ 慈愛を受けし 古代雛   淑如


里山に 入りて出会ひの 梅香る    芳翠


春の鳩 見つめつ間合い つづまらず  芳翠


春めきて 池に昨夜の 雨満つる  芳翠


 羽繕ひ競うの浮き小屋に
     春の息吹きのいや勝りなむ 芳翠


   思いのまま ならぬが常のこの浮世
      紅白咲き分け生きるぞ(うま)し 芳翠


 百草(ももくさ)(さきがけ)春を開く梅
     思いのままに咲き香りをり   紀舟   


春一番 百の草木に 活入れる     牧紀


  香も満ちて 観梅の声 (かまびす)し    牧紀


心字池 梅の香りも うつし込み     牧紀


天空に 梅それぞれの 香を染むる     牧紀


蝋梅や 円熟の色 香りをり       牧紀



句碑の下 ゆかしく咲けり 福寿草    牧紀


水仙や 春の和みの 群れ小花      牧紀


マンサクの 萱にか細き 黄花映ゆ    牧紀



冬を耐へ 光り集めて 寒アヤメ   牧紀


苔むせる 庭石灯し 藪椿       牧紀


春の野を見守る鄙の六地蔵
   見交わすシニア溌剌として過ぐ   紀舟  



吹く風に 農家の庭の 万の梅     玲子


愁い秘め 椿一輪 燃えにけり      玲子


幼な木の しだれ梅なり 匂ひ立つ   玲子


薄紅で メジロ誘いし 寒桜      小鈴


梅一輪 思いのままの 色に染め    小鈴


春塵や 花びら散らし 池に消ゆ     小鈴


老梅の 影落としてや 福寿草      小鈴



寿昌梅 樹のうねりと 共にあり     未来


満作や 己がしがらみ 解きつ咲く   未来


居住まいを 正しゅうにして 梅かほる  未来


真青なる 梅見日和に まず安堵     未来



日溜まりの かほりの揺らぎ 梅見ごろ  有三



ひと時を 梅の色香に 遊びけり    くに


老いてなほ 祈りを込めて 雛飾る    くに


まんさくや そば啜る音 静けきに      仁昭


根もと梅 可憐に咲けり 人目待ち     仁昭


梅の花 思いのままに 咲き競ふ     仁昭


梅花咲き 甘酒飲むや うれし顔     仁昭


春の日を 池面にうつし 松濤園     仁昭


梅園の 香りを乱す 出店かな      三樹

梅林の 向こう緩やか 多摩流る     三樹

賓頭盧(びんずる) 総身光らせ 春日中      三樹

和らげる 欅並木の 芽吹きかな      三樹

剪定の 届きたる園 色のなし       三樹


春の日に 心ほどけて 語り合ふ     菜海


ゆるゆると 近づく春を 告げる花    菜海


 珠のごと氷その身に装ひて
      花のいのちはいよよ華やぐ  花音


角ぐめば ゆきの白さの きわまれり  花音


凍りても なほ空に伸ぶ ばら勁し    花音



はかなさを 払ひて凛と 節分草     花音



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