8 月 例 会


  開催日時:   2011.8.17(水)  9時半〜12時         

  兼題:    
蓮又は自由

  概要:     蓮の花を中心に投稿を募り、ほぼ全員で和気藹々の披講に供した
           上で同好会HPの「兼題,例会コーナー」にアップしました。



写真俳句短歌



八幡宮 一礼をして 蓮見かな     学


晩夏はや 七里ヶ浜の 白き波     学


段葛 (ところ)の人か 藍 浴衣       学


七夕の 些細の願ひ 夢の中       隆夫


老いぼれが 坐りて休む 夏の坂     隆夫


向日葵の 畑七色の 金魚往く      隆夫


万緑や 瀬で遊ぶ子を 染めにけり   ゆきお


噴水を 浴びる親子の 夏は来ぬ    ゆきお


炎帝や 微睡(まどろ)み誘ふ エコの窓    きいろ


トマトもぎ その大きさが 嬉しくて   きいろ



寝覚めれば まず朝顔に ごあいさつ   きいろ


夏痩せは 夢のまた夢 イタリアン    きいろ

 これがかの関八州に轟きし
      久喜の名代の提灯祭り  筑山


 昼下がり出番待つ間の山車ひとつ
       猛暑の中で勇む若衆  筑山


 古希近し望むものとて少なけれ
       孫の訪なひ花鳥風月  筑山


蓮見頃 雨装束の 池巡り       牧紀


カメラマン 蓮の花ほど 揃いをり   牧紀


所狭し 夫婦子二人 蓮家族       牧紀



蓮おとめ ひとり見送る 時であり   牧紀


蓮咲いて 心にあかり 潤いと      牧紀


蓮拝す 六根清浄 風わたる       牧紀


地に咲きて 天に結ばる 蓮の花     牧紀



堪え耐えて なでしこジャパン 蓮ひらく  牧紀


 なでしこや世界の花の華となる
        日本(やまと)の空に煌めき咲けり  紀舟  


油蝉 静かに鳴いてね 病み上がり    淑女


雨後のナス まるまる太って 糟漬けに  淑女


茶を点てる 寂しき一人 酷暑かな    淑女


 音もなく匂いもないよシーベルト
    知っているかいそんな空気を  名無子


 赫赫と入り江潮満ち波乱る
        胸水溢れし記憶の夫  名無子


 おのこらの暑き盛りの乱調は
     生命の滾り堂々と。良し  名無子


 銀の空死者曳く船の還り来て
    盆に立つ人虚仮(こけ)にはあらず  名無子


白蓮の 蕾ふふめり 寺の朝       玲子


鐘楼を 囲むごとしに 蓮の花      玲子


山百合や 森に祈りの 声あらむ     玲子


金色の 茶筅飾や 夏座敷         玲子


蓮の葉に 生きる証の 脈打てり     未来



朝霧に 青春の想い よぎるかな     未来


紅を濃く 小さき存在 コマクサ咲く   未来


ギボウシや 子育て模索 しておりぬ   未来


ゴンドラを 天に突き上げ 黄菅揺る   未来



木道の 果てしなき空 夏の雲      未来


み仏は 何処にありや 蓮の花      有三



寄り添いて 肌撫でてみる 百日紅    有三


炎天を 物ともせずに 子等の声     くに


木漏れ日の 揺らぐ水底 夏の空     くに


つらき世も 蓮のつぼみの あしたかな  竜


いっぱいに 開いて咲いた 蓮二輪    竜


蓮の実に 思い出の花 ふと浮かぶ    竜


カナカナの 声のこだます 小道行く    竜


風吹けば 風に任せて 古代蓮      花音


青空を 映して清し 蓮田かな     花音


  朝まだき蓮田に立てばやはらかき
      風吹きそめぬ父母在すごと  花音


  陽を浴びて風にそよぎて蓮二つ
      開きそめにし小山田涼し   花音

  いにしえの乙女の夢の今ここに
       開かむとする縄文蓮は   花音

はちす葉に 縄文の風 そよぐかな    遊歩


白き蕊 赤突き通す 立ち葵       遊歩


江戸町屋 夏影残す 伝法院        遊歩


時計草 過去巻き戻す (すべ)もがな    遊歩




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