SNM写真俳句短歌同好会第11回展展示会 (2/2)
番号 | 俳句、短歌 | 備考、コメント |
28 | 紅躑躅晶子の胸に |
群馬県館林市の「躑躅ヶ岡公園」にて。最近増えてきた「クルメツツジ」の血のように燃える紅色に、与謝野晶子の情熱を連想。 |
29 | さざ波に薫りうつすや 皐月風 牧紀 |
群馬県館林市の「躑躅ヶ丘公園」にて。 皐月つつじの薫りを含んだ五月の風に池の水面が応えるかにーーー。 |
30 | 寂しさを千切ったパンに少し載せ しばし語らふ孫とのやふに きよし |
ゆりかもめにパンを与えておられるご高齢の方の横顔に、老いの孤独を感じました。ご当人は鳥がゆりかもめであると、ご存じありませんでした。 |
31 | 秋萩や時の移りも凛として 風吹くままに華失わず 紀舟 |
町田市内にて。11月に入ってもこの萩は凛として色失わず!! 我らシニアもかくありたい。 |
32 | こころ病む母を慕ひて握る手に 神は与へん生きる力を きよし |
初孫の喜びもつかの間母(私の娘)は産後鬱となり療養中。代わって私たち夫婦が子育てをやっています。いつか母子が幸せに生活出来ることを願い |
33 | 慎ましき町田の外れ相原は 一日に燃える夏の終はりに きよし |
8月後半に行われる相原の諏訪神社例大祭は、こんなパワーがこの地域にあったかと言う位い盛り上がります。私も元気をもらって帰ってきました。 |
34 | 行く春や 思ひ出紡ぐ二人連れ 小鈴 |
榛名富士山ロープウェイ乗り場付近。二人連れは旅人?。旅も人生そのものも思い出を紡いでいく様なもの。織り上がった織物が美しいものでありますようにーー。 |
35 | 枝垂れ梅 青空花の傘の中 小鈴 |
府中の森公園にて。まるで傘をさしたような枝垂れ梅の枝ぶり。その紅梅の中に青空を包み込んでしまいました。 |
36 | 夏めくや 看板娘の猫二匹 小鈴 |
草津の温泉街で、お土産屋さんの店先で見かけた美しい黒猫と白猫。お店の看板娘の役を果たしております。 |
37 | 白極む 暮色の中の姫空木 くに |
夕がた、玄関先の姫空木が、外灯に映えて際立つ白さ。 |
38 | 夕鶴の博多人形 冴え返る くに |
早春、床の間の人形が何故か、白く冷たく見える。冴え返る夜明け。 |
39 | 春光に川面きらめく 水の音 くに |
芹が谷公園にて。水音に引かれて足もとを見るとーーー。 |
40 | 沖縄のあおいろ五色 春の海 吉夫 |
2月の沖縄の海。ブルーの色が見事です。 |
41 | 菜の花や 寄り添ふ二頭慶良間鹿 吉夫 |
沖縄の離島 あか島で滅多に下りてこない天然記念物の慶良間鹿に出会いました。 |
42 | 行きかわすあやめ祭りの さっぱ船 吉夫 |
佐原あやめ祭りのさっぱ船。「さっぱ」は笹の葉に由来する由。 |
43 | 若者の担ふ百年 夏祭り 玲子 |
市制100年記念八王子まつりは盛大に行われ若者で賑わっていた。江戸時代からの山車祭り。豪華な彫刻の山車は19台。まつりの名物です。 |
44 | 富士晴るる 我が定点の初景色 玲子 |
相原・長福寺境内の私の好きな撮影スポットからの写真です。 大山・丹沢山脈の四季折々の景色が見れます。初日の出を仰いだ帰りの写真。 |
45 | 秋日射す 枯しものみな美しや 玲子 |
昭和記念公園・日本庭園にて、秋の午後、ちょうど秋日が射し、普段、通り過ぎてしまいそうな破れ蓮も輝いて奇麗だな〜と足を留めました。 |
46 | 仰ぎ見るびわ湖大仏 秋深し 波 |
湖北、高月の「観音まつり」の帰路、琵琶湖畔にある「平安山良畴寺」の大仏に遭遇。青銅製の8mの阿弥陀如来像が夕日に輝いていました。 |
47 | 輪になりて思ひおもひの 花の宴 波 |
世田谷砧公園にて。平日なのに花の宴は若い人ばかりで、我ら年配者は少ない。残念! |
48 | 竹の子の競ひ合ひてや 今朝二本 有三 |
殿ヶ谷戸庭園の散策路で目に留まりました。 |
49 | 迫りたる山満開の 躑躅かな 波 |
青梅の塩船観音寺の「つつじまつり」 本尊の十一面観音も御開帳。姿の良い細身の立像。あいにくの天候、晴れればもっと鮮やかな彩りが見られたのに残念! |
50 | 花ミモザリース飾りし玄関に 香り仄かな春は来にけり 有三 |
頂いたミモザのリースを自宅玄関に飾りました。そこはかとなく香り、春を感じました。 |
51 | 遥かなる少女の夢や 春潮 有三 |
湘南の海辺の風は爽やかでした |
52 | 小雪舞ふ 竿のすだれの風物詩 和子 |
渋柿をたくさん頂いて、干し柿作りに挑戦。たまたま初雪が降り思いがけない雪景色に!! |
53 | 香り立つ梅うめ梅の集まりて 色めく春や寒空に満つ 和子 |
我が家の庭に咲く老木の梅。毎年たくさんの花が咲きます。 |