4 月 例 会



  開催日時 2012.4.10(火)  9時半〜12時         

   兼題:   
「自由

   概要:    
          今月の兼題は「自由」としました。
          集まった投稿作品は、和気藹々の披講に供した上で、
          同好会HPの「兼題,例会コーナー」にアップしました。
           余談ながら、3月は花粉症の方には大変でしたね。
          4月にはいれば一段落との予報ですがーーー。
          
          
 すぎ花粉目にはさやかに見えねども
                     涙流れて鼻の知るらむ    (狂歌)


           尚、4月13日(金)に玉川学園観桜吟行会が計画されて
          おり、来月は遅ればせながら観桜特集を予定しています。



写真俳句短歌



春の音 忍びて池に 入りにけり   隆夫


根無しでも 水仙の花 暖かく   隆夫


相原の 春は霞みて 町遠し    隆夫

 足重く杖を片手に息切らせ
    行き着く先は人世の(ねぐら)  隆夫
注:「足重く」に修正しました。不穏当な表現をお詫び致します。

白梅や (くりや)小暗き 萱の家      学


春日和 人込み合へる 茶店かな   学


卒業子 先師の教へ 忘れまじ    学


わが庭の 卑弥呼のごとき 椿かな  学


椿落ち 大地の色に 戻りけり    くに


土手に咲く 菜の花風を 集めをり   くに


 人参の(へた)にも一分命あり
      われが余生の炎に似たる  水白


畑にも 遅き目覚めの 蕗の(とう)    牧紀


鍬の跡 畝新しき 風光る      牧紀


花粉症 忘れ葱植う 畑の汗      牧紀


山芋の 植え付けまさに 古墳跡   牧紀


迷いつつ 惑はされつつ 梅満つる  牧紀



 吹くからに庭に散り敷く花むくろ
       春の嵐のつれなかりけり  紀舟


見上げれば 枝垂れ桜が 夢ひらく   有三



川船に 釣り人の影 春ひかる     有三


湯河原の 四千本の 梅花かな     いけ


湯河原で 梅の色香に 遊びけり    いけ



手に取りて 外人も嗅ぐ 早桜     
いけ


  梅の花遂に咲いたか幕山は
       嗚呼わが故郷(くに)の山河は如何に  水青  



谷戸は今 四月の風の 中にゐる    未来


復興の 山河を願ひ 鳥帰る      未来


(ヒスイカズラ)
うららかや 偶然といふ みつけもの   未来



早咲きの 桜に出逢う 散歩道     未来


片栗の 花の襟足 秘密めく     未来



艶なるを 地にばら撒きて 春の行く   ゆきお


 漆黒に輝く月の語る夜
     ここは松川憶えておけと  名無子  


 春の闇雪の花びらうらうらと
      終の棲家に人は息して  名無子 


 バリケード春フクシマは沈黙し
     メルトダウンの円形にあり  名無子 


 逃げないよ逃げる気ならば来てないよ
       希釈の空気誰でも一緒  名無子 


 冷たいね三ケタ国道音もない
    密かに隠れたあなたを探す  名無子 


町中に 沈丁の香の 漂いぬ      玲子


春雲や 風柔らかに 過ぎ行けり    玲子


梅が香や 雀らの声 飛び交ひぬ    玲子


俳人虚子 愛でし椿や 神の庭     玲子


恋愛は もう懲りごりと 猫の夫    玲子


新居にて 花冷えの陽は かげりゆき  希由


ものうきは 新居のあるじ 庭に春   希由




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