12月 例 会




   開催日時 2013.12.10(火)  9時半〜12時         

   場所:    生涯学習センター学習室1

   兼題:   
「紅葉又は自由

   概要:    
 当月は、フォトフレンズと合同で行った「大雄山最乗寺観楓吟行」の
          成果も踏まえて上記の兼題で作品を募集し、 これらをまとめて披講
          に供した上で、 同好会HPの「兼題,例会コーナー」にアップしました。







写真俳句短歌



回廊に 紅葉架かりし 最乗寺     有三


夕暮れに 裏見せ映ゆる 紅葉かな   有三


綾錦 水面に秋を 写し染め      有三

大雄山 紅葉に和む 時も在り     牧紀


大雄山 紅葉曼荼羅 池に在り     牧紀


鐘楼に 紅葉の焔 迫りをり      牧紀


紅葉絶え 人声絶えて 奥の院     牧紀


足柄の 紅葉透かして 富士世界    牧紀


足柄の 峠の紅葉 富士覆ふ      牧紀


  冬めける富士の裾野の広がりて
         足柄峠紅葉深まる   紀舟


  紅葉の空に生れし白水の
      一糸となりて岩と流るる   紀舟


散り惑ふ 紅葉もありて 滝の川    牧紀


木枯らしに 黄色の楓 池に散り     隆夫


柿にアケビ 実りて豊か 青空に      隆夫


秋深く 松のみ青し 他は黄色      隆夫


風もなく 光輝く 尾花かな       隆夫


雪かぶり 世界遺産に 富士眩し     隆夫


禅寺に 古碑をめぐる 紅葉狩り     隆夫


 見下せば相模の町は静かなり
      風に吹かれて海の香りが   隆夫




風吹けば 懐さむし 三の酉      隆夫


冬麗の富士に無言の会話せり      未来


神橋に ひとすじの風 散る紅葉    未来


母と子の 絆愛しむ 紅葉かな     未来


落ち葉踏む 音列なして 消え残る   未来


山粧ふ 雨のち晴れの 鮮やかさ    未来


酒の香の 漂ひ来るかや 秋さかり    ゆきお
白楽天の以下の漢詩を踏まえる
「林間に酒を(あたた)めて紅葉を()き」


色艶の 落ちて味増す 柿すだれ     ゆきお


黄落や 右ポケットに デジカメを    


石蕗咲ける 昼の静寂(しじま)の 庭に立つ    学


冬紅葉 映せる池の 深さかな      学


紅の 水面へ鴨の つういつい      学


薬医門 人入りて消ゆ 冬紅葉      学


遥かなり 終の棲家に 着きし秋     希由


小宇宙 くすしき創り ホトトギス   希由


はらはらと 半日の命 冬の紅     希由


一二輪 そっと咲きたり 返り花     小鈴



寒さには 負けぬ支度や 冬構へ     小鈴



梟の ねむたき貌の 冬日和      小鈴


石蕗の花 石に寄り添い 楚々と咲き  小鈴


天も地も 黄に染めにけり 大銀杏   小鈴


一輪の 山茶花あたりを 明るうす    くに


日差し得て はぜて微笑む (まゆみ)の実   くに


ダリア咲く 能登は時雨と 便りあり   くに


物置の 陰にひっそり 花八つ手     くに


どこ見ても 紅葉もみじや 水面染む    玲子


旅二日 古都は時雨の 景色かな      玲子


冬日影射す 磨崖仏 拝し後        玲子


落葉踏む 落葉拾ひて旅終はる      玲子


キャンパスの フェスティバル尽き 照紅葉  玲子


  在りし日の藤村偲ぶ草木門
      赤き実ひかる庭のさんご樹   和子


陽を浴びて 温められし 浜しずか    和子


負ふた()と つないで歩く 銀杏みち   和子


小春風 かすかに吹ひて 舞ふダリア   和子



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