SNM写真俳句短歌同好会第13回展示会作品集 (1/2)
番号 | 俳句・短歌 | 号 | 備考、コメント |
1 | 片隅に吊るされし鮭眼の青き | 未来 | 街の片隅の塩鮭の口を開けて吊るされていた風景。 |
2 | 白鳥の二羽寄り添ふて湖しずか | 同 | 横浜市子供の国紅葉の白鳥の湖二羽の白鳥。 |
3 | 帚木の赤に埋もれてしまひさう | 同 | ひたち海浜公園のコキアの紅葉。 |
4 | 美女林に声透き通る小六月 | 同 |
新潟県十日町松之山の一角。 樹齢90年のブナ林の 細い幹が美しい。 |
5 | 寺下駄の白き鼻緒や夏兆す | 同 | 山梨県石和町大蔵経寺の中庭白い鼻緒が印象的。 |
6 | ひとり来て 花に溺れる昼下がり | 玲子 | 午後、相原桜の丘にカメラを提げて遊んで来ました。 |
7 | 秋を染む 収穫あとのモロヘイヤ | 同 | 山側の通い路で目に留まりました。 |
8 | 飛び散りて 一茶と遊ぶか雀の子 | 同 | 地の雀が一斉に逃げ散りました。 われと来て遊べや親のない雀・小林一茶ーを踏まえ。 |
9 | 風死する 乾きて白し地の表 | 同 | 百日紅を観ていて…風の全くない猛暑、広場の土は からからです。 |
10 | 上よりも手許に忙し花見かな | ゆきお | お母さんは、児にせわしく桜見る余裕なし。 |
11 | 色ごとに笠分けて行く花菖蒲 | 同 | 花は盛りの菖蒲の手入れ、夜目遠目笠の内。 |
12 | 天高し尻でかでかと豪華船 | 同 | 後ろから見ると船よりもマンション。 |
13 | 蓮の実の飛んで来そうな日和かな | 同 | 蓮のみを食べたことがありますか?遠き思い出。 |
14 | 瀬戸内の海の彼方に陽が昇り 波間に揺るる黄金の帯よ |
和子 |
瀬戸内の海。初めての船旅。快晴で地平線に浮かぶ 日の出を撮りました。 |
15 | 涼やかな風を探して花一輪 | 同 |
庭の片隅に咲いた,こぼれ種の朝顔。思わず夏の暑さ を忘れさせてくれました。 |
16 | 孫と来て降りみ降らずみ梅雨さ中 代々木の森は唯静かなり |
同 |
孫と二人で訪れた代々木公園。梅雨の最中。人気も なく代々木の森は唯静まり返っていました。 |
17 | 左義長の焔月まで焦がすかも | 小鈴 | 左義長の炎が高く上がり月まで届くかのようです。 |
18 | 行きつきてお濠を飾る花筏 | 同 |
今年5月の信州旅行。桜満開。風に吹かれて散った 花びらが、お濠の隅に、花筏を作っていました。 |
19 | 枯れ葦の創るアートや前衛派 | 同 | 枯れ葦の作るアートは思い切った表現力でユニーク。 |
20 | 朝日受け妖しき影の蓮巻き葉 | 同 | 蓮の巻き葉の影が面白く妖怪のようです。 |
21 | 花菖蒲老舗旅館の若女将 | 吉夫 |
6月の薬師池菖蒲園。薄いピンクのなりたての女将の ようなショウブが咲いていました。 |
22 | カラマツの金の林と梓川 | 同 |
初秋の上高地。カラマツが金の紅葉となり針の ように降り注ぐ姿は見事です。 |
23 | 風鈴のやや揺れている薬師池 | 同 |
薬師池公園の風鈴。ならんでやや揺れているような 見事な風景です。 |
24 | 白樺を湖面に落とし青い池 | 同 |
美瑛の青い池。コバルト色でたいそう美しい。 見た人を釘ずけにします。 |
25 | 通院の心和ます桜道 真青な空に令花の舞ひて |
紀舟 | 相模原市役所通りの桜並木。令和に咲く秀花。 病院通いの慰めに! |
26 | 曼殊沙華即位礼の儀祝ふかに 花火見る如連なり咲けり |
同 | とある庭先で偶然見つけた曼殊沙華。 花火の如き咲き振りに感動! |
27 | 秋晴れの孫の世代の運動会 大玉いずこに運ばれるやら |
同 | 孫の小学校の大玉運び。孫の時代はどう転ぶやら? |