2013年巻頭作品集


年月 写真俳句短歌作品
1月 明々と 駅舎灯りて 去年今年  (玲子)
谷川の清き流れに臨みつつ 神の降ります夢の架け橋  (筑山)
2月 竹垣に 大雪走る 声聞こゆ  (鶏肋)
厳冬の山も雪消の兆しかな 日本列島久々の春  (紀舟)
3月 園児らの 声膨らみて 梅日和  (未来)
おお寒や 似たもの同士の 二人連れ  (小鈴)
4月 ひとときを 桜浄土に 紛れ込む  (玲子)
早咲きの桜に酷き寒の雨 堪へてぞ今日も凛として在り  (紀舟)
5月 藤咲くと 吾をいざなふ そぞろ神  (学)
白藤や扇ガ谷に滝なして 緑にそそぐ淡き白波  (紀舟
6月 紫陽花の 取り付く島なき 色変り  (有三)
見頃なる白あぢさゐの点々と 一眼レフに広がる世界  (紀舟)
7月 歓声は 季節の扉 水遊び  (ゆきお)
田を植ゑる 無言の絆 つたはりぬ  (未来)
8月 向日葵の 実の数ほどに 汗流す    (水青)
富士山は遠く霞みて眩しくて 何故か懐かし幼き想い     (隆夫) 
9月 女郎花 小さき風に 逆らわず    (学)
終焉の 木と定め鳴く 蝉の声    (玲子)
10月 ぽつぽつと 咲く萩愛でる 江戸の粋   (牧紀)
秋日受け共に語ろう睦まじく 日ごとの老いも天に任せて   (水青)
11月 燃えるごと 一日終わりぬ 秋の暮    (小鈴
旧友と紅葉描きて過ぎし日の 故郷の山思い出語る   (くに)
12月 冬麗の 富士に無言の 会話せり     (未来)
薬医門 人 入りて消ゆ 冬紅葉       (学)

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