11月 例 会




   開催日時: 2014.11.11(火)  9時半〜12時         

   場所:    生涯学習センター和室2

   兼題:   「紅葉は自由」

   概要:     当月は、「紅葉又は自由」題で作品を募集し、これをまとめて披講に
          供した上で、 同好会HPの「兼題,例会コーナー」にアップしました。


写真俳句短歌





文学の 小径に添いし 柿落葉      未来


乱れ咲く 小菊に抱かる 独歩の碑    未来


変はりゆく 季節に耐へて 枇杷の花   未来


晩秋の 海遠く据へ 蜜柑山        未来


芭蕉忌や 夜景見下ろす 露天風呂     未来


青春の 静寂(しじま)の中で 春描く        隆夫


エイサ(びと) サージ頭巾が 汗で濡れ    隆夫


池に舞ふ 緋鯉の夫婦(めおと) 何語る      隆夫


野辺に咲く 葉鶏頭盛り 秋近し     隆夫


草深く 遠慮しながら 萩は咲き    隆夫


網戸越し 猫が恋する 酔芙蓉      吉夫


サフランの 紅き唇 ふれもせで     吉夫


猫の背を そっと秋風 通り抜け     吉夫


ひっそりと 誰にも告げず 花茗荷    吉夫 


恋の花 ひっそり夜に 夜香木(ヤコウボク)     吉夫


 晴天の初冠雪の富士放つ
       清冽なる気紅葉に達す   紀舟


 富士山の初冠雪に誘われて
       御殿場の杜紅葉深まる   紀舟


先がけて 満天星(どうだんつつじ) 秋化粧     牧紀


  大涌谷越えて紅葉の華開く
    ロープウエイのパノラマの景   紀舟


仙石や 白秋極む 風の中       牧紀


  名にし負う仙石原の群れ薄
         縦横無尽風と戯る   紀舟


  色づける仙石高原風寒く
        裾は薄の白波の立つ   紀舟


おけさなる 柿刻み込む あいなます    ゆきお


花筏 まねて紅葉は 風の関      ゆきお


秋深し その艶やかも 時を待ち      ゆきお



どの子にも 青空ありし 運動会     淑如


美味なりし 食用菊に 心浮く      淑如


行く秋や 今年は心も はずむなり     淑如


だんだんと 風が乾きて 秋が行く    淑如


若者の 乱れ打つ音や 秋惜しむ      淑如


散る知らず 尾花変幻 枯れる迄     有三


幾ばくの 余白頼りて 初紅葉      有三


ここが好き 鉢より庭へ 秋桜      有三


過ぎしこと 話を紡ぐ 女郎花      有三



霜枯れの わびしき庭に 石蕗(つわ)の花    和子


つた蔓 這い纏わりて 老い飾る     和子


深まりて ひと雨ごとに 柚子色む    和子


飛ぶ如く 月日過ぎ行く 秋の暮れ    小鈴


轟きし 台風一過の 大瀑布       小鈴


嘘まこと 狸と出会ふ 秋の旅       小鈴


水鏡 映して山の 装へり        小鈴


スキー客 待つゲレンデや 草紅葉    小鈴


 帰路急ぐ 路傍に石蕗の 明りかな   学


この空は 智恵子の空か 柿熟るる    学


山茶花の 咲きつぐ日和 つづきけり   学


秋深し 神田は古き 本の町        学


風運ぶ 古書の匂ひや 秋うらら      学


牛小屋に 日の射しいたり 秋の暮    玲子


秋の山 下りてテニス コートかな    玲子


ちちははの 姿恋しき 暮の秋     玲子


桜木の 最も高し 天高し        玲子


秋晴や 初冠雪の 富士を置く      玲子


細き道 石に寄り添い 石蕗咲ける    くに


山茶花や 園には人の 影もなし     くに


何思い 何を感じて 帰り花       くに


菊が香の 辺りに漂う 夜明けかな    くに



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