11月 例 会




   開催日時: 2015.11.10(火)  9時半~12時

   場所:   生涯学習センター学習室1

   兼題:   「秋深し又は自由」

   概要:    当月は、「秋深し又は自由」題の作品(第一部)に加えて、事前にお知らせした
          課題写真「秋の日の鯉の池」に関する作品(第二部)を併せ募集し、
          これらをまとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題,例会コーナー」に
          アップしました。


 <写真俳句短歌


<第一部>


決着の 尽きぬ将棋や 落葉中    未来


年重ね 玄人肌の 稲架襖        未来


秋思ふ この一瞬の 時に生き     未来


御仏の 整いし耳 秋日和       未来


破れ蓮や 来世の出会ひ 約束す    未来


子をなだめ 吹きしホルンに 秋光る    きよし


人気無き 工場隅に 秋一輪        きよし


しがみつき すがる想ひも 秋の色     きよし


ライブへの 夢に叩くや 秋の道      きよし


そこだけは 風冷え冷えに 通り抜け    きよし



色づきて 公園いよよ 秋深む     学


天高し 一病息災 同期会       学


分かち食ぶ 友の畑の 落花生     学


わが庭の 垣の山茶花 咲き初むる    学


山茶花が 気づけば散るや 風もなく   淑如


葉が散って 散って溜まりて 秋果つる  淑如


騎馬戦も 女性が強し 世事のごと     淑如


庭に咲く 食用菊は 夜の膳       淑如


六地蔵 一輪づつの 黄菊かな      小鈴


天高し 塔に隠るる 招き猫       小鈴


狛犬の 親子たわむる 秋深し      小鈴


さいはての 海に広がる 草紅葉    小鈴


  秋深し多賀城廃寺基壇跡
       枯れ枝ゆすり松風ぞ泣く   紀舟


秋深し 樹齢重ねて 五百年       牧紀


秋深し 富士冠雪の うす化粧      牧紀


天高く 澄みし下弦の 昼の月      牧紀


  恋多き十月桜(したた)かや
       実りの秋もまた花の時   紀舟


  たまさかの藍より青き柿日和
        防災訓練予定日とは   紀舟


敗蓮や 遥か浄土の 入り日さし     有三


水鳥の 静かに広がる 秋の暮      有三


茶の花は ひっそり白く 実は黒く   吉夫


八ヶ岳 すすきの群れの 向こう側    吉夫


紅葉の 尾根重なりて 里山に      吉夫


砂浜に 怪人の影 秋夕日        吉夫


唐松は サルオガセ着て 冬支度     吉夫


通ひ路の 朝の挨拶 むべ賜ふ    玲子


あさがほの 夢心地なる 残り花     玲子


秋深む イベント終へし 帰り道       玲子


世の中の 大方知らず 秋寂し      玲子


秋深し 郷愁そそる 谷戸の畑       玲子


霧立ちて 夜明けの街は 朧影     くに


水底の 木々の揺らぎや 薄紅葉     くに


鈴生りの 柿は郷愁 誘いけり      くに


恙なき 秋のひと日の 茜雲       くに


ありがたし 稲架を照らす陽 静かなり  和子


ときめきし 乙女心の オトシブミ     和子


みぞそばや 清き流れの 音しずか      和子


      いつになく齢の数ほど実をつけて
       皮むき吊るすふるさとの柿  和子


初紅葉 訪ねる足の 重さかな       ゆきお


語る子や 秋の暮るるも 別世界      ゆきお


闇に咲く 唯一輪の 彼岸花        隆夫


裏道に 紅散りばめた もみじかな     隆夫


山門を いずれば外も 秋の色       隆夫


 湧水に落ち葉時雨の鮮やかな日
    やがて来るかな木枯らしの冬  隆夫




<第二部>

課題写真コーナー

秋の日の池の鯉


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