9月 例 会

                                          (キツネノカミソリ)


   開催日時: 2015.9.8(火)  9時半~12時

   場所:   生涯学習センター学習室1

   兼題:   「夏祭り又は自由」

   概要:    当月は、「夏祭り又は自由」題の作品(第一部)に加えて、事前にお知らせした
          課題写真[小田急線栗平駅の百日紅]に関する作品(第二部)を併せ募集し、
          これらをまとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題,例会コーナー」に
          アップしました。
          尚、9月展示会の反省会を実施しました。


 <写真俳句短歌


<第一部>


新住人 活気溢るる 盆踊り      未来


緩やかに 風載せてゆく 秋の水    未来


狗尾草(エノコログサ) 母と歩きし 田舎道      未来


面高(オモダカ)も 迷はず残し 田草取る     未来


水玉草 揺れずにずっと ゐたきかな  未来


一年を 今日に掛けたる 夏男     きよし


玉の汗 色気ほのかに 滑り落ち    きよし


夏祭り 出番来るまで 現代っ子     きよし


風鈴や 風のリズムに ワルツ踊る   きよし


若武者に 着せてあげたや クールビズ きよし


炎天に 待つ身の辛さ 主知らず    きよし


バーべキュー あとの馳走は 花火かな 学


秋雲の い行き烈しや 河口湖     学


風そよと 湿性花園 すでに秋     学


鉢の野菜 描きて夏を 惜しみけり   学


まつり前 先ずは清めし 手水舎に    淑如


禰宜揃ふ 祭り始まる 鎮守さま    淑如


将来は ロッククライマー 夏休み   淑如


ふるさとは 万年雪と 蜩と      淑如


新盆の 水子風車は 煙の中      吉夫


鷺草の 飛び立つ前の 足の蹴り    吉夫


月見草 ひとよかぎりの 白さかな   吉夫


秋近く 膝の痛みに なで兎      吉夫


白無垢で 生まれ出でたり 蝉の羽化  吉夫


百日紅 青空の中 咲き満ちて      小鈴


吾亦紅 今年の壺にも 活けられし    小鈴


取り残され レイシ口開け 怒り顔   小鈴


闇に入る 小さき忍者 藪蚊かな    小鈴


始まりは 町田音頭や 夏祭り     牧紀


大都市の 趣き町田 夏祭り        牧紀


敗戦日 鉄砲百合に 涙かな         牧紀


  あの日から七十年の夏祀り
       首相談話やむなしき響き   紀舟


八王子 秋立つ花や うかい亭     牧紀


山寺や 蝉塚すぐる 秋の風      有三


  駿河なる海よりの風爽やかに
       薩埵峠に富士霞みをり   有三


秋活ける 心寄り添ふ 展示会     有三


  はれの日に寄せては返る山車の波
      人も押し寄す小江戸の祭り  筑山


 変はらじや琵琶の音色は今もなほ
     凄凄(セイセイ)切切(セツセツ)また錚錚(ソウソウ)と    筑山

 西域慕情
 (キジル千仏洞の壁画の五弦の琵琶の音色は未だに鮮明に心に焼き付いている)


 悠久の恒河の流れ眺めつつ
      再び来むと誓ひしものを   筑山
  
ガンジス川慕情
     (父母の遺骨をこの河に散骨するつもり。でも、いつのことやらーーー)


 手習ひに忍ぶ姿の儚くて
     なにを待つらむ浮舟の君    筑山

         
      (源氏物語 宇治十帖「手習」からーー待つは出家、西方浄土?)


伝統を 舞ふ土地っ子や 夏果つる    玲子


迎へ待つ 奉納の山車 華やげり    玲子


神木は 父の存在 夏祭り       玲子


離れゐて カメラの中の 祭りかな    玲子


また来年 祭囃子の 遠ざかり      玲子


ねこじゃらし 幼き頃の 口喧嘩    くに


亡き友が くれし芒の 穂の揺らぎ   くに


踊り手や 手先に思ひ こめてをり   くに


連れ立ちて 少女の行く手 風さやか  くに


逝き人を 迎え火のごと 花ひらく     和子


山椒の実 ピリッと辛き 茶漬けかな    和子


地下を出て 半欠けに見る 遠花火     ゆきお


夕日浴び 早めに屋台 ひとまわり     ゆきお


この寺の 山号代わりか 百日紅      ゆきお


 天神の本社神輿の蔵出しは
    普段の氏子出し手のみかな  隆夫


故郷の 板の間涼し 夏の昼       隆夫


頭たれ シャコバの花は 闇の中    隆夫


佇みて 浴衣の陰の 夕べかな     隆夫


<第二部>

課題写真コーナー

小田急線栗平駅の百日紅


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