2016 観桜写真俳句短歌特集


     例会開催: 2016.4.12(火) 9時半〜12時

   場所:    生涯学習センター 学習室5

   兼題:    「観桜又は自由」

   概容:    今月は「観桜又は自由」題で桜を特集しました。
           課題写真は、隆夫さんの「桜と石楠花の競演」です。
             ご笑覧頂ければ幸甚です。

         尚、”桜降る”動画は、SNMホームページ同好会の稲垣さんに
          ご教示頂きました。

俳句、短歌 写真 コメント、その他
逢う人の

 花見はうれし

     恩田川

       有三
恩田川散策途中、誰か親しい人と逢えるといいな?


かいぼりし
 薬師の池に
  水満ちて

 命の影の
 何処に在りや
      有三
      
水清くなりて、魚影は何処?


花のもと
つまのねむりし
    東雲寺

 過ぎ行くままに
     今盛なり
       有三
あれから何年たったかなーーーー


ひらひらと

 御堂にまとふ

      花心

       有三
何年たってもわが心にさくらひらひらーーー


思ひ出し

  笑ひ 突然

     富士桜

       未来
富士桜には青空が似合う


子等の声

 桜の中を

  抜けてくる

       未来
咲き初め、満開を待ちくたびれて、子等の声


辿り来て

  古木の桜

    ビルの街

       未来

せせらぎの緑道(下北沢〜池尻大橋)を歩く

写真は終点池尻大橋の街

真っ白な

 辛夷ひとひら

    手紙書く

       未来
真っ白なやや厚みのある辛夷(こぶし)の”ひとひら”から手紙を連想ーお見事です


我が胸に

 堅香子の花

   飾りたき

       未来
抱きしめたい可憐さ!!


振袖の
 花の乙女の
   立ち姿

   花一杯の
    門出祝して

       紀舟 町田市高ヶ坂の松村邸の枝垂れ桜
3月27日ほぼ満開。樹齢45年とか?

何時みても堂々と可憐に!!

この花は毎年卒業式のころに咲く?



カーポート

  車にさくら

    鎮座せり

       牧紀
車庫の車のリア―ウィンドウ一杯に枝垂れ桜が映っていたーーー

思わずパチリ!!


幾度か

 枝垂れ巡りて

    彼の人も

       牧紀 大樹の下、あれこれ、あの時彼の時思案しながらーーー?



孫といて

 大和ごころの

     花の下

       牧紀
孫といると桜も華やぎ心も和む!!



桜祭り

 姐さん色気に

    まだ遠し

      きよし
学ぶは真似ぶから、一歩一歩ーー



さくら下

 若き悩みや

    夢語る

     きよし
若きヴェルテルの悩みや夢や?


小学の

 桜最後や

   大鼓打つ

      きよし
小学校卒業記念の太鼓?ピンクが何とも似合う


春の夢

 醒めて名残の

    乱れ髪

     きよし
美空ひばりの”みだれ髪”とは少々違う?


歩むれば

  足音軽き

    春の道

      きよし
成程、春の浮き浮き散歩


岡の上

 桜と屋根が

   競ひ合ひ

       隆夫
玉川学園の坂上から

意外と桜が多いですね!



誰が為に

  何処まで続く

      花並木

       隆夫
昭和薬科大学付近の桜並木


櫻花

 明日は散り行く

      命かな

       隆夫
皆、同じですー老少不定の習ひ


部活後の

 君の陰には

    おぼろ月

        隆夫
若い若い!!なんともロマンチックですね


満開に
   くた
 花弁腐しの

    雨が降り

        隆夫
咲く花と散る花腐しの妙


新婚の

 日々は遠くも

     花は咲く

         淑如
新婚の日々、あれは何年前?あの時もーーー


幼児も

 走りまわるや

     花うたげ

         淑如
幼児(おさなご)にも一番良い季節ですね!


鶯の

 次の音待つや

       坂の道

          淑如
「次の音待つ」が良いですね!


花冷へや

 茶筅置く手を

      温めて

         淑如
今年は花冷えの日が続きましたね

茶の道は一寸した心づかいが肝要、流石(さすが)



青丹よし
 奈良の古刹の
     桜樹は

 夢を紡ぎて
 こうべを垂るる

       筑山
流石、熟練の調べですね!


四阿 を

 漂はせ行く

     花の海

       ゆきお
写真真ん中の四阿(あずまや)に注目!



川に落つ

 瀧と見紛ふ

    花さかり

      ゆきお
恩田川の川面に下る瀧さくら


ステージに

 元気な声が

     弾む春

       和子
卒業式(卒園式)の晴れ舞台。将来の夢に満ち満ちてーーー。


ひともとの

 茶席のこぶし

     和の余韻

       和子
凛とした空気がつたわりますね!


バス停で
行ってらっしゃいと
    笑みかわす

 とわ
 永久の旅立ち
     余りに悲し

         和子
これが実話とはー合掌!


さざなみの

  光の道や

    春うらら

       吉夫
伊豆、西海岸土肥港にて

お見事です


海からの

 凪も見ている

       桜かな

        吉夫
同上、土肥港にて

海と桜のコントラストが良いですね



かたくりが

 恋をささやく

     二輪かな

       吉夫
私たち幸せね!!


こころざし

 未だなかばの

      芝桜

       吉夫
満開もよいが、これもまた一景


踏みゆきて

 踏みゆきてなほ

      桜しべ

        吉夫
踏まれても”芯の強さ”?


花吹雪

 花びら浮かす

    コップ酒

       小鈴
心なき風のいたずら


花びらも

 馳走に加はる

     春うらら

       小鈴
ああ春うらら!!


犬好きを

 犬も知るらし

    春うらら

       小鈴
人懐っこい犬でしたね!


遠足の

 園児や芝生は

     滑り台

       小鈴
まだ寒い真光寺公園も園児に合って、心が温まりましたね


目をこらし

 膨らみを待つ

       初桜

         波
この時、真光寺公園の桜はまだ蕾、一,二片は開いていたがーーー


春きざし

 水尾引く鳥の

     競ひ合ひ

         波
でも、水鳥にはもう春!


子に還り

 石垣いちご

     数競ひ

         波
静岡県久能山の石垣いちご

元気な子は80個もたべるとか?


やわらかき

 雨の降るなり

       雪柳

         学
やわらかき雨露に、雪柳もやわらかくゆれてーーー


病みし身の

 頬に触れゆく

      花の雪

         学
散る花が頬に触れ一瞬ひやりーーー

「病みし身」と「花の雪」が呼応して絶唱ですね!
仰ぎ見る

 枝垂れ桜や

     天清し

        玲子
「天清し」が良いですね!


小さき花

 付けて月日の

     幹ならむ

         玲子
花一輪付けて桜のあかしかな?


桜木の

 どの木も高し

     花の空

        玲子
成程、青空を一輪の花染めてをり


花に風

 心 彼の世に

    師を想ふ

        玲子
身延山、久遠寺の枝垂れ桜に、亡くなった恩師を想ふ


桜満開

 少女らの夢

   リオにかな

        玲子
リオデジャネイロのオリンピックを目指す水泳女子の目覚ましい活躍


揺れるたび

  香る桜に

    去り難し

        くに
松村邸の満開の枝垂れ桜、去り難し!


一枝に

 光あつめて

     桜咲く

        くに
一枝に花花花の光かな!


走り根に

 命をつなぐ

    花ひらく

        くに
桜の生命力にあやかりたし!


鮮やかや

 紅そのままに

       落椿

        くに
第二の人生にも花在り?羨ましくもあるかな?





課題写真作品集:



「桜と石楠花の競演」




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