2016年 11月 写真俳句短歌集



   開催日時:  2016.11.8(火)  9時半〜12時 

   場所:    生涯学習センター学習室7

   兼題:    「菊又は自由」

   概要:     当月は、「菊又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした
           課題写真「芒にひかり」に関する作品を併せ募集し、
           これらをまとめて披講に供した上で、
           同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。


 <写真俳句短歌

<第一部>



彩りの 小菊乱れし 屋敷跡       玲子


野菊咲く 乙女の心 忍ばせて      玲子


風立ちて 四方に揺れゐて 秋桜     玲子


秋日射す 枯れるものみな 美しや    玲子


少年も 見上げて通る かりんの実    玲子


菊の咲く 白際立ちし 朝の庭      淑如


あれそれで 話す友あり 秋日向     淑如


返り花 存在一点 堂々と        淑如


気ぜわしや 早くも今年 冬囲ひ     淑如


ざる菊の (まど)かに丸き 日和かな     牧紀


隈なき空 わが世と思ふ 菊哀し     牧紀
(一強他弱を憂ふ)


道端の 菊の雅の 際立ちて       牧紀



鶏頭の 一途なる赫 子規偲ぶ      牧紀


天竺の 昔も見しや お茶の花      牧紀


   秋あぢさゐ百歳万歳宮殿下
      平和の意志を貫き逝けり   紀舟

                   (三笠宮様のご薨去を悼み)


  秋萩や時の移りも凛として
      風吹くままに華失わず    紀舟


歳月の 果てのときめき 思ひ草     未来


古民家に 障子明かりの 翳揺るる    未来


無造作が 故の生け花 烏瓜       未来


山路来て 風に囁く 秋丁字       未来


ビル街に 昔の栄華 秋の草        未来



紅葉や 古刹も映ゆる お堂赤      隆夫


悲しみは 白菊の中 閉じ込めて     隆夫


 靖国でまた会おうよと誓った友は
        遅いぞ三日抱き合い涙  隆夫


野分すぎ 水面彩る 古紅葉       隆夫


カープ女子 集う如しや 菊盛り      きよし


カメラ出す 数秒もどかし 秋の暮    きよし


身に沁むや 流す想ひの 渦ひとつ    きよし


秋の陽に 極める技へ 練重ぬ     きよし


形勢を 読んでパス待つ 影長し     きよし


花の展 三色の菊 香りゐる      波


友迎へ 菊茶の香り 仄かなり      波


仰ぎ見る びわ湖大仏 秋の暮     波


裏参道 なのに段あり 薄紅葉     波


ひと日ごと 柿の二、三個 熟しをり   吉夫


どじょう鍋 ねぎはたっぷり 入れるべし  吉夫


秋憂ひ 薔薇は涙を 流しをり      吉夫


すすき野を かき分け進む 五能線    吉夫


角館 秋めく街の 人力車        吉夫


華やぎに 侘しさ秘めて 秋のバラ    小鈴


芒の穂 動かして風 渡りけり     小鈴


短日や フリーマーケット 早終へし  小鈴


秋曇り シーソー楽しむ カラスの子   小鈴


鳥の声 見上ぐる木立の 薄紅葉    くに


黄の色は 幸せの色 石蕗開く     くに


僅かなる 土に命を 草紅葉      くに


  投げ上げる稲受け取りて稲架(はざ)かけす
        過ぎにし秋の父の思い出  くに


鮮やかに 咲くも憂ひの 帰り花      ゆきお


ブータンの 寺の日和や 菊日和      ゆきお


天上の 浄土へ伸びよ 曼珠沙華     有三


敗荷(やれはす)や 入り日を溜めて 水面映ゆ    有三


神参り (すが)き薫りや 菊花展       有三


手を広げ 雫受けむと 曼珠沙華    裕子


夕日浴び 凛と立ちたる  尾花かな   裕子


寒桜 薄紅色の 愛おしさ        裕子


紅葉狩り わが心まで 赤く染む     裕子


青空に 風吹きそよぐ 尾花かな     裕子




<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」
当月は下記


芒にひかり




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