2月 例 会




   開催日時: 2016.2.9(火)  9時半〜12時         

   場所:    生涯学習センター学習室5

   兼題:   「初雪は自由」

   概要:    当月は、「初雪又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした
          筑山さんの課題写真に関する作品を併せ募集し、これらをまとめて
          披講に供した上で、
           同好会HPの「兼題,例会コーナー」にアップしました。


 <写真俳句短歌


<第一部>




初雪や 屋根おのおのに 布団干し    ゆきお


初雪や 消え時もまた 命なり      ゆきお


節分に 我が前頭 晴れ舞台       ゆきお
(町田市出身の北太樹関、菅原神社にて)


凍て蓮田 人影もなく (もだ)の中     未来


白梅に 郷愁からる 香りかな     未来


知らぬ同士の カメラ談議や 寒桜   未来


円錐の 杉冬晴れの 天を刺す     未来


身の内に 鬼も棲むらし 節分会    未来


   あさまだき春待つ川に雪の降り
    土手の土筆も身をすくめなむ   筑山 


  門前に威儀を正して人待つは
     いまを時めくこの家の(あるじ)  筑山


 風雪に耐へて耐へ抜き華ひらく
       日の本一の大輪の菊    筑山

                            (琴奨菊讃歌)


冬晴れに 命一日 延ばしをり      きよし


雲ふた筋 残し寒空 夕日追ふ     きよし


大雪も 子には楽しき 別世界      きよし


故郷へ ここも東京 冬便り      きよし


冬枯れに 球追ふ子らの 声響く     きよし


寒き日は 新聞一枚 有難し       きよし


春立つ日 思へば見ゆる 野の光     淑如


騙されて 悔しさもなき 雪予報     淑如


撒き終へて 残りし豆を 数へ食む      淑如



太陽を 留め置きたき 黄水仙       小鈴


木の精の まどろみ誘ふ 冬日向      小鈴


左義長や 炎見守る 半の月     小鈴


 台湾の電車で演歌響きたる
      歌へし人は台湾の人   小鈴


穏やかな 光浴びにし 軒の梅     和子


寒波にも めげず開きて 花紅し     和子


牧場に のんびり抜ける 春の風     和子


青空に 花芽を秘めて 春を待つ     和子


 暖冬の遅き初雪あわの花
       なれに短き命惜しまむ   紀舟


 早咲きの梅に試練の初雪や
     身をしなやかに春な忘れそ  紀舟


初雪を 載せて鎮もる 天満宮       牧紀


御神灯 心にともる 雪詣り       牧紀


雪纏ひ 霊験新たや 稲荷堂       牧紀


朝拝の 二の跡残る 雪の朝       牧紀


団欒の 時流るるや 春隣        牧紀


街中の 音呑みこんで 雪積もる   学


紅梅の 蕾にしずく 光りけり     学


ほころびし 梅の蕾を 数へけり     学


朝日子来て 菜園の雪 躍り出す      玲子


梅林の 大地ふんわり 真白なる     玲子


黄昏や 大根を背に 帰路急ぐ      玲子


移り来る わが家の上の 寒の月     玲子


立春や 壁の時計の 遅れ気味      玲子


初雪や 雪の深さを 問ふ電話      くに


陽を纏ひ 水仙一輪 匂い立つ      くに


木登りに 挑戦する児 春立つ日     くに


年重ね 寂しき日もあり 冬菫      くに


吹き抜ける 列車の音と 北の風    隆夫


紅梅も 狂い咲きたる 暖冬日     隆夫


年越して 未だ立ちたる 枯芒      隆夫


松の木の 雪被りたり 喪中かな     隆夫


一枝の 赤い種付き 雪に映へ       隆夫


  両国の櫓太鼓は川風に
      力士は舗道雪駄チャラチャラ  有三


屋台には 出汁(だし)引く香 松の内    有三


初雪や
  我が命ほど
    少なけり 初雪や
 物干し軒に
   すずめたち 冬の蚊が
 終いの国へと
   せかすなり 夜半にふと
  目覚めて寒し
     冬の風 冬日和
 寝ころんで見る
     青の空
(闘病の床にて  水白)



<第二部>

課題写真コーナー


埼玉県久喜市の野の雪



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