2016年3月 観梅写真俳句短歌集


(百草園の梅)

      開催日時:  2016.3.8(火)  9時半〜12時         

      場所:    生涯学習センター学習室7

      兼題:    「観梅又は自由」

      概要:     当月は、「観梅又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした課題写真
              「三浦半島早春の山里」に関する作品を併せ募集し、これらを まとめて披講
              に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌
<第一部>


梅が香に 道真偲ぶ 京の路地      隆夫


衣替え  過ぎて襟立つ 春の雪      隆夫


  足痛に座りたき場所探せども
      猿の腰掛恨めしきなり  隆夫


疾風 まだ咲きそめぬ 枝ゆらす     未来


蒼空へ 今満開の 枝垂れ梅      未来


木の芽晴れ 歳月見つむ 長屋門     未来


立雛に 旅の思ひを 重ねけり      未来


早春の 小さき命 ふふみけり      未来


   東風吹きて匂ひおこせし白梅は
    あるじの願ひいまだ忘れず   筑山 


  湯河原の小高き岡の中ほどに
     早くも咲きぬ枝垂れ梅かな  筑山


  鄙なれど菖蒲の里の雛飾り
      手作りゆえの温もりぞする  筑山


待ちに待つ わが世の春と 花突つく  きよし


近づけば あの人の香や 春近し     きよし


着水の 妙技競ふや 冬の池      きよし


便り来ぬ 娘思ひて 雛飾り       きよし


春までに 良馬になれと 愛の鞭     きよし


忘れ霜 土の匂ひや 畔の道       淑如


空青く 空青すぎて 梅霞む        淑如


残り酒 三個でも良し 蕗のとう      淑如



二人きり 古雛飾る 静かなり       淑如


弁天の 優しい笑顔 春の絵馬       小鈴


芽吹きたる いのち育む 大地かな     小鈴


江の島を それぞれ遊ぶ 春の海     小鈴


春夕焼け 犬の散歩に 集ひけり     小鈴


ひょっこりと 見つけてうれし 春の顔  和子


咲き競ふ 春一番の おもてなし      和子


 初雪と遅雪の間に春一番
      受難の年や梅よ負けるな  紀舟


百草園 池にも春の 世界在り      牧紀


妻と来て 梅の香巡る 風の中      牧紀


尺八の 音に一休み 梅逍遥       牧紀


雪吊りの 隠れて梅の 見頃かな     牧紀


外はまだ 風冷ややかや 梅見蕎麦    牧紀


梅枝に 鳥遊びきて 庭真昼      学


(あれ)て 福寿草咲く めでたさよ    学


侘助や 古里の庭 父母の顔      学


雛納め 拭ひし顔の (いと)しかり     学


梅林の 匂ひ遍し 多摩の空       玲子


踏ん張って 蛙合戦 泥まぶれ      玲子


水温む 命あるもの 鮮やけり      玲子


初すみれ 見つけて嬉し 山路かな     玲子


春入日 ふと父のこと 浮かびたり     玲子


暮れ初めて 梅が香匂ふ 庭に立つ    くに


紅白梅 そぞろ歩きの 人あまた     くに


明日への 小さき望み 犬ふぐり     くに


検診を 終へし窓外 春霞        くに


住吉の 神楽女(かぐらめ)の髪 松緑(まつみどり)        ゆきお


佐保姫と 見まがふ巫女の 白小袖    ゆきお


柔らかに 光を包み 梅一輪       有三


草分けて ただせせらぎに 風光る    有三


庭隅の 土地の湿りや みどりの芽     波


梅の花 五六と咲きぬ 朝かな       波


銀色に 光る柳の 新芽かな        波



<第二部>

課題写真コーナー


三浦半島早春の山里



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