2016年 6月 写真俳句短歌集



  開催日時:  2016.6.14(火)  9時半〜12時         

  場所:    生涯学習センター学習室7

  兼題:    「更衣又は自由」

  概要:     当月は、「更衣又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした
          課題写真「さみだれの薔薇」に関する作品を併せ募集し、これらをまとめて
          披講に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました


 <写真俳句短歌

<第一部>



追憶や あの事かのこと 衣更      淑如


夏きざし 美脚眩しき 学生街      淑如


梅雨前に 梅雨明け待つや 紅き花    淑如


十薬の そっと群れ咲く 道の端     淑如


どくだみや われもひそかに 暮らしけり  淑如


鎌倉や 全山みどりの 衣更       牧紀


軽やかな 子等の声して 更衣      牧紀


純白の 花咲き初めて 更衣       牧紀


木も空も 溌剌として 更衣       牧紀


以下2件狂言狂歌川柳?


あの人に 要るは心の 衣替え      牧紀


  桐壺の更衣ぞさぞや待ちにけむ
      京の暑さといじめに堪へて   紀舟

               (御存じ、源氏物語「桐壺の巻」から)


ザクザクと 小判の山や 夏の夢    牧紀



氏神に 八月待たず 千羽鶴      牧紀


紫陽花や 杖をたよりに 試歩の道   学


文字摺草 見つけてうれし 今朝の試歩  学


静かさや そぼ降る雨の 菖蒲園    学


釣り人を 包む薫風 波静か       未来


分け入って 奥山に咲く 小紫陽花    未来


木漏れ日に 透ける葉裏や 夏木立    未来


有り触れた 青空が好き えごの花     未来


原爆を 三度許さじ 安芸の夏       未来
(オバマ大統領の3羽の折鶴によせて)


   小舟漕ぐ櫓もままならぬ最上川
    かたみかたみに平安いのる   筑山 


  ふる里の駅のホームに佇めば
       筑波の嶺は温かきかな  筑山


  梅雨晴れの菖蒲の里のあやめ草
       今を盛りと咲き誇るなり  筑山


  思ひ出の生家の跡を尋ぬれば
       遠い記憶の石の蔵のみ  筑山



藤咲いて 編み傘の中 うなじ白    隆夫


水清く 艶色豊か かきつばた     隆夫


皐月そら 太鼓の音で 泳ぐこい    隆夫


田植する 親の苦労や 子はしらず     きよし


ルピナスや 意地に伸ばせど 背は曲がり  きよし


ひとりゆく 長き坂道 はや夏日     きよし


踏ん張れど 翅に重たき 梅雨の入り   きよし


門くぐる 夏衣(なつえ)の袖に 風抜ける     きよし


空碧く 白シャツ目立つ 交差点     波


駅弁に 夏の佐渡旅 胸おどる       波


朝陽受け きらめく甍 夏きざす     波


寺跡の 礎石をかくし 草茂る      波


バラ摘みて 家路を急ぐ 乙女かな   吉夫

夜更けても 花びら白し 月見草     吉夫


睡蓮の 並んでおりぬ 四姉妹     吉夫


早乙女の 摘み取って咲く 花菖蒲    吉夫


静かさや 水面に映る 蜻蛉かな     吉夫


翅光る 風の軽さや 糸蜻蛉       小鈴


谷戸の田や 老鶯交はす 声はげし   小鈴


青嵐 谷戸に 横穴墓群かな       小鈴


薔薇園の バラの香包み 旅なかば    小鈴


陽の光 浴びてうれしや 薔薇笑ふ    和子


芳しき 息をふくみし 薔薇一輪     和子


日々初めし 山あぢさゐの 今日の色   玲子


ころもがへ 竹皮を脱ぐ 明るさよ    玲子


小綬鶏の 呼ぶ声高し 日暮れ時      玲子


梅雨に入る 小楢林の 草の丈      玲子


折り紙を 上手に折る子 更衣      玲子


青芒 朝日に光り 風にゆれ       くに


梅雨晴れや 主婦の気持ちの 晴れ晴れと  くに


緑陰や 憩ふは若き 二人連れ     くに


梔子や 人に言えない 事のあり     くに


クローバー 四つ葉探した 日は遠く  くに


段々に 咲き上り行く 立葵       ゆきお


蝸牛 やや食いすぎて 昼寝かな     ゆきお


故郷の 鉄路夏草 潜りゆく       ゆきお


  団菊がいにしえ伝う狂いごと
      緞帳上がりかぶく世界へ   有三


さざ波に ただよふ軽鴨 事もなし   有三



散歩道 子らの声なき 梅雨晴れ間    有三


ズッキーニ 小庭に色添へ 梅雨の入り  有三


<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」
当月は下記


さみだれの薔薇



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