2016年8月 写真俳句短歌集 (祭り)


        


      開催日時:  2016.8.9(火)  9時半〜12時

      場所:    生涯学習センター学習室7

      兼題:    「祭り又は自由」

      概要:     当月は、「祭り又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした課題写真
              「栂池高原よりの白馬連峰」に関する作品を併せ募集し、これらを まとめて披講
              に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌
<第一部>




人寄せて エイサー踊りの 熱狂す    玲子


友もまた 孫と連れゆく 夏祭り     玲子


(時計草を見ながら)
どこからか 祭囃しや 過去近し     玲子


天命と いふも悲しや 青葡萄      玲子


はまなすや ふるさと離れ 咲き匂ふ   玲子


桟橋の 灯りも揺れる 夕涼み      隆夫


幻か 重なり咲くは 夏の花       隆夫


前見へぬ 夕立打ちつく クルマ窓    隆夫


夏の夜 タオル持ちつつ 家の中    隆夫


 盆踊り都会と田舎の狭間なる
      ここに極めしJAの夏    紀舟
              (相模大野にて農協主宰の盆踊り)



うす明かり 盆提灯の なまめきて    牧紀


夏祭り 踊る輪見る輪 夜も更けて    牧紀


祭り果て 路傍に白き 月見草      牧紀


ビル街の 大名行列 夏祭り       未来


渺々(びょうびょう)と 黄一色の 大夏野      未来


木道の 遥か雲まで 夏野原       未来


夕菅に 白馬三山 黄昏るる       未来


綿菅に そっと寄り添ふ 心かな     未来


   朝に咲き夕日も見ずに散りゆくも
      その清しさに暑さ紛るる   筑山 


  用水に大漁念じ浮かべたる
     川魚漁のウケのかずかず   筑山

                        (鯰の大漁を念じ)


  青々とゴーや育ちて清々し
      人の寄り添ふ癒しの現場  筑山


法被の子 母を掴んで 夏祭り       きよし


見舞への 言葉探しつ 梅雨帰郷      きよし

青田飛ぶ (けり)の一声 激しけり     きよし


涼しさの 上に求めて 城登る      きよし


 梅雨に咲くカサブランカに品ありて
       古きシネマの女優重なる  きよし


トンネルや 抜け出て見れば 夏日差し  きよし


はや四十年 ここが故郷 夏祭り      淑如


一人居や 音だけ聞こゆ 遠花火      淑如


娘来て 話もつきぬ 盆の月        淑如



もう晩夏 野にある如く 花を活け     淑如


かなかなの 啼くも悲しき 友の家     淑如


親鴨の まなざし優し 薫る風       小鈴


朝露を 涙と流し 吾亦紅        小鈴


鷺草や 二羽連れ立ちて 風に舞ひ    小鈴


霧をゆく 生徒は紺に 身を包み     小鈴


悠々と 白雲ただよふ 大暑かな      波


カサブランカ 白際立てる 炎暑かな    波


むら雲を ゆっくり抜けて 夏の月     波


今年また 音なつかしや 江戸風鈴     波


木槿垣 日毎に花を 散らしけり     学


暮れてなほ 鳴きつぐ蝉や 楠大樹    学


入笠山 入道雲に おそわれて       吉夫


明月院 井戸に活けたる 七変化     吉夫


夏山の 雪渓登る 山ガール       吉夫


炎天下 茶屋にのれんの かき氷     吉夫


九輪草 まだ六輪で 咲きにけり     吉夫


梅雨空や ひと時見ゆる 茜色      くに


木漏れ日の 揺らぐ階段 夏木立     くに


能登の夏 変はらぬ海に 遊びけり    くに


草茂る 空地は友の 生家跡       くに


合歓咲けり 故郷に続く 高速道     くに


駅前の 祭りや娘 空に舞ひ       ゆきお


今年また 出来栄へ不満 茄子の牛    ゆきお


子等惑ふ 気まぐれに鳴く 蝉の声    有三


触れもみで ただ有難き 花蓮華     有三


艶やかに 滝百合ひらき 雨しずか    有三



<第二部>

課題写真コーナー


栂池高原よりの白馬連峰



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