2016年紅葉吟行写真俳句短歌特集

(相原法政大学→都立殿が谷戸庭園)


               12月例会

  例会開催日: 2016.12.13(火) 9時半〜12時
  場所:      生涯学習センター学習室7
  兼題:      「紅葉又は自由」

  課題写真:   小金井さんの「七里が浜の天使たち」

  概要:      今季は2回に亘って紅葉吟行会を実施しました。
            @11月29日(火) 相原、法政大学構内
            A12月2日(金)  都立 殿が谷戸庭園
            これらの作品を例会にて、披講に供した上で、
            同好会ホームページにアップしました。



第一部
(兼題作品)


俳句、短歌 写真 コメント、その他
ひたぶるに

 陽に照らさるる

    紅葉かな

       未来
都立 殿が谷戸庭園にて

まだまだ紅葉は照り映えていた!
つくばい
 蹲 に

 暫しを忘れ

   散り紅葉

      未来
  
同上の茶室にて

散り紅葉の形と配色!
こんこんと
 渾々 と

  湧く水に添ふ

    石蕗の花

      未来
この一帯は、「国分寺崖線(通称)ハケ」に属し
湧水が豊富
立ち止り

  師走の街の

      飾り窓

        未来
表参道にて、「飾り窓の女」に遭う?
風一陣

  水面に描く
   はぜ
   櫨落ち葉

       未来
小石川植物園のナンキンハゼの落ち葉
法政の
 構内もみぢ葉
     心ありて

  今ひとたびの
   錦にぞ逢ふ

        紀舟
百人一首で名高い下記の歌による

小倉山峰のもみぢ葉心あらば
    今ひとたびのみゆき待たなむ(貞信公)


心ある法政大学の紅葉に感謝!
キャンバスは
  小春日和の
      吟行会

  想い思いに
   紅葉求めて

        紀舟
同上

広い構内を思い思いに紅葉狩りーーー。
晩秋を

  映す小池の

   波紋かな

        牧紀
小池の波紋は留まらない?
相原の

  神見守るや

    秋の空

        牧紀
相原の鎮守様、諏訪神社の大銀杏

禅寺の
 阿吽の紅葉
    今盛り

 静かに廻る
   燈籠の道 

        紀舟
相原の長福寺にて

参道の石灯籠と紅葉、黄葉のコントラスト
ビル街の

  間近に鄙の

    柿の里

        牧紀
相原の里の眼前に橋本のビル街!
晴天に

  紅葉の舞や

   殿が谷戸

        牧紀
都立殿が谷戸庭園にて、もみぢ葉の舞!
枝振りは

  都ぶりなり

    山紅葉

        牧紀
同上

都ぶりでも山もみぢ?
安住の

 地を竹の根に

    散り紅葉

         牧紀
同上

実は安住の地は在りませんね
湧水の

  池に洗はれ

    紅葉波

        牧紀
同上

付近は国分寺崖線(通称ハケ)の湧水地帯
城跡の
 石垣に立ち
  眺むれば

 雑木紅葉に
  武蔵野の影 

        紀舟
殿が谷戸庭園の帰り、JR片倉駅で途中下車。
片倉城跡をめぐる。
ひと刷毛の

   雲残してや

    秋の空

        有三
見事なカメラアングル!
参道を

立ちどまされる

      夕紅葉

        有三
鎌倉、円覚寺にて
琴線に

 一条のひかり

    秋夕日

       有三
遠州三山の一つ法多山尊永寺にて。
寒月や

  観覧車も

   氷りつく

       隆夫
寒月に、一瞬凍る、みなとまち
年の瀬や

 赤ちょうちんに

    誘はれて

        隆夫
町田の裏通り。どこ?
慌ただし

  羽子板市の

    浅草寺

       隆夫
景気に関係なく、浅草寺は賑わっていますね!
師走には

 イルミと月と

    金星と

       隆夫
月の左方下に金星が見えています
俺は暇

 遊んで呉れよ

  すずめの子

       隆夫
ふっくら雀は温かい春を夢見ています
秋と冬

   夢の中で

  こき交ぜて

       隆夫
11月24日今冬初の降雪

もみぢ葉は夢にも思わなかった、白雪にまみれるとは
苔むした

   庭を彩る

   紅葉かな

       裕子
もみぢ葉たちと苔の若みどりに落ち着きますね
夕日浴び

    鎌倉古道

   もみぢ径

        裕子
鎌倉古道が紅葉に合いますね!
もみぢ葉で

  化粧したるか

     松の枝

        裕子
化粧しても針鼠は変わらない?
雪の庭

  赤絨毯に

  染まりけり

        裕子
紅白の絨毯
見上ぐれば

 ふと目に入るや

        烏瓜

          裕子
烏瓜の実にはいつも驚かされますね!
光射す

 染まらぬ葉あり

     冬紅葉

         淑如
「染まらぬ葉」を発見!お見事です

また訃報

  届いた朝や

    年の暮れ

         淑如
わかるわかる!
風吹いて

  いても直立

    冬わらび

         淑如
「冬の花わらび」が綺麗に直立していますね
枯葉散る

  五輪真弓を

    口ずさみ

         淑如
「五輪真弓」の歌、なるほど!
雑木林

  残る紅葉の

    まだ赫く

          波
紅葉の残り華、秋の暮ですね
散り黄葉

  石のきざはし

     彩りぬ

          波
階下ほど多い、なるほど
嬉々として

  落葉飛ばす子

     声高し

          波
銀杏紅葉の落花の舞!
かさこそと

  軽き音して

     落葉径

          波
落ち葉(みち)は心も軽く!
めぐりきて

  初冬の知らせ

    花ひらく

         和子
皇帝ダリアの季節がやって来た!
初雪に

  なぎ倒されし

    花かなし

         和子
無残な現実!
小雪舞ふ

  竿のすだれの

     風物詩

         和子
いつもの吊るし柿に雪の風物詩
枝振りに

  紅葉の色を

    極めたり

         玲子
枝,幹の太さに長い歴史を感じます
形よき

  松の青さや

     遠紅葉

          玲子
遠ざかる紅葉、やがて松の季節
紅葉燃ゆ

  明日の命の

   尽きぬやも

         玲子
燃え尽き症候群!!
キャンバスに

  記念樹あまた

    冬木の芽

         玲子
法政大学相原キャンバス
散り紅葉

ワンクッションの

      落ち処

          玲子
散り紅葉の赫が生き生きとして

落ちて間もない?
武蔵野の

 古き大木

   つわの花

         玲子
寄らば大樹か つわの花
噴煙が

 ゴンドラに向き

     秋悲し

         吉夫
噴煙は、まだまだ盛んですね
サフランの

 赤きルージュは

    少しだけ 

         吉夫
ルージュは少量でもワンポイント
黄金色の

オブジェとなりぬ

      銀杏の木

          吉夫
見事なライトアップですね
銀杏の葉

 ゆりかごの中

   スヤスヤと

         吉夫
八つ手の葉に優しく包まれて
今はもう

  赤い絨毯

    散紅葉

         吉夫
まだまだ絨毯は厚くなる?
山門を

  抜けて紅葉の

    空に入る

         ゆきお
遠く丹沢を望む借景! 流石!
園児らも

  行く先は又

    紅葉狩り

        ゆきお
園児とシニアどこか似ている?
鎌倉の

 僧侶も駆ける

   師走かな

      小鈴
絵のような師走!
苔庭に

 姿とどめて

  散る紅葉

     小鈴
散り紅葉にも命あり?
足止めて

 つい覗き見る

   紅葉の絵

       小鈴
作者も画家、同業は気になる?
古都巡り

 見上げし先に

    照り紅葉

       小鈴
さぞ
かし、良い天気だったでしょう
大正の

 気配宿して

   もみぢ燃ゆ

      きよし
太い幹に大正ロマン!!
突然の
 霜月の雪
 もろとせず

 孤高のもみぢ
  オーラ放たり

      きよし
雪にも負けず、風にも負けず、
孤高の紅葉に脱帽!
三本の

 在りて秋空

   絵になりぬ

      きよし
バランス感覚!
もみぢ絵を

  写し回るや

     影灯籠

      きよし
白亜の建物に映る紅葉影
待つ者の

 時計進まぬ

    秋日向

      きよし
われも猫とともにーーー
初恋の

  口紅色や

      冬桜

      きよし
初恋のルージュ、これも大正ロマン?








第二部

(課題写真作品集)



七里ガ浜の天使たち






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