2016年
新春写真俳句短歌集


謹 賀 新 年
  平成28年は春を思わせる穏やかな日差しの下に明けましたが、
 景気回復は未だ半ば。色々多難な幕開けの様ですがーーー

 そんな中、同好会は、縁起良く、101回目からの幕開け。
 今年12月には発足10周年目を迎えます。
   「継続は力なり」を信じ、相変わらず「和気藹々」を旨とし、
   新しい試みにも挑戦出来ればと思っています。
   本年も皆様、宜しくお願い申し上げます。

 尚、例会終了後、月亭にて例会100回記念新年会を実施しました。


俳句・短歌 写真 講評・コメント
あらたしき
 ひかりを浴びて
         燦然と

  輝きわたる
     東照の宮

        筑山 上野の東照宮にて

葵の御紋が燦然と輝く
晴れわたる
 睦月の空に
      聳え立つ

 五重の塔の
  すがた気高かし

         筑山 東照から旧上野寛永の五重塔を望む
神仏混淆の日本の原風景!
振舞いの

  甘酒熱し

    除夜詣

       学 家族そろって甘酒熱し!

(舌で味わい)
杖つきて

  長蛇の列へ

      初詣

        学 長蛇の列へ今年も挑戦!

(目で見て)
獅子舞の

  笛の音流る

    鎮守かな

       学 鎮守さま、今年も穏やかに!

(耳で感ず)
海に起つ

  富士の雄姿に

    淑気満つ

      未来 稲村ケ崎から富士を望む

絶好のカメラアングルですね!
三猿に

 見る七十路や

    去年今年

      未来 やや騒然とした世の中ですが、「三猿」で過ごせれば良いですね
朝の陽に

   たじろふ

   池の初氷

      未来 穏やかな年の明けも10日を過ぎて寒に入りましたね
大欅

  両手に仰ぐ

    初御空

      未来 相模原公園にて
初春や

 翳穏やかに

   揺らぎをり

       未来 春を思わせる穏やかな年明け
老いてなほ

 ささやかな夢

      初詣

       牧紀 わが氏神様の鹿島神社にて。

今冬は椿の花も早く、写真の如く
  The last flower に!
江の島の

 かもめ見守る

      初詣

        牧紀 江の島の桟橋で、鴎に見送られて初詣
元日の
 富士の山々
   夕日映へ

  海のみそぎや
    黄金波寄す

        紀舟 七里ガ浜にて

富士に禊の波が穏やかに!
瑞雲に

  初島霞む

     太平洋

        牧紀 初島の先には遥かなる「太平洋」が世界の平和を告げる
――そんな新年を願いて
遥かなる
 浄土近きか
   由比ヶ浜

  初凪の海
   茜に染まる
     
       紀舟 由比ヶ浜がまるで浄土ヶ浜に!
元日の
 鎌倉の海
 暮るるまで

 平和を告げる
   穏やかな波
     
       紀舟 由比ヶ浜から材木座海岸にかけて、穏やかな元日の海を愉しむ人の波。
寿ぐや

  遊び心に

    独楽飾り

        有三 三渓園の「 原 三渓」 旧宅にて
山水に

 群れることなく

      鴨一つ

       有三 同上旧宅から池を望み
小春日の

 三渓わすれし

    壺のかげ

       有三 同上旧宅から庭園に残された壺を見て
うぶすな
産土も

 願ひ渦巻く

     初詣

     ゆきお 産土神社も皆の願いを聞いていたら大変!
七草や

 少し汚れし

   鈴緒かな

     ゆきお 鈴緒も少し汚れて今年も安泰?
迷いつつ

  寒き都会の

   陰に咲く

     きよし 躑躅の帰り花、暖冬で今年は目立つ
遠き日の

  夢に浸るや

    年の暮

     きよし 若き日の夢重なりてーーかたおもい!
妻作り

 崩すに惜しき

   イヴ灯り

     きよし 見事なケーキですね
クリスマス

 過ぎても消せぬ

    親子かな

      きよし 親子の情が伝わってきます
踏み下ろす

  重き一歩や

     歳新た

      きよし 今年も一歩一歩転ばずにーーー
有難き

  冬の西日に

    皆で礼

      きよし 鳥も西方浄土を知っている?
冬温し

  菜花咲きをり

       畑道

      くに 年明けは文字通り新春でした
淑気満つ

  神社の屋根と

    空の青

       くに 三が日とも晴天が続きましたね
ほたび
榾火燃ゆ

  行儀を正す

    父思ふ

      くに 厳格な父の像は今では榾火に消えーーー
気がかりを

 置き去りにして

    年暮れる

       くに 年明けて気がかり一掃!
裏の家

  蝋梅咲いたと

    妻が告げ

       吉夫 早、蝋梅の香り満つ
ウイーンの

 クリスマス飾り

    蝶の飛ぶ

       吉夫 蝶は幸せを運ぶ神のお使い?
我が家の

  我だけのもの

    初日の出

       吉夫 独り占めしたき初日の出!
冬ざるる

波消しブロック

      潮香る

       吉夫 なるほど冬ざるる風景ですね
冬日和

  濠にうつりし

    和田倉門

       吉夫 濠の水にも暖かさがーーー
新年の

  空一点の

   翳りなし

       小鈴 翳り無き新年願う
咲き満ちて

   乙女椿の

    愛らしく

      小鈴 乙女椿生き生きしていますね
撒く餌に

  雀むらがる

    春隣り

      小鈴 食欲旺盛
吊るし柿

  壁を譜面に

  シンホニー

      小鈴 「吊るし柿の歌」が聞こえてきます
蝋梅や

  季節の鼓動

   見つけたり

        淑如 蝋梅の芽吹き開花に季節の鼓動を感ず
目覚めるか

   雑木林に
  
     春の風

       淑如 冬木立ちも春と見紛うばかりの新春
初詣

   願ふどらの音

      中華街

        淑如 鈴の音を銅鑼の音に変え幸願う
春を活け

 九十パーセント

       幸祈る

        淑如 本音は100パーセント?
病との

  付き合い多し

     この一年

        和子 病も反面教師のお友達に?
来し方の

  思い出偲ぶ

   年の暮れ

       和子 思い出の品捨てがたし!
蝋梅の

  匂い求めて

    庭に立つ

        和子 今年は半月以上春が早い?
花柚子を

   器に盛りて

     年納め

        和子 今年も柚子納めで年の暮れ
かさこそと
 落葉ふみゆく
    山道に

 椿一輪
 ひときわ目立ち

        和子 冬枯れの山道に一輪の椿ーーー
あらたまの

 月のほほえみ

   子にそそぐ

        玲子 「あらたまの月」が良いですね!
除夜の鐘

   平和を願ひ

   撞きにけり

        玲子 本当に平和であってほしい
松取りて

 さてさて先ずは

   ポストまで

        玲子 沿道の菜花が問う「何をいそいそ?」
散策の

 いつもの道の

    枯れ景色

       玲子 この道はいつも安らぎを与えてくれる
冬暖か

 季節先取る

   花壇かな

        玲子 上野公園は正に春!
水白さんの年末年始(病床の独詠)
淋しさに

 悲しみ混じる

    師走かな 新しき

 年を迎へて

   生きめやも 初すずめ

 ご飯親子で

   ねだり来る 年賀状

 一筆あって

    なほ嬉し 真夏だよ

 アルゼンチンから

      年賀状



課題写真コーナー

正月の伝統芸能





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