2017年2月 観梅写真俳句短歌集


(平成29年 観梅集)
    開催日時:  2017.2.14(火)  9時半〜12時         
    場所:    生涯学習センター学習室7
    兼題:    「観梅又は自由」
    概要:    当月は観梅特集。「観梅又は自由」題の作品に加えて事前にお知らせした
           課題写真 「厳寒の富士山」に関する作品を併せ募集し、これらを まとめて披講に
           供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌

<第一部>


大寒や 暮れて消えゆく 山と海     隆夫


通勤の 雪降る道を 二人連れ      隆夫


紅梅に 恋のまなざし 空の青      未来


この街に 暫しの憩ひ 都鳥      未来


春に座し 本読み聞かす 児の瞳      未来


時の鐘 正午知らせて 風光る      未来
(神代植物園にて)


節分草 ひしめき合ふて 笑い顔    未来


  春立ちて早や咲き初めし白梅の
      散ると見まがふ初雪の舞ふ  筑山


珈琲と ジャズで温もる 冬の午後    きよし
(南大沢の上島珈琲店にて)


ひもじさも 後幾日や 春を待つ    きよし


薄雪の 朝の目覚めや 心地良し     きよし


食いしん坊 ポーズ自在に 花突く    きよし


気がつけば 何事もなく 梅七分     淑如


冬空や 恋人たちの 午後七時       淑如


泥水に つかる女あり 蓮根掘り     淑如



手にとって これ大きいよ 春動く    淑如


日脚伸ぶ 話のはずむ カフェテラス   淑如


冬日射す 玩具供へらる 石仏      小鈴


冬競馬 砂塵蹴り上げ 駆け抜けり   小鈴


春一日 ひとつの用も 終らずに    小鈴


花嫁に 傘差しかけし 春うらら     小鈴


梅香り 睦みて語る 二羽の鳩      和子


春日浴び 餌をついばむ 玩具あり    和子


励ましの 声を背中に 春うらら     和子


多摩の春 昔棚田か 丘の道       和子


菅公も 心静かに 梅日和        牧紀
(町田天満宮にて)


若枝に 早梅の咲く 日和かな     牧紀


白梅や 淡雪ふわり 積もるごと    牧紀


  若枝の導くままに白梅の
       青空指して咲き進みをり  紀舟


紅梅の 長きまつ毛の 目に沁みて     牧紀


白梅の まつ毛が曇る 青一天        牧紀


白梅の 万の香りを 放ちけり     玲子


心和ぐ 薄紅梅の 枝垂れけり     玲子


白梅や 母のほほえみ 地蔵尊    玲子


寒林に 鳥の一声 甲高き       玲子


からからと 卒塔婆鳴りぬ 風二月   玲子


色競ふ 空の青さと 紅の梅       くに


買い来ては 本積みしまま 春来る   くに


柔らかき 日差し集めて 蕗の薹    くに


春光に 煌めく川面 水の音     くに


陽だまりや 次の一手の 永さかな   ゆきお


点々と 紅 空に注し 梅開く        ゆきお


寒つばき 枝から地へと 花移し     ゆきお


弾む声 紅梅秘かに 咲き初めり    有三


たがためそ 港街より 冬の富士     有三


水琴窟 音切れ切れに 春を呼ぶ    有三


白梅の 香に誘はれて 足止まる    裕子


霜柱花 日ごとに違ふ 姿見せ     裕子


祖父の声 聞えず達磨 見入る孫    裕子


役目終ゆ 達磨に別れ 祖母と孫    裕子


突然の 雪にミモザも 耐えかねて    裕子


 ハンディを物ともせずに強く生く
      子らに明るい未来あれよと  裕子




<第二部>

課題写真コーナー

一月の富士



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