2017年3月 雛祭り
写真俳句短歌集


    開催日時:  2017.3.14(火)  9時半〜12時         
    場所:    生涯学習センター学習室6
    兼題:    「桃の節句又は自由」
    概要:    当月は雛祭り特集。「桃の節句又は自由」題の作品に加えて事前にお知らせした
           課題写真 「渋谷スクランブル交差点」に関する作品を併せ募集し、これらを 
           まとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。


 <写真俳句短歌

<第一部>


じっくりと 飾るや雛も 孫の代     牧紀



   三官女 先ず目に入るや 父親心(おやごころ)   牧紀

  雛人形求めし頃や思い出づ
        娘に重ね孫の顔見る   紀舟



腰据えて 南アルプス 望む桃      牧紀
(甲斐路にて)


山里や 春の目覚の 息吹あり      牧紀


長らえて 春なお赤き 烏瓜      牧紀


湘南の 海山包み 春かすみ     隆夫


紅梅や 煌めき浮かぶ 闇の中    隆夫


夕焼けの 桜染め行く 老いの街    隆夫


水仙の 景色もなにも 夢の中    隆夫

かけ蕎麦や 暖簾払えば 冬の月    隆夫



雛飾り 子等は大きく 独り立ち    未来


梅枝垂れ 水面いっぱい 陽をあつむ  未来


野にあらず 路傍のすみれ 明るかり  未来


クロワッサン 襞ひとひらの 暖かさ  未来


久に逢い 街はひと際 風光る     未来


手作りの 雛飾りつつ 子を想ふ    裕子


満開の カーテンごしの ミモザかな  裕子


侘助や 葉陰に咲きて 何おもふ   裕子


蕗の薹 光を浴びて 輝ける      裕子


華やかな 河津桜に 心踊り      裕子


来年に 心を添えて 雛仕舞      淑如


朝が来て また朝来ても 余寒あり    淑如


戸惑いす 花粉症の 初デビュー     淑如



人待ちの ランチの場所に ミモザあり  淑如


 香り立つ梅うめ梅の集まりて
       色めく春は寒空に満つ   和子


 ふるさとの持ち帰りにし福寿草
       巡りは早くわが庭に咲く   和子


古民家に 昔を偲ぶ 古雛(ふるひいな)        小鈴


観梅や 見上げる笑顔 恙なし     小鈴


しだれ梅 青空 花の傘の中      小鈴


蝋梅に 白梅紅梅 咲き匂ふ       小鈴


菜の花や 寄り添ふ二頭 慶良間鹿     吉夫


今帰仁(なきじん)城 門より先の 桜道         吉夫


沖縄の ヤシの林に 桜咲く         吉夫


沖縄の あおいろ五色 春の海       吉夫


パパイヤが 春日を浴びて 見え隠れ   吉夫


古雛の 幼顔して 清ましけり      玲子


父の忌や 桃の節句の つくづくし    玲子


雛を見に 藕糸館来て 根付買ふ    玲子


高みへと ミモザの花の 羽ばたけり  玲子


葉隠れの 花の咲き継ぐ 藪椿     玲子


老い二人 来し方ぶつぶつ 雛飾る   波


天神の 花展賑はふ 梅日和      波


天神の 絵馬にも祈る 春受験     波



夕鶴の 博多人形 冴返る       くに


老木の 梅に力を 貰ひけり      くに


一枝を 挿せば沈丁 花開く      くに


黄水仙 色の少なき 庭に映ゆ     くに


黙々と 登る里山 春兆す        ゆきお


涅槃会や 絵を解く僧の 手のふるえ    ゆきお


探界使 先祖の桃に 巡り合ひ       ゆきお
(探界使:桃源郷から派遣された下界の情報担当者)


東風のよぶ イタリア街の 佇まい    有三
(汐溜付近の自称イタリア街にて、次の句も)


温もりの 窓辺の明かり 春動く    有三


春寒し 蓮田の光 日々新た       有三


  松が根に待つこと久し春の風
       巻かれし菰に騒ぐ松風   有三


 忙しき大工仕事の合間見て
     蕎麦打つ手つき既に職人   きよし


 花粉症辛い夫を先行かせ
      梅の香しばし独り味わふ  きよし


バレンタイン 妻の味見に ひとつ欠け きよし


甲高き 恋のひと鳴き 春近し     きよし




<第二部>

課題写真コーナー

渋谷スクランブル交差点



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