2017年5月 躑躅 写真俳句短歌集



    開催日時:  2017.5.9(火)  9時半〜12時         
    場所:    生涯学習センター和室2
    兼題:    「躑躅又は自由」
    概要:    当月はつつじ、さつき特集。「躑躅又は自由」題の作品に加えて事前に
           お知らせした課題写真「牡丹咲く頃」に関する作品を併せ募集し、これらを 
           まとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップ
           しました。


 <写真俳句短歌

<第一部>


薬師池 守るや躑躅 自衛隊      牧紀


咲きつづき 初夏広がるや 水車みち   牧紀
(「つづき」が「つつじ」の語源とか?)


人絶へぬ 躑躅ヶ岡に 皐月風      牧紀
(以下5点館林躑躅ヶ岡公園)


紅久留米 晶子の胸に 滾る(たぎる)血か     牧紀
(情熱の歌人 与謝野晶子に捧げる)


  城沼を見続け躑躅四百年
        赤き血潮も白き小舟も   紀舟


  城跡の岡埋め尽くす躑躅波
        波間漂ひ人群れ集ふ    紀舟


さざなみに 薫りうつすや 皐月風    牧紀


朝の道 花散る道も 人の道      隆夫


駅前は 色とりどりの 花の中     隆夫


風吹きて 桜しべ降る 帰り道      隆夫


菜の花に 白く走るや 車止め     隆夫


賜りし 新居に嬉々と 親燕      未来
(熱海)


柳の芽 揺れて誕生 祝ひの灯      未来
(東銀座のとあるホテルにて)


神宿る 二千年なる 樟若葉      未来
(熱海、来の宮神社)


弓形(ゆみなり)の 海岬まで 風薫る       未来
(熱海の海)


想ひ出を 重ねる旅や 春惜しむ    未来
(熱海のハーブ園にて)

亡き人に 似たる羅漢や 春惜しむ   小鈴


鯉のぼり 自転車の孫 何処まで    小鈴


若竹の 皮脱ぎ棄てて 自由手に     小鈴


一瞬の 闇つれ来たり 春嵐       小鈴


春愁や かりんの花に 匂ひなし     小鈴


皐月池 映りし影は 青赤黄       吉夫
(薬師池)


緑萌ゆ 茶店の旗の 緩やかに       吉夫
(薬師池)


鯉泳ぐ 家族の皆を 見守る目       吉夫


今は昔 あでやかなりし 牡丹散る     吉夫


柿田川 さつきの空を 映しをり      吉夫


忘年の 旅の終わりや 山躑躅      玲子


白躑躅 彩へる中に 咲き初めし     玲子


旅人に 匂ふ躑躅や 須磨の寺       玲子


連翹の 等間隔に 花をつけ       玲子


松の花 尾上の松の 七代目      玲子


門入るや 満つる躑躅 匂ひ立つ   波
(青梅、塩船観音)

雑木林 黄みどり緑 深みどり    波


乱立の ビルの谷間の みどり風   波


親願ふ 個性輝け 鯉のぼり     波



鮮やかや 朝日を受けて 躑躅咲く   くに


白極む 暮色の中の 姫空木      くに


思ひ出の 祖母住む山家 垣にシャガ  くに


新緑や ボート遊びの 二人連れ    くに


桜蕊 降りて思ひの 切り替はる     ゆきお


市塵避く 一年生の 白帽子        ゆきお


新緑や 老木空へ 伸びやかに      有三
(殿が谷戸公園にて)


筍の 萌へるいのちや 今朝二本    有三
(同上)


光満つ 池畔の木々に 春の鴨      有三
(薬師池)


排気ガス 吸って鮮やか 赤つつじ    きよし


 和尚説く呼吸の意義を思ひつつ
      牡丹咲きたる夕の庭辞す   きよし


あれこれと 尽きぬ話題や 新学期   きよし


五月風 吹くや吹かぬも 鯉泳ぐ    きよし


独り酔ふ 路上ライブや 春西日     きよし


三つまで 羊数へて 春の夢       きよし


軽やかに 菜花の里を 渡る風     和子


のびやかに 若葉の谷を 鯉およぐ   和子






<第二部>

課題写真コーナー

牡丹咲く頃



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