2017年7月 写真俳句短歌集



(銀座シックスを皮切りに銀ブラ。その後豊洲市場を視察。尚、昼食は木村屋のオムレツで故尾崎先生を偲ぶ)


          開催日時: 2017.7.11(火)  9時半〜12時
           場所:    生涯学習センター学習室1
           兼題:   「衣更、夏服又は自由」
                     <概要>
        当月は、上記の7/4(火)の銀座吟行も踏まえて、「衣更、夏服又は自由」題
        の作品に加えて、事前にお知らせした 課題写真[浄慶寺の竹林と紫陽花]
        に関する作品を併せ募集し、
        これらをまとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題,例会コーナー」に
        アップしました。

 <写真俳句短歌
<第一部>



流行の 先行く銀座 更衣       未来
               (銀座シックス)


遠き日の 真っ白な恋  半夏生    未来
               (ならばし谷戸)


整ひし 谷戸広ごりて 青田風    未来
                (寺家ふるさと村)


準備終へ 人待つボート 昼下がり  未来
                  (昭和記念公園)


同じ夢 追ふ虎の尾の 同じ向き   未来
                  (三輪杣谷戸)


更衣 眞砂女の生きし 銀座かな   玲子


流行に 三歩離れて 更衣       玲子


余所行きは ふるぎ着こなし 更衣  玲子


曲がりくね 豊洲に到れど 梅雨曇  玲子


広大な 豊洲市場や 草茂る     玲子


更衣 紋絽か絣 傘の中       隆夫


 色競ふ 朝顔模様の 浴衣かな    隆夫


裏道に 江戸紫の 四葩かな      隆夫


鬼灯市 売り子の(うなじ) 汗に映へ     隆夫


梅雨入りや 小道に揺れる 傘の波   隆夫


(うすもの)に 来し方偲ぶ ただ静か     淑如


雨上がる 夫に教へる 半夏生     淑如


夏の日の 夕焼けが好き 明日旅に  淑如



傷疼く 明日も雨かな 梅雨半ば    淑如


七夕や 火の粉が空へ 夕間暮     淑如
           (玉川学園芸術学部の野外公演にて)


故人偲び 銀座吟行 梅雨晴間    小鈴


紫陽花の 中より覗く 石仏      小鈴


咲き満ちて 紫陽花小路 塞ぎけり   小鈴


老鶯や 自慢の喉で ソロ歌ひ     小鈴


夏の花 烈しき思ひ 色に秘め    小鈴


枇杷の実の だいだい深し 外は雨   和子


慈しみ 育てし花芽 鹿の子百合     和子


六丁目 銀座に活や 更衣        牧紀


更衣 何時や豊洲は 閑古鳥       牧紀


                (写真は齋藤さんご提供)
都議会や みどりの風に 更衣      牧紀


  時来れば自ずからなる更衣
      自然の摂理人事もさなり  紀舟


あぢさゐの 手をつなぎ見る 浄慶寺   牧紀


海老蔵の 隈どりに似た あやめ咲く  吉夫


城壁に 押すなおすなの 七変化    吉夫


伊太郎の 眺める先の あやめかな   吉夫


行きかはす あやめ祭りの さっぱ船  吉夫


時計草 実るは見事な 青坊主     吉夫


黄昏の 風に触れ咲く 黄菅かな    くに


故郷の 友の訃報や 梅雨の月     くに


  今在らば話したき事あまたあり
    貴方の好きなアナベル咲いた  くに


  病む夫の癒へて暮らしの戻りきぬ
         朝の庭には梔子匂ふ  くに


マネキンや 揃って白き 衣替へ    ゆきお


足は水 なお陽も避ける 暑さかな   ゆきお


万緑や 紅一点は 実りたり      ゆきお


酔狂の ここにも四葩 寺巡り     有三


堂宇には 人も恋しき 半夏生     有三


ひと時を 薔薇の香りに 微酔(まどろ)みぬ   有三


 紫陽花の色変はりし頃逝きし友
      遺せし句集座右に在りき  有三


さまざまの 文様の艶 花菖蒲     有三


ひとしきり 泣ひて大の字 夏の夢   きよし


  雑草と云う名の花は世に在らず
       野仏顔の露草しかり  きよし


   鬱を病む娘の不安数えれば
     病院に咲く百合の如きや  きよし



学問の 牙城もうだる 昼さがり   波


樟若葉 飛び交ふことば 多国籍   波


今年また 夫の自慢は 夏野菜     波



<第二部>

課題写真コーナー


浄慶寺の竹林と紫陽花



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