2017年 9月 写真俳句短歌集



  開催日時:  2017.9.12(火)  9時半〜12時         

  場所:    生涯学習センター学習室1

  兼題:    「自由」

  概要:     当月は、「自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした課題写真
          「曼珠沙華」に関する作品を併せ募集し、これらをまとめて披講に供した
          上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました


 <写真俳句短歌

<第一部>



越後路や 頭垂れ初む 稲穂かな   淑如


夕暮れに 夏の疲れか 波静か    淑如


宮司と子 和むひと時 秋まつり   淑如


能を観て 語る道端に 蚯蚓(みみず)鳴く  淑如


 嵯峨朝の栄華を映す大鏡
      蓮の波間に浮雲流る  紀舟


風神の 秋吹き寄する 霧ヶ峰    牧紀


 霧ヶ峰ますおの薄盛なり
     強風いなし陽光意のまま  紀舟


 上古より牧草育む車山
    柔き山並みビーナス眠る  紀舟


 ウエストンの 歩みし避暑地 なごむ風 未来


山に生まれ 蛍袋の 褪せぬ色    未来


見失ひそふ 岩陰の 弟切草     未来


空蝉の 魂残し まま在るる    未来


帰り際 秋空に嶺 現はるる     未来


脚痛み 墓参もいけず 頭下ぐ   隆夫


地は荒れど 一輪の薔薇 凛として  隆夫


朝顔や 写真の中で スケルトン  隆夫


額入りの 城山ダムも 夏模様   隆夫


重なりて ハートに揺らす 水馬(みずすまし)    きよし


風変はり 千々に乱るる 女郎花    きよし


はしゃぎすぎ 足を滑らす 案山子かな   きよし


 鳥の羽根拾った子等には宝物
    早く親にと駆けてゆくなり  きよし


 ひとしきり空に遊んでドローンは
     教えた手へと戻り来るなり きよし


コスモスや 寺の入り口 花揺るる  波


残照に (ねぐら)(むく)鳥 横ならび      波


うつりゆく 季節に涙 芙蓉かな   吉夫


こうほねの 映りし影の 孤独かな   吉夫


わたくしは 風船カズラと もうします 吉夫


萩は今 咲き始めたる ところなり  吉夫


すそのより 登りつめたり ススキ群れ  吉夫


蜩の かなかな悲しと 鳴く夕べ   小鈴


青空に グーンと背伸びて 百合の花  小鈴


彼の人も あの人も逝き 秋の声   小鈴


水遊び 子等の歓声 こだまする   小鈴


秋風を 肌に感じて 熟れを待つ    和子


新しき 雨粒のせて 百合開く     和子


 道の端に転がり落ちし木々の実を
      拾い集めて行く夏惜しむ 和子


かなかなや 森のベンチは 道しるべ   玲子


雨宿り 雷雨激しく 地を叩く     玲子


葉隠れに ずんぐり一つ 名残茄子    玲子


散り初めて 花托の覗く (はちす)かな   玲子


初秋や 水面そよそよ 囁きぬ    玲子


坂下る 風柔らかき 九月かな    くに


ビルとビル 間を埋める 秋の空   くに


過ぎし日の 思い出一つ 酔芙蓉  くに


雲動き 穂高連峰 秋気充つ     くに


野にありし 花の名を知る 秋の旅   くに


寄りよりて 来し方語る 枝の蝉    ゆきお


見目良きに 何の不足か 蔓手繰り   ゆきお


  焼岳の噴煙雲にかくれしか
     沈める森のみどりの水面  有三


熊よけの 鈴も涼しく 岨菜(そばな)かな 有三


夕立や 吹き抜けテラスに 水鏡    有三


アルプスに 一降りの雨 夏姿   有三

<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」

曼珠沙華

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