2017年 新春写真俳句短歌集


(平成29年酉年 謹賀新年)
     平成29年は穏やかな幕開けとなりましたが、昨年来の”まさか”が”まさに”なった影響が
   どう出るか―予断を許さない年となりそうです。
    今年は酉年。大地をこまめに動き、時に大空に羽ばたく年を祈念し先ずは、健康第一で、
   和気藹藹の同好会が続くことを願っています。本年もよろしくお願い申し上げます。

    開催日時:  2017.1.10(火)  9時半〜12時         
    場所:    生涯学習センター学習室7
    兼題:    「年末年始又は自由」
    概要:    当月は新春特集。「年末年始又は自由」題の作品に加えて事前にお知らせした
           課題写真 「武蔵野の晩秋」に関する作品を併せ募集し、これらを まとめて披講に
           供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。


 <写真俳句短歌
<第一部>


新たなり 雪輝きし 富嶽かな      隆夫


また来たか 干支七巡り 体ぼろ      隆夫


注連縄を 狛犬吠えて 春遠し       隆夫


すぐそこへ 春の兆しの 見え隠れ     未来
(高尾山薬王院の三椏)

初富士へ 一年の計 確とする      未来


六号路 入口に待つ 冬苺          未来


小春日や 七里ガ浜の 波の音      未来


街並みの 響き合ふ音 大旦(おおあした)      未来


曇るもの すべて払ひて 年新た     きよし


酉の年 粗食仕立ての おせち待つ    きよし


おみくじを そっと読み合ふ 初詣     きよし


腰引けて 田舎芝居の 寒稽古       きよし


陽だまりに ヤクルトごくり 病みし祖父  きよし


淑気満ち 迎える朝や あらたなり    淑如


人々の 中を競ひし 初詣          淑如


初富士や テレビ画面に 声を挙ぐ     淑如



枯れてなほ 枯れ葉美し 寂しくも    小鈴


穏やかに 鯉と戯る 年初め       小鈴


道端の 小さな石仏 年初め       小鈴


熟し柿 採る人もなく 連なりぬ     小鈴


侘助の 内に秘めたる 茶の心      和子


南天に 願い込めたし わが思い     和子


  夕暮れの淋しき道を急ぎゆく
       時々刻々と沈みゆく空  和子


わが煩悩 煙りと消えよ 初詣       牧紀
(川崎大師にて)



  鎌倉の八幡宮に押し寄せし
       善男善女平和なるかな   紀舟


 来るものを拒まず共存 平和の輪
       池から世界に 酉年の夢   紀舟


三が日 老いも若きも 神頼み       牧紀


初売りの 小町通りや 華の色       牧紀


浮世絵を 見るごと 岩屋の 年の明け  牧紀
(相州江の島岩屋)


初凪の 太平洋の 明日 如何に      牧紀


富士晴るる わが定点の 初景色     玲子


集落に 国旗閃く お元日        玲子


一瞬の 感動残る 初日の出       玲子


到来の 荒巻鮭の 哀れなり       玲子


去年今年 寺は静かに 整へり     玲子


落葉着て 鎌倉山の 長寿亀      玲子


父と子の ふれあう広場 冬ぬくし   くに


早梅や いのち輝く 時来たる     くに


初日の出 今年の吾を 思ひけり    くに


海越しに まなづる半島 冬ざるる    吉夫


ゆるゆると 顔を出したる 初日の出   吉夫


寒空に 呼子のイカの 宙に舞ふ     吉夫


みちのくの 稲穂金色を しきつめて  吉夫


はるかなる 赤城の山は 冬支度     吉夫


明日もあり 飾り売り屋の 店じまい   ゆきお


獅子舞に 懐の児を 泣かせたり      ゆきお


あらたまの 富士を仰ぎて 四方明ける  有三


煩悩の 身を軽くする 除夜の鐘     有三


柔らかき 水仙の花 触れなばや    有三


故郷や 寄辺なき身に 石蕗の花    有三


お雑煮も 一椀で足る 齢かな     波


初暦 富士の雄姿で 始まりぬ     波


日記買ふ 表紙の色を 楽しみて    波


木の葉 散り落ちたりて なほ にぎやかし 裕子


元日や 疎林の幹に 生まれ出ず    裕子


待ちたりて 寒さ身にしむ 初日の出  裕子


去年今年 小さき人形 勢ぞろい    裕子


蝋梅や 青空向けて 背伸びして    裕子


お正月 可愛い飾りと 迎へたり    裕子




<第二部>



課題写真コーナー

武蔵野の晩秋



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