2018年10月 写真俳句短歌集


開催日時:  2018.10.9(火)  9時半〜12時
場所:     生涯学習センター学習室7
兼題:      「秋刀魚又は自由」
概要:
 当月は「秋刀魚又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした課題写真「森の番人」に関する作品を併せ募集し、これらをまとめて同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌

<第一部>




秋刀魚食む 夫の器用さ 懐かしむ   未来


過ぎ行きし 時惜しむかな 秋の海   未来


秋日和 坂行く僧の 影二つ     未来


モネ展の 二時間待ちや 秋曇り  未来


百歳へ 届けピザ生地 秋うらら  未来


    靖国の御霊やすらへ九段の地
     南北の基地あるぞ恨めし  隆夫


館内の 飛べぬ0戦 赤とんぼ   隆


月昇り 人影まばら 田原町    隆夫

七輪で 煙も出ない 痩せさんま    隆夫
(写真は色々ご想像ください)


友と買ふ 値札見比べ 初秋刀魚  淑如


激しさを 人みな抱へ 秋太鼓   淑如


悪い奴 庭の野菜を 食む飛蝗   淑如


団栗を 三コ拾って 太極拳     淑如


齢かさね 独り居の庭 曼珠沙華  和子


いずこより 香り漂ふ 金木犀   和子


目と鼻と 笑顔で食す 秋刀魚かな  牧紀
(例会後の昼食会)


嗅覚の 衰へ知らず 初さんま   牧紀



シルバーの 快刀乱麻 秋の声   牧紀


  宮城沖今年は戻るさんま漁
      海穏やかに復興進む  紀舟
 


風去って 収穫の秋 輝けリ    牧紀


焼き過ぎの 秋刀魚へレモン 香はしる ゆきお


子の顔を 褒めて笑ふや 水澄めり  ゆきお


根が主とて しばし華やぐ 葛の花    ゆきお


一つだけ 風船カズラの 孤独かな  吉夫


ブラジルに 思いをはせる ジャカランタ 吉夫


田の境 区切りおりたる 彼岸花  吉夫


江ノ島の 三色走る ヨットかな   吉夫


並べ置く 珈琲カップ 秋夕日    吉夫


塩焼きの 秋刀魚で弾む 趣味仲間  くに


茜雲 秋の一日 暮れ初むる    くに


忘れえぬ 思い出のあり 紫苑咲く  くに


雲切れて 今宵の月の 光さす   くに


大粒の 艶良き能登の 栗届く   くに


初秋刀魚 二尾買ひたきや あら一尾  玲子


大漁で さんま秋刀魚と 賑はひぬ  玲子


よく焼けた 秋刀魚定食 煙立つ   玲子


古民家や 爽やかな風 通り抜け   玲子


棗熟れ なぜか懐かし 昭和かな    玲子


連なりて 先祖迎ふる 彼岸花   きよし


見上ぐれば 明日定まらぬ 秋の風  きよし


  台風の二度を凌げど姫林檎
    ひとつ残るも辛きことなり  きよし


    G7程に厳しくあらねども
      庭に立つ位置皆心得り きよし


白萩に 赤萩混じり くくらるる    小鈴


穢れ無き 朝の真白き 酔芙蓉    小鈴


酔芙蓉 大きく口あく 鰐の雲    小鈴


吾亦紅 孤独を愛す 花ならむ   小鈴


秋蝉の 声張り上げて 鳴く夕べ   小鈴


秋刀魚焼く 大根おろすは 夫の役  波


早稲を刈る コンバインの音 軽やかに  波


暮れなずむ 狭庭の隅の 曼珠沙華    波


風清し ゑのころ草の 撓みをり     波


曼珠沙華 野辺の一隅 仄明り   有三


こすもすの 風の囁き 限りなく  有三


ゆきゆきて すすき野原に 静もれり  有三


  昼食にさんまを九人頼みけり
      中骨一本皿にのこせり 有三



それぞれの 食べ方ありし 秋刀魚かな 英心


  二人して 秋刀魚食べたべ 夢語る   英心 

  炭火焼 秋刀魚の味の 絶妙に   英心


 豊漁の 秋刀魚を前に 感謝する     英心




<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」

森の番人


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