2018年12月 写真俳句短歌集


 開催日時:  2018.12.11(火)  9時半〜12時

 場所:     生涯学習センター和室2
 兼題:      「紅葉又は自由」
 概要:
  当月は「紅葉又は自由」題の作品に加えて、事前に
 お知らせした課題写真「初冬の鴨川」に関する作品を
 併せ募集し、これらをまとめて、同好会HPの「兼題、
 例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌

<第一部>




美人林なる 丘陵の 冬模様    未来
(新潟県十日町市松口丘陵の樹齢100年のブナ林)


千輪を 束ねる菊や 大舞台   未来


電飾の 街に溶け込む 冬の星   未来


三々五々 銀杏並木の 昼餉時    未来


白鳥の 二羽寄り添ふて 湖しずか   未来



鼻歌に シャンソンまじる 枯葉道  淑如


友と来て 指さす先に 冬櫻   淑如


心刺す 土割る大根 たくましや  淑如


振り向けば 赤赤赤の 冬紅葉   淑如


五箇山や しみじみ聞こゆ 除夜の鐘  隆夫


年の瀬や 幼馴染と 酒と塩   隆夫


青空を キャンバスにし 描く紅葉  隆夫


秋の陽を 浴びて笑顔の 花開く  和子



かさこそと落葉踏み分け訪ね入る
   日差しを浴びて残り柿あり 和子


光降る紅葉の森や空蝉の
      天上の影一瞬の夢  紀舟


色競ふ 阿吽の紅葉 ありにけり  牧


六義園 光の化粧 紅葉映へ    牧紀


茶席まで 紅葉色にぞ 染まりける  牧紀


メルヘンの光の川や六義園
    紅葉の精の眠れるがごと 紀舟


幻視界 半分青い 夜の紅葉   牧紀


一陣の 木枯らし0号 木の葉舞ふ 牧紀


葉裏から 陽の高さ見る 紅葉かな ゆきお


散りそこね 木枯らしを待つ 梢かな ゆきお


水鏡 池は欅の 黄金色     吉夫


カラマツの 黄金の林 梓川   吉夫


紅葉の 透けてぼんやり 民家あり 吉夫


喜多院の もみじ黄色と 紫で  吉夫


古民家の 見へ隠れする もみじかな 吉夫


日溜りに 乱れ咲きをり 冬薔薇  くに


吊り橋を 飾る紅葉 様々に    くに


桜紅葉 散り敷く園に 人気なし   くに


紅葉に 染まず白鳥 白冴へる   くに


遠き日や 色(ちり)ばめし 山紅葉  玲子


佇めば ぱっと明るき 照葉かな  玲子


キャンパスは 一山に在り 紅葉時   玲子


紅葉燃ゆ 濁りてをりぬ 雨後の池   玲子



旧友と 死の話して 蔦紅葉    玲子


ひたすらに 紅葉愛で行き 一万歩   玲子


深々と 神に二礼や 菊香る   きよし


偉そうに 下界見下ろす ダリアかな きよし


こっそりと 紅葉の蔭に 伊賀忍者  きよし


高齢化進む団地の片隅に
     独り華やぐ山茶花咲けり きよし


掻い掘りの湖底に悠々流れたる
        大河の如き一条の筋 きよし


雪吊の 男縛りの 男前       小鈴


木枯らしや 屋根の紅葉を 吹き飛ばし 小鈴


散り紅葉 形も色も そのままに   小鈴


冬桜 秘めたる思ひ 色に出て    小鈴



山の寺 採り手不在や 柿たわわ  波


リニアカー 雄姿一瞬 冬どなり   波


ひとひらの 落葉くるくる 宙に舞ふ   波


遠き日や サンタとなりて 子の寝顔   波


短日や 茶屋に灯ともす 薄明り  有三


出そびれて 紅葉の便り 見るスマホ  有三


近道に 水鏡のあり 初時雨     有三


暫くは 夕日に映へし 紅葉かな   有三



<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」

初冬の鴨川


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