2018年3月 観梅写真俳句短歌集



    開催日時:  2018.3.13(火)  9時半〜12時         
    場所:    生涯学習センター学習室7
    兼題:    「観梅又は自由」
    概要:    当月は、2/27の房州吟行の成果も生かし「梅又は自由」題の作品を募集。
           又、課題写真 「金魚の吊るし雛」に関する作品を併せ募集し、
           これらを まとめて披講に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」
           にアップしました。

写真俳句短歌

第一部 房州路吟行


2/27(火)頼朝桜、菜の花等を訪ねて房州路へ吟行

千葉県鋸南町

佐久間ダム親水公園



行き交ふに 狭き水路や 春霞     きよし


湖に 映ゆる頼朝桜(さくら) 一巡り   未来


ファインダーに 映る木立の 春めけり  波


 頼朝の再起の夢を名にし負ふ
      桜の並木ダムをめぐる  紀舟


頼朝を 名乗るに早き 若桜      きよし


ダム湖畔 政子を恋ふる 桜かな    小鈴


 紅梅の佇む先に鎮もれる
     ダムの底なる村悼むかに  紀舟


水仙や 時季過ぎたるも 凛として   きよし


山里の ときの移ろひ 蕗の薹    くに


梅日和 愛でつつ巡る 坂の道    くに



房州路 大地にふきだす 春の声   牧紀


何も無き なばなの里や 春うらら  牧紀


 房州路春の小川の原風景
      昭和は遠くなりにけり  紀舟


海苔粗朶を 見守る海の 昼下がり  未来



第二部


春は梅 花は桜で 俺は何      隆夫


春の海 夕べの凪の 影二つ     隆夫


菜の花や 道沿いに咲き 日は高し  隆夫


春雨や 冬の汚れを 流し去れ    隆夫


梅咲いて 金子兜太を 語る夜    淑如


春光や 故郷(さと)は豪雪 長話      淑如


七十も 少女に戻る 雛祭り     淑如


壮年の 湘南ボーイや 海に春    淑如


客二人 一番バスに 春朝日     淑如


華やぐや 卒塔婆の上の 梅三本   ゆきお


春めくや 娘の脛の 白々と     ゆきお


風つれて 梅かおる道 石仏     有三


まわり道 枝垂れ梅咲く 里の寺   有三


せせらぎに 春の訪れ 水光る    有三


里山を しとねにしてや 福寿草   有三


水をはる 蓮田にきらり 春光る   有三


紅白梅 色好く匂ふ 天満宮     牧紀


白梅の 勲一等の 老樹かな     牧紀


あらまぶし 新一年の まつ毛かな   牧紀


旧宅の 気品湛へて 軒の梅     牧紀


春節や 中華のうねり 空高く    牧紀


昼下がり かわ鵜や春を 独り占め  牧紀


決断と 睨み合ふ日々 梅ふふむ    未来
(自動車免許証を返す決意の日に)


一服の 抹茶に尽きぬ 梅談義     未来


高層の ビル一瞬の 春夕焼け     未来


くっきりと 樹の影こくて 梅満開   吉夫


園児らは 梅の木陰で 戯れて     吉夫


白梅は 合格絵馬を 見下ろして    吉夫


ゆうらりと 梅見の舟が 濠を行く   吉夫


千枚田 今はひっそり 冬ごもり    吉夫


つんと伸ぶ 枝の青しや 紅梅花    玲子


古木なる 恩賜の苑の 梅の花     玲子


朝刊を 斜め読みして 春の外へ    玲子


早春の 景色漂ふ 華道展      玲子


一株の 菜花の花や 友の畑      玲子


ほつほつと 庭の老梅 花付ける    くに


春浅し 友と再会 能登の海      くに


家持の 妹恋ふ歌碑や 春の雨     くに


 リニアカー通るこの街その頃に
     咲いているのか今見る桜  きよし


 病み癒へし母に戻る日近づきて
     別れ知るやら小さな友は  きよし


春の風 木の葉鳴らして 駆け抜けし  小鈴


春の川 園児元気や 水面揺る     小鈴


摩天楼より 暮れ行く春を 眺めけり  小鈴


撫で牛の 鼻はピカピカ 梅日和     波


受験子の 絵馬うづたかし 天満宮    波


梅満開 人々憩ふ 昼下がり       波



第三部

課題写真コーナー

金魚の吊るし雛



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