2018年新春写真俳句短歌集


(平成30年戌年 謹賀新年)
     平成30年は、平成最後が真近かな年の幕開けですが、昨年来の”極東の不穏な情勢”が続いて
    おり、予断を許さない不安な年となりそうです。内、外に気を配り生き抜き(?)ましょう。

    今年は戌年。”犬も歩けば棒にあたる”―外に出れば何かが待っている―外出には先ず健康。
    健康第一で、今年も”継続の力を信じ、和気藹藹の同好会”が続くことを願っています。
    本年もよろしくお願い申し上げます。

     開催日時:  2018.1.9(火)  9時半〜12時         
     場所:    生涯学習センター和室2
     兼題:    「年末年始又は自由」
     概要:    当月は新春特集。「年末年始又は自由」題の作品に加えて事前にお知らせした
            課題写真「伊豆韮山の反射炉」に関する作品を併せ募集し、これらを まとめて
            披講に供した上で、 同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。
            尚、例会終了後、ささやかな新年昼食会を実施しました。



 <写真俳句短歌

<第一部>


 新年も雪と岩肌雄々しきは
    めでたくもありめでたくもなし  隆夫


元旦も 光消へゆく 山頂に      隆夫


多摩川に 連凧飛ぶや 幕ノ内     隆夫


新年の あいさつ回り 色香る    隆夫


幽玄に 深山に咲く 氷の花      未来


黄昏に バカラの灯り 去年今年   未来


寒に舞ふ 種子鬼女の名を 欲しいまま  未来


年玉を 貰ふ齢や 胸の内       未来


焚上げの 炎占ふ 初詣        未来


クリスマス 味見にひとつ 欠けて出す  きよし


ひとり立ち 出来て笑顔の 冬至かな  きよし


大晦日 直立不動に 何祈る      きよし


年越しの ジャズとお酒に 酔ひしれる   きよし 


除夜の鐘 新た光へ 百八つ       きよし


まなざしも 頭巾も新し 地蔵尊    有三


 初参り親鸞ゆかりの善福寺
      御仏いずこ蒼きみそらに  有三


パティシエは 外つ国の人 江戸の春   有三


年の瀬に やや浮き加減 ちんどん屋   ゆきお


古希過ぎて 願ひは同じ 初詣      ゆきお


天神社 はるか遠くや 初詣      吉夫


芦ノ湖の ボートは陸で 冬ごもり   吉夫


長谷寺の 紅葉の階段 上り来て    吉夫


 高野山はや灯篭に灯がともり
      よろずの神の宴始まる   吉夫 


狛犬の 初春口に 紅をさし      吉夫


初日影 見知らぬ肩の 擦れ合ひて   牧紀


初詣 喧騒の中 思ひ在り        牧紀


 戌年の穏やかな陽に誘われて
        初富士見上ぐ初凪の海  紀舟


 平和の輪日本こそは中心と
         願ふ儚き年頭の夢   紀舟
(鎌倉円覚寺妙香池にて,北条時宗の国難を思ふ)


イブの夜 浄瑠璃光の  夢の中      牧紀


観覧車 待つもふたりは 聖夜かな     牧紀


初暦 願ひは友の 癒える笑み      玲子


年迎ふ いよいよ二人の 老いの道    玲子


細波の 静かに寄せて 凍てにけり    玲子


細やかな 梢に映ふる 冬景色      玲子


寒かろう 夢に包まる 少女像      玲子


一月の 大いなる満月 廻りくる     玲子


息災の 日々を願ひて 初詣      くに


霜降りて 道辺の草の 輝けり     くに


実南天 我が家はいつも 二人きり   くに


園児等の そっと手を触る 初氷    くに


大旦(おおあした) 真青な空に 白き富士     波


きらきらと 太陽一杯 しゃぼん玉   波


同じ場所 今年も掛ける 初暦      波


天満宮 双手で受ける 破魔矢かな    淑如


年用意 先ずは黒豆 水につけ      淑如


過ぎしこと こだわり多し 年歩む    淑如


幸せと 言へば幸せ 屠蘇を飲む     淑如


時間だけ 急ぎ先ゆく 去年今年     小鈴


落ち椿 枯葉の中の 赤いとし      小鈴


富士の背に 姿隠さん 冬夕日      小鈴


薬師池 鳥羽ばたきて 淑気満つ     小鈴


かずら橋 揺れを収めて 紅葉観る    小鈴





<第二部>



課題写真コーナー


伊豆韮山の反射炉






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