2019 観桜写真俳句短歌特集

     開催日:   2019.4.9(火) 9時半〜12時
   場所:    生涯学習センター 学習室1
   兼題:    「桜又は自由」

   概要:    今月は、「桜又は自由」題で観桜特集としました。
           課題写真は、齊藤さんの「彼岸散り桜」です。
             ご笑覧頂ければ幸甚です。

俳句、短歌 写真 コメント、その他
咲き初めて

 色ふかむらむ

        山桜

        有三
江ノ島の山桜

初々しい白さが際立つ!
江ノ島に
 児玉神社を
   訪ねたる

   社への道
   春の花咲く

        有三
児玉神社は、日露戦争、203高地、旅順要塞攻略で名高い明治の元勲児玉源太郎を祀る。
帆を休む

 ヨットハーバー

      春潮

         有三
東京オリンピックも近い。
銭洗ふ

   湧水きらり

      風光る

        有三
江ノ島の銭洗いの水が光る。
退院の

   吉報届き

    辛夷咲く

        未来
相模原公園にて
逸れ鳥

   人恋しくて

    花に酔ふ

        未来
恩田川沿いにて。

野生のインコも花に酔う?
花時の

   鳥も水辺を

    走りをり

        未来
同上

春躍動の動き!
記念日は

  後幾つ来る

      桜狩

        未来
片倉城址公園にて。
?回目のーー記念日を思いつつ。
城跡に

  子等の声して

     花万朶

       未来
同上

子供の声に、いつも元気を貰う。
父母の
 眠れる寺を
   訪ね行き

   八十路の齢
   思ひ新たに

       和子

八十路は一区切り、百寿へ向けてGo

春休み

    集ふ子供の

      声高し

       和子
弾んだ声が聞こえてきそう。
鳥浮かぶ

   水面しずかや

       春日和

       和子
幸せを絵に描いたようですね!
退院や

 変わらず花は

      泰然と

       牧紀
退院後,吾を待つ(?)

松村邸のしだれ桜は変わらず!
花々の
 枝にし垂るる
     大枝の

 踊り乱れて
   青空埋める

       紀舟
同上

いつもこの威容に驚かされる!!
病床に

   和みの菜花

    咲き続く

        牧紀
病床に変わらぬ季節の便り
わが身体
 六分の桜か
    宿河原

  用水歩く
  妻とそぞろに

        紀舟
「野草と樹の会」で川崎緑化センターを訪ねた時、二ヵ領用水の一部、宿河原用水路畔が桜の名所であることを紹介され、是非見たかった。

退院後のリハビリを兼ねて。
穏やかに
 花咲き繋ぐ
    四百年

  多摩の流れと
   武蔵野の影

        紀舟
二ヵ領用水は徳川家康の命により、多摩川から武蔵野の南端”稲毛領と川崎領の二ヵ領の灌漑用水路”として開削されたもの。
稲田堤と宿河原の二箇所に取水堰がある。

用水に
 根を張る長き
      桜道 

   横切る列車
    一瞬に過ぐ
 
       紀舟
       
用水を南武線が横切る。

用水に

  寄り添ひて見る

      桜かな

         牧紀
同上

通院の
 心和ます
     桜道 

   真青な空に
  令花の舞ひて
 
       紀舟
       
橋本の西にある晃友脳神経外科病院へ通院の途中、相模原市役所通りの桜を堪能。

新元号「令和」を詠み込む。

”令花”
和気藹藹

   令風香る

     花の下

         牧紀
同上

”令風”
花冷えや

   今宵はジャズの

      コンサート

           淑如
春の定番行事になりましたね!
伸びをする

 深呼吸する

     花の下

         淑如
小田原長興山招太寺の名物、枝垂桜の下で。
蝮草

 昼なお暗き

     墓守り

         淑如
同上

春日の局の墓にて。
我が家へも

 おこぼれ届く

       花吹雪

          淑如
嬉し、楽し,煩わしーーー。
風和らぎ

 淑き万葉に

    思い馳せ

         淑如
皇居にて。
上よりも

 手許に忙し

    花見かな

      ゆきお
花見より子供見?
でも、これが幸せのもと。
やや小ぶり

   花守替わる

    枝垂れかな

       ゆきお
世代交代。令和の枝垂れ桜かな。
聞こへずも

 想像のつく

     花日和

      ゆきお
天気良く、桜良く、気持ち良し。

選挙カー

  花見の客も

    容赦せず

      きよし
桜散れば、私は無職よ!!
提灯の

 やけに目立つや

       花曇り

       きよし

雪洞(ぼんぼり)の赤提灯に見えしかな?
見せたがる

  珍車をわざと

       花の下

       きよし
こう云う人、居るいる!!
入園式

 終えた如きの

   立ちポーズ

      きよし
成程、お利口な犬さんですね。

入園許可します。
獲物待つ

  猟師に構へ

     花狙ふ

       きよし
防寒の備えもバッチリ!
池之端

   花見に疲れ

    団子にす

       隆夫
花四分、団子六分の写真配置もさすが!
白鳥も

 水面を渡り 

    花見かな

       隆夫
花の下でゆっくり”白鳥のワルツ”
梅花落ち

  残りし雌蕊

    実を作る

       隆夫
厳粛なる営み。
西空に

  ゆっくり落ちる

     春の暮れ

       隆夫
西方浄土の世界!

まだ早いか?
村人の

   奏でる囃子

    早さくら

        波
早さくらに、春を待ちかねてーーー。
春おそし

  丹波の山里

    静まれり

        波
山深い丹波の里は、まだ冬の静もり

咲いてをり

   母校に残る

     桜の木

        波
何代目か?”令和の桜”
雨上り

にょきにょき出づる

     つくしんぼ

          波
昔はどこでも見られた景色ですね。
満開の

  さくら林と

   汽車ポッポ

       吉夫
横浜市の”こどもの国”にて。

のんびり行こう、汽車ポッポ!
隙間より

    天守の覗く

     桜かな

       吉夫
小田原城をバックに!
白鳥の

    夫婦で作る

      愛の家

       吉夫
微笑ましい子育て風景。
坂道を

  下る菜の花

   どこまでも

       吉夫
菜の花の黄色はやすらぎの色。
風見鶏

    一直線に

    春をさす

       吉夫
成程、風見鶏は春告鶏!!
ひとり来て

   桜花の下に

    遊びけり

       玲子
冬には冬の、春には春の遊び心を!
足踏みの

    桜と山を

   愛でしかな

       玲子
足踏みの山里を、春の雲が覗いているように!
もう直ぐ春ですね!!
ひんがしの

    空に浮雲

     彼岸晴れ

       玲子
この雲は、西へ西へと流れるのでしょうか?
のどけしや

  馬われに来て

     話けり

       玲子
賢そうな馬ですね。
飛び交ふて

   一茶も遊ぶ

     雀の子

       玲子
この雀には、友達が大勢居るようですね。
里山の

   原風景や

    芽吹き時

       玲子
昔は、あちこちに見かける風景でしたね。
朝桜

 川面に落とす

     花の影

       くに

明鏡止水に天空の青。恩田川の朝桜。
花の下

  人それぞれの

    時過ごす

       くに
芹が谷公園の満開の桜並木。
木の芽吹

  水辺に遊ぶ

   子供たち

       くに
もう春ですね!!
光りつつ

   草分け流る

      春の川

       くに
薬師池公園にて。
故郷便

 開くれば畔の香

      蓬餅

       くに
こんな故郷便、我が家にも来ないかな?
仰ぎ見る

   この大木や

     花の雲

       小鈴
青空かすむ花曇り。
竹の秋

  里の明るく

   なりにけり

       小鈴
鄙びた里に春の訪れ。
ミニ列車

 トンネル抜けて

      花畑

       小鈴
子供に帰ろう花畑。
仲良しと

 ボート漕ぐ子等

     春の風

       小鈴
ボートの中は春風で一杯!
片栗の

  うなじ美し

     あで姿

       小鈴
片栗は、何故か竹久夢二好みの貴婦人の面影が似合う



課題写真作品集:

「彼岸散り桜


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