2019年11月 写真俳句短歌集


開催日時:  2019.11.12(火)  9時半〜12時
場所:     生涯学習センター学習室7
兼題:      「秋の展示会又は自由」
概要:
  11/5〜11/11の秋の展示会が盛況の内に終了しました。
 ご来場の方々に改めてお礼申し上げます。
 と言うことで、当月は「秋の展示会又は自由」題で作品を募集し、加えて
 事前にお知らせした課題写真「紅のお稲荷さん」に関する作品を併せて
 募集し、例会にて披講後、まとめて、同好会HP「兼題、例会コーナー」
 にアップしました。






 <写真俳句短歌

<第一部>




菊の香や 展示作品 個々豊か    玲子


秋色の 生け花添へし 展示会    玲子


秋深し 仲間の絆 回重ね      玲子


ひとりごと 多し千草の 乱れをり   玲子


蟷螂の 動かず 現世 生き難し    玲子


 石の上更なる十年継続の
     力生きたる展示と成れり  紀舟


 令和なる歳の始めの展示会
     菊花供へ思ひ新たに  紀舟


(相模原公園にて)
 八重一重十月桜冬桜
     小春日和に花競ひ咲く  紀舟


精一杯 生きた尾花や 頭垂る     牧紀


 金木犀月おくれなる花の時
      一気に薫る生命の(たぎ)り 紀舟


 百日の紅もひと房終わり告げ
     すべる木肌の顕はになりぬ  紀舟


古九谷の 花器に二枝 梅擬(ウメモドキ)   未来



無造作が 故の活け花 烏瓜   未来


独り来て 声なき里の 稲架の列   未来


秋桜や 今更母を 恋しがる     未来


晩秋の 谷戸に弾けし トキリ豆   未来


初冬や 心が肥へし 展示会    淑如


色添へて 命(なが)らふ 帰り花    淑如


けふ立冬 具合悪しと 兄の報   淑如


公園で 吾が秋色と 競ひ合ひ    隆夫


落葉が お迎へ舟か 六文銭     隆夫


ブナクヌギ 露の干ぬ間の 日暮れ時 隆夫


徒花は 対岸に咲く 吾亦紅    隆夫


霜月の 台風街に 洪水を     隆夫


一隅に 秋の生け花 客を待つ    和子


いつになく 色鮮やかな 石蕗の花   和子


我のより 勝るものなし 秋展示     ゆきお


手の内に 入る夕陽や 烏瓜     ゆきお


歳降りて 身にちくちくと 秋の月    ゆきお


夕焼けに 身を焦がしつつ 巣に帰る  ゆきお


力作を 飾りて秋の 展示会    くに


観客も 選手も一体 秋日和    くに


団栗の 数を競へり 園児たち  くに


今朝の冬 遠くに響く 救急車  くに


夕日差し 桜紅葉の 色の綾   くに


暮れ初めて 庭の一隅 石蕗の花  くに


  猪に食われぬ今年の黒豆と
     短き文を友は添へをり  きよし


紫蘇に来て 残り僅かな 蜜を吸ふ きよし


夕暮の 菊や炎と なりにけり  きよし


かまきりや 命捧げる 伴侶待つ きよし



秋雲を 突き抜けジェット 郷の方  きよし



展示みる 色鮮やかな 烏瓜     小鈴


ハロウィンの 南瓜さまざま 道の駅     小鈴


奥入瀬の 渓流濁る 野分あと     小鈴


除雪車の 出番は間近か 山の宿  小鈴


恐竜橋 大股で渡る 秋の川    小鈴


ひととせの 思ひの詰まる 秋の展   波


庭の隅 今年もここと 式部の実  波


秋の暮れ 白壁映ゆる 古都の寺 波


秋開帳 千畳敷で ひと休み    波


虫籠を 手に 嬉しくて 雨上がる   有三


仄あかり 束の間のごと 秋くれぬ 有三


窓際に ここにも一輪 芙蓉咲き  有三


暫くは 木のかげにあり 花梨の実     有三



<第二部>

<課題写真コーナー>

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」

紅のお稲荷さん


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