2019年2月 写真俳句短歌集


 開催日時:  2019.2.12(火)  9時半〜12時
場所:     生涯学習センター学習室7
兼題:      「節分又は自由」
概要:
 当月は「節分又は自由」題の作品に加えて、事前にお知らせした課題写真「菜花の吾妻山から初富士」に 関する作品を併せ募集し、これらをまとめて、同好会HPの「兼題、例会コーナー」にアップしました。

 <写真俳句短歌

<第一部>




寒明けの 日射しの中に 鳥群るる 未来


初場所終へ 櫓の聳ゆ 立つばかり 未来


橋幾つ 潜り隅田の 春疾風  未来


赤鬼も 青鬼もゐる 節分会   未来


巳の刻に からくり時計 春の音   未来



春立つ日 気合を入れて 一万歩   淑如


流行風邪 もらふ覚悟の 遠出かな  淑如


投げ込んだ お飾り爆ぜて 火の踊り  淑如


春どなり 黙する時を 愛おしむ   淑如


春が来る 隣の犬は 十六歳     淑如


元旦の 月と金星 日の出待つ     隆夫


風は北 月は上弦 家遠し      隆夫


雲厚く わずかにのぞく 初日の出   隆夫


夕暮の 古刹の屋根に 枯れ銀杏    和子



芳しき 匂ひを秘めし 水仙花    和子


散歩道いつしか紅梅咲きそろひ
       厳しき冬に春の訪れ 和子


いざ出陣 豆や揃いの 晴れ舞台  牧紀


節分や 心の鬼を 見つめる日  牧紀



  節分の区切りに思ふ切れ目なき
         少子高齢虐待の鬼 紀舟


立春の日差し流るる境川
    枯草揺らぎ小雀あそぶ 紀舟


  菜の花に富士の霊光降り注ぎ
      一足先の春を謳歌す 紀舟


節分や 歳半分の 豆あぐね  ゆきお


出し遅れ 証文の如 社会鍋   ゆきお


勝ち負けは 知らねど場所の 初のぼり ゆきお


公園の 公衆電話 冬の風     くに


蝋梅の 香りを乗せて 風抜ける   くに


春浅し 遊具に子等の 声も無し  くに


西空を 束の間染めて 冬茜   くに


二礼して 二拍一礼 豆を撒く  玲子
(諏訪神社にて。豆の枡を渡され自ら撒かせて頂いた由)


鬼は外 ひとり連呼し 戸を閉めぬ   玲子


土の道 足裏に優し 春を待つ   玲子


近寄れぬ とこに紅梅 微笑みぬ   玲子



立春の 明るきことば 響きけり  玲子


人馴れの 距離に戯むる 鴨の群れ  きよし


お転婆に 戻り渡るや 冬西日  きよし


仲の良き ゆるきゃら親子 日向ぼこ  きよし


節分の 鬼も福顔 店の内     きよし


左義長の 焔 月まで 焦がすかも   小鈴


餅花の 焼かれるを待つ 竿の先    小鈴


カメラマン 鳥追いかけて 息白し     小鈴


シモバシラ 小さな宇宙の 主ならむ  小鈴



枯れ葦の 創るアートや 前衛派    小鈴


冴え返る 富士は笠雲 かぶりをり  波
(東海道新幹線の車窓から)


水温み 鳩も寄り来る 水辺かな   波


大寒や堂の坂公苑子らの声
    白梅一花春を告げなむ 有三


今しばし 陽だまりにあれ 福寿草   有三


着ぶくれて サーフィンの影 二つほど  有三



<第二部>

課題写真コーナー

「毎月事前に出題される課題写真に対し、
皆で俳句、短歌を創作し合うコーナーです」

菜花の吾妻山から初富士


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