2020年新春写真俳句短歌集

(令和2年 子年)
        明けましておめでとうございます

 平成31年/令和元年は、昨年来の”災害”が、更に拡大し、甚大な被害が発生して
 しまいました。
 お見舞い申し上げるとともに、出来るだけ早い復旧を祈念いたします。
 今年は干支の始めの子年。新の意味で令なる和の年の始まり。皆矛を収めて平和に!
 われわれシニアー、先ずは健康のため、小まめに外出し、お喋りしましょう!

   わが同好会は、14年目に入ります。”継続の力を信じ、和気藹藹の同好会を”ーー
   でも、何か変わったこともーー 
   と思っています。
   今年もよろしくお願い申し上げます。

               1月例会:
   開催日時: 2020.1.15(水)  9時半〜12時         
   場所:   生涯学習センター学習室5
   兼題:  「年末年始又は自由」
   概要:   当月は新春特集。「年末年始又は自由」題の作品に加えて事前に
        お知らせした課題写真「浅草寺境内秋深し」に関する作品を併せ
        募集し、これらをまとめて披講に供した上で、
        同好会HPの「特集コーナー」にアップしました。

      尚、例会終了後、シェ.プルミエにて新年会を実施しました。



写真俳句短歌

<第一部>



初春や エンコ楽しむ 外国人   隆夫
(”エンコ”は公園の俗称)


年の瀬に 合わせ鏡で 世を曲げる  隆夫


初詣 外人迷ふ 神宮で      隆夫


  書き終へし令和初の年賀状
       末広がりを富士に託して  紀舟


  去年今年積る思ひも散り紅葉
        令和初なる賀状に綴る  紀舟


  雲破り令和の初日 日の本に
         幸多かれとひかり燦々  紀舟


頼もしや 子年の初日 雲かじる  牧紀


(大山阿夫利神社)
  初詣祈るは健康呆け防止
      区切りの年や覚悟新たに  紀舟


鳥人間 さぞや寒かろ 富士詣     牧紀


赴任する 子の安泰や 初詣    未来


遠富士と 高層ビルに 冬夕焼け  未来


棲み慣れし 街に令和の 初御空   未来


日蓮の 辿りし道や 落椿     未来


年輪を 重ねて八十路 年明くる   未来


  肩落し家路の吾に公園の
    犬の呼びをり寄っていきなと  きよし


 如雨露持ち学校通ひの人をりて
       正月休みの花を守りぬ  きよし


 体調のすぐれぬ妻がおせちにと
      作る伊達巻箸付けられず  きよし


 マンションのベランダ見れば冬の使者
         辺り窺ひ花突つきをり  きよし


 リニアーの停まる街へと変はりゆく
         橋本背にし十字架の塔  きよし


  頑張った畑仕事の帰り道
       空気澄みたる街を眺めり  きよし


  新しき年を静かに生きたしと
        冬芽に潜む力もらひて  和子


  疾風に旗なびかせる船の群れ
     別れを惜しみしばし手を振る  和子


   小笠原静かな海に偲ばるる
        かつての戦爪あと悲し  和子


寒空に ネオン輝く 晴海港     和子


臥せし午後 陽ざしは温し 障子超し  淑如


はや十日 (しわぶき) 残る 老ひの風邪  淑如


千両を たくさん活ける 誕生日  淑如


快方の 賀状受けて 安堵する    淑如


誕生日 春を待つ日に 絵を飾る   淑如


八十路来て なお定まらず 年の暮れ  ゆきお


幸せは ガラスの中の 初詣      ゆきお


故郷の 友 病とか 花やつで      ゆきお


静かさを 辿る鎌倉 冬支度      ゆきお


クリスマス 橋虹色に そめられて  吉夫


クリスマス ワイングラスに 色どりを 吉夫


公園は 銀杏すだれに 囲まれて   吉夫


クリスマス 夜は丸々 別世界    吉夫


冬支度 鐘は静かに 時を待つ    吉夫


眼裏に パリの電飾 クリスマス  波


神の鈴 途切れなき宮 初詣     波


新年を 寿ぐこよみ 富士雄姿    波


初参り 願い迷ひて 絵馬残る    波


初御空 六地蔵尊 揃ひ踏み     波


(江の島ハーバー)
  新玉の相模の海の波静か
       平穏なれや令和の二年  有三


  平安の御代より傳ふ包丁式
       三渓棲みし鶴翔閣にみむ  有三


  彩られし数多の栄光迎賓館
       しぐるる街を黙して歩む  有三
(赤坂迎賓館)

(以下、駒場の前田邸)
雪吊りや 障子の向こふ 薄明かり   有三


背戸潜る 落葉おく屋根 夕明り   有三


一輪の 香りほのかや 冬薔薇     有三


初空や 夫と詣でし 目出度さよ   小鈴


初富士や バス(かしま)しく 弾みたり   小鈴


願い事 祈らむ時は 氏 住所     小鈴


冬晴れや 成田空港 すぐ隣り    小鈴


白鳥や 大空舞ふを 夢に見つ    小鈴


初春の 令月清し 六地蔵      玲子


冬枯の 波打つごとき 寄せる景   玲子


陽だまりに 大いぬふぐり 早や開く  玲子


一月の 日差しとろとろ 至福時   玲子


芒枯る 暫し佇む 湖のほとり     玲子





<第二部>

課題写真コーナー

浅草寺境内秋深し


HP
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