2011年 新春写真俳句短歌集




明けましておめでとうございます。

本年も写真俳句短歌同好会を宜しくお願い申し上げます。

1月12日(水)の1月例会及び引き続き行われた新年会

の模様を纏めて掲載します。  ご覧頂ければ幸甚です。


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俳句 写真 備考、コメント等
初春や

 子牛の生まる

    多摩の空

       玲子 新年,新生その上、澄み切った空に富士がちょっこり。言うことなし。
どの家にも

  新春の陽の

   射しにけり
  
       玲子 太陽は遍く地上を潤す。皆平等?信じましょう!!
願いごと

  一つ念じて

   春を待つ
  
       玲子 兎年二兎追うものは一途をも得ず
故郷の

 雪の丈訊く

    初電話
     
     ゆきお 新潟だけでなく雪国生まれの人は皆分かるわかる。
耳かきや

 常のごとくの
    
    松の内

      ゆきお 耳かきや常のごとく膝枕?
狭き屋や

  孫を導師の
      ふぎん  
    初 諷経

      ゆきお いいですね!孫を導師に、私も導師?
初写真

  二塔聳ゆる

    浅草寺

      忠裕 二塔相和し観光スポットに!「平等互恵」どこかで聞いたことがある?
初神籤

   結びし指に

   思ひ籠め

      忠裕 「シャッターを押すわが指にも思い籠め
霜の朝

   登校の子ら

   かけて行く

        忠裕 霜降りる寒い朝も心一つで温かくなるーーー。あれ、どこかで聞いたような?
土中から

  突き出されたる

      霜柱
     
       忠裕 流石、写真家の観察眼は鋭い!
こんなの見たことない!
地の中に

 力を秘めし

      霜柱

         忠裕 高さは4〜5センチあったそうです。
寒中梅

    幸を祈りて

     杯重ね
   
       和子 今年も一杯の幸せを盛り合せ!!
今年こそ

   断捨離ちかふ

      初詣

         和子 「断捨離」大事なことですが、中々実行は難しいですね。
年明けの

    読経高らか

    深大寺
     
      牧紀 般若心経と大太鼓の響きが年明けを告げる。
新年も

    裸電球

   薄明かり
     
      牧紀 菅原神社にて。

裸電球では、今年の闇は中々晴れないかも?「もっと光りを!!」
止むとなく
    みぞれ
  降る雪  霙

    越の空
     
      牧紀 今年は、故在って帰福。
懐かしい「越の空」の下、懐かしい方々に再会。

写真は、九頭竜川畔の友人宅から。
初詣

   小吉で良し

    夫と居て

       きいろ 御神籤は小吉でも夫婦愛は大吉。
会えぬ友

   賀状の中で

    年重ね

      きいろ 年重ねつつ面影変わらず。
マフラーや

   不器用に恋

    始まりぬ

       きいろ 後ろ姿に実直さ、清純さ、一途さそしてちょっぴり不器用さが!!
潮の香に

   初富士凛と

   匂い立つ

       未来 見事な構図。

「白波に浮き富士遠く初霞」の風景。
長谷寺の

   水白くして

    冬温し

       未来 お寺の水は心を引き締め、身は暖かく!
狛犬の

   どんと見守る

     初御空

        未来 「どんと見守る」が良いですね。
連れ立ちて

  未来育む

   今朝の春  

       未来 未来さんの心にも暖かい愛が育まれたかも知れませんね。
束の間の

  時憩うかな

   二羽の鷺

       未来 二羽にとっては、束の間は永遠か?
お年玉

   ちらり見比べ

     孫四人
    
       淑如 私も4人兄弟。分かるわかる。
ふる里の

   藁で作りし

    注連飾り

       淑如 毎年燃やしてしまうのはもったいないですね。
願ひこめ

   古壁にかけし
   
       初暦
    
       淑如 レオナルド・ダヴィンチゆかりのカレンダーの由。脱帽!
連れ立ちて

   くぐれば香る

   茅の輪かな

       花音 正月の原点に幸あれ!
日溜まりに
     よわい
   過ぐる齢 や

   春明ける

      有三 平和に年を越した喜びが室内にあふれて!
初参り

   ビルの狭間に

    神ゐませ

        有三 日枝神社にて。

「ビルの陰」にゐませる神はどなた?
香煙を

   すくいて腹に

      初詣

         学 「香煙」の霊験あらたかならんことをお祈りします。
退屈も

  幸せのうち

    冬籠り

       学 偶には、ゆっくり冬籠りを。忙中閑。
元旦や

   白侘助を
       くげ
   父母の供花
     
      せつ子 句といい写真といい円熟の極みですね。
玉砂利に

   蹴出しがゆれる

       初詣

        隆夫 「蹴出しがゆれる」は良いですね。
木枯らしに

   枝の一葉

   耐え忍ぶ

       隆夫 O.ヘンリーのラストリーフの世界ですね!
静かなり

   槌音もなし

    松の内

       隆夫 夕日も心なしか澄んでいますね!
覚めやらぬ

   街にゆっくり

    初日射す

        くに 「ダイアモンド町田」の絶景ですね。
ビル窓に

    光残して
     らっき
    冬落暉

       くに 上の句と一対。サンライズ&サンセット
凍てし富士

   ダイアの光

    放ちけり

       小鈴 富士山頂を吹っ飛ばすこのダイナマイトいやダイアモンドは何カラット?
こぞ
去年の難

 吹き飛ばさんと

      初詣

        小鈴 初詣の人の思いは同じ。少しでも良い年になってほしいものですね。
十二将

   睨み利かせよ
    こぞことし
    去年今年

       小鈴 同上
カワセミの

   挨拶待てり

    年初め

       小鈴 この信念、執念はきっとカワセミに届くでしょう。
葉牡丹や

   詣で巡りの

    急ぎ足

       小鈴 葉牡丹が何とも豪華。


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短歌 写真 備考、コメント等
新しき

 年の初めに

  楚々と咲く

  冬枯れの道
   
    ひと群れの花
  
      和子
水仙は良いですね。その清楚な花、甘い香り、凛とした立ち姿ーーー。
因みに水仙は「福井の県花」です。
神さびの

 聖なる河に

  漕ぎ出でて

 こころ清めし
   
   ガンジスの朝

      筑山 ゆったりした時の流れ。太陽もゆっくり昇る。失われた日本人の心の故郷を思い出させる如く、ガンジス川はゆったり流れる。
故郷の

 勤行川に

  佇みて

  水面し見れば
   
      時ぞ逆巻く

       筑山 セピア色の思い出川。過ぎし日々が走馬灯の如く−−−−。
元朝の

 波寄せくれば

    海鳥の

 低き声して
   
     半島明けぬ

       花音 将に日本列島の初明かりですね。
かしこみて

 茅の輪の列に

  連なれば

  旅人われに
   
     初日射しそむ

        花音 太陽は遍く照らす。受けた光を皆で分けたい。タイガーマスクの如くーーー。
高尾山

 ダイアモンドに

   魅せられて

   冬至の夕日に

       逢いに登りぬ

        小鈴 高尾山紅葉台もカメラマンでごった返していましたね。皆ダイアモンドに魅せられて。
初詣

 祇園の光に

   誘われて

   巫女の神楽に

        平安祈る

       紀舟
福井からの帰路、京都に途中下車。八坂神社に参拝。
丁度、巫女の舞いが奉納されていた。ラッキー!
新年や

 冷たき雨の

   渡月橋

   渡りし先も

      氷雨待つやも

       紀舟
嵐山では、冷たい時雨に遭う。
厳しい今年を象徴するが如く。

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新年会の部

  1月例会後、ホテルヴィラ「月亭」の座敷「嵐山」にて、同好会の新年会を実施。
  14名参加。
  百人一首の取り札による席決め後、初句会。箸袋の裏面に即興の句歌を書付け、披講。
  作品は下記の通りで
す。

さざめいて宴最中の
        五七五(花音) 水鳥の波間にたゆたふ
      浮き世かな(忠裕) マフラーや
ふるさとの雪の便りかな(ゆきお) 新春や
   百人一首好み歌 (仁昭) 初句会料理を待ちつ
        笑合う(仁昭) 琴の音も消すざわめきや
         新春会(牧紀) 展けゆく和歌で始まる
        新年会(玲子) 集い来て句会ひねりし
        年初め(小鈴)

 蕾硬き梅林埋める
         野水仙(三樹)  山麓の灯瞬く
       凍て厳し (三樹) 来て見れば菖蒲の里は都なり
 終のすみかと思えば愛し(筑山) 新春の嵯峨の里を訪ぬれば
  真白に染まる嵐山見ゆ(筑山) 初春に
 いろちりばめし言の葉や(有三) 殿と姫十七文字の
        新年会(きいろ) 賑わいに絆深むる
        初句会(未来)

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