H23年 SNM 秋の上高地散策
写真俳句短歌特集


   シニアネット町田10周年記念のH23年旅と歩きの会主催「秋の上高地散策の旅」に
  参加させていただきました。

   前日の雨で、天候が心配されましたが、現地は晴れ。当夜は星の撮影も出来た由。
  参加者は27名で、紅葉は始まったばかりでしたが、上高地の山々、梓川、大正池、
  明神池等の散策を楽しみました。

  上図は散策で話題となった、左:クサボタン。右:カンボクです。

        秋旅や 和気藹々の バスの中                   牧紀

       上高地二十七士の秋の旅
                星空朝焼け川池巡り
                  紀舟

  ここに、写真俳句短歌特集として纏めましたので、ご覧頂ければ幸甚です。

                           <概要>

          実施日:       H23.10.6(木)〜7(金)
          天候:         晴れ
          参加者:       27名
          宿泊:        西糸屋山荘(河童橋付近)
          コース:       「秋の上高地散策の旅」 (バスツアー)              
(河童橋河畔の案内版から)

<写真俳句短歌集>

写真 俳句、短歌 コメントその他
(町田ー上高地到着まで)
雲招き

 すすき誘ひし

     旅気分

       牧紀 町田駅前浄運寺前を定刻出発。
和気藹々のバスの中、自己紹介を兼ねたビデオ撮影が始まる。初めてのインタビュでカメラの前で緊張の一瞬!


諏訪湖インターにて、団子
、おやきにお昼のお弁当を買いブラブラ。旅気分盛り上がる!




空翔けて

 鯨一呑み

     鰯雲

      牧紀 バスの中から撮影の大鰯雲。鯨も呑み込む勢い。秋の雲は面白い!


こんな雲も!!
大正池周辺
水澄みて

 池中に枯れ木

     粛然と

       牧紀 大正池南側の入り口でバスを降りる。
皆、大正池の静かな佇まいに見入る。


池の中に、ただ垂直に立っている古木が何とももの哀しい。水の清らかさがその感を強める。






秋冷や

 自然の無残

    乗り越えて

       牧紀 大正4年6月6日、焼岳の大爆発で梓川がせき止められ大正池が出来た。
立ち枯れの木は水没した木が枯れて幹だけ残ったものという。
その後、営々としてたち続ける姿がいとおしい。






田代池、穂高橋ー西糸屋山荘
雲はれて

 雄姿を写す

    田代池

      和子 清らかな流れに、崇高な山影。柔らかな空気が流れている。



緑なす
 川の流れに
  身をまかせ

 光りに映える
  バイカモの秋

       和子 バイカモの光の当たるままの緑が如何にも美しい。
白い光の中に夏咲く梅花に似た白い花影が浮かぶようーーー。



田代池
 清流育む
  梅花藻の

  ゆらぎ漂う
  やすらぎの秋

       紀舟 この池の前で絵筆を取る人がいて、続々集まって来る人たちとの間にも優しい気分が漂っていた。



清流の

 青に応へし

   初もみじ

      牧紀 清流の青と初もみじの紅のコントラスト!失われた初恋の想い。


時過ぎて

  翔べぬ蜻蛉の

   いとおしや

       牧紀 風寒く必死に草にしがみついている蜻蛉の姿がいとおしい。

遅れまいと必死にもがく会社人間の姿が重なる?



山霧の  
 岳高ければ
  なかなかに

 はれぬ想いや
  秋も去ぬめり
       紀舟 今夏の様々な不愉快な出来事、想い出よ。 この山の旅で、すっきり晴れよ!もう秋も過ぎる。でもーーー?


梓川
 水面の風の
    肌寒く

 紅葉始まる
   白秋のとき

       紀舟 秋の上高地。ご存知河童橋からの景色。
紅葉にはやや早く、白秋のとき。




河童橋周辺、朝焼け
心なし

 染まる山肌

   霧ながる
    
      和子 大変素直な句。「心なし」が効いています。作者のもみじ待つ心が、心なし流れていますね。



山頂の
 朝焼け雲の
  岳越えて

  紅葉色なる
     浮雲放つ

        紀舟 日の出時は、残念ながら、雲、霧に覆われていた。夜明けと共に、この雲が紅に染まりながら、次々と分かれ、流れていた。



朝焼けに

  染まりつ奔る

     秋の雲

        牧紀 同上、我らシニアも気ままに流れる紅葉色の浮雲か(紅葉マーク)?




梓川
 朝明けそめて
   うす紅の
      
  清流の秋
  深まりゆけり

      紀舟 山の下を返り見ると、山雲の朝焼けを映して、梓川も薄紅色に!
薄紅の流れとうす紅葉のハーモニー



秋雲と

 紅染まりつつ

    岳明ける

       牧紀 雲も岳も紅に染まり、直後、白々と朝明ける。


朝明け後、一旦宿に戻り、朝食。



河童橋ー梓川右岸ー明神橋
とびきりの
 一枚に賭け
  立ち位置を

 探しカシャッと
  切り取る紅葉
   
      きいろ 朝食後、全員集合、出発。


梓川右岸の絶景ポイントに差し掛かる。


それぞれ、 自慢のカメラを取り出し、周辺は、ポジション定めに大忙し!





秋深し

  栄枯盛衰
     かげ
    翳る池

       牧紀 倒木あり、枯れ木ありーーー。
これも自然の摂理。人間も同じ定め。?


古池や 野ざらしの木々 無残やな
(これは乗り過ぎ!芭蕉翁に失礼。)




草牡丹

  綿毛繕ひ

    冬支度

     ぎせん 草牡丹が綿毛を一杯付け冬支度。高原の冬は真近。

私たちも冬に備えて先ずインフルエンザ予防注射か?




立ち枯れの
 
 古木に捧ぐ

    紅もみじ

       牧紀 以下2句 紅もみじを求めて:


六百山の岩場を望む小池の前に、紅もみじが枯れ木を悼むように。








池の道

 熊笹切れて

    紅もみじ

      牧紀 上記の池から数分の所にも池を見守る紅もみじあり。

本格的な紅葉、黄葉はこれからか?






明神池周辺
うみ
 湖 澄みて

  待ちこがれるか

     山の燃ゆ

       多和 明神池を湖水に見立て、紅葉を待ち望む気持ちを託したのでしょうか。
今頃(10月末)は山が紅葉で燃えているかも?




明神や

  秋の薄日に

    鎮もれり

       牧紀 薄日、うす紅を静かに湛える明神池。明神様と静かに佇み、時を忘る。





明神に

  ぬくめ酒の

      一献を

       牧紀 ふと気付けば、風寒く、明神様と温めの一献を傾けたい気持ち。





明神の

   斎戒沐浴

    秋うらら

       牧紀 明神池は、神様の斎戒沐浴される神聖な場所ですぞ。一献なんて不謹慎?




明神の

  置石の妙
     
    初もみじ

       牧紀 明神様も粋な方。沐浴しながら(一献傾けつつ?)置岩を按配されたか?




二の池に
 神の試練か
   倒木に

 みどりの芽生え 
    紅葉を添へて

        紀舟 ここら辺りの神様は、無残な試練も与えると見えます。でも、後の面倒見も良いようですね!




明神橋ー明神館ー梓川左岸
カンボクや

  旅の実りの
     
    紅模様

       牧紀 明神館前で昼食。そこに真っ赤なカンボクの実が鈴なり!

SNMの秋の旅はすべて紅丸。皆の心に紅い実りが!





秋枯れの

  熊笹越えて
     
    奥の院

       牧紀 帰路の左岸は黙々と歩く。



熊笹の奥は霞んで見えないがーーー。どこに繋がるのでしょうか?彼岸?





上高地
 秋の気配の
   爽やかに

   心洗わる  
     清流の旅

       紀舟 旅の終わりに:


上高地の爽やかな空気と梓川の清流に癒された心の旅路でした。

皆様に感謝申し上げます。





その他
呑み語り

  手作りワイン

     しみる秋

        牧紀 追記:


夕食後、部屋に集まり、気ままな呑み語り。手作りのワイン、ジュース、コンポートありがとうございました。








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