観桜写真俳句短歌集07

                                                (2007.04.24 追記)


<俳句の部>

俳句 写真 コメントその他
やがて散り

 蝉しぐれ鳴く

     葉桜か

     ―牧紀― 以下5点もりもとひろさんの写真に句をつけました。
小野路の谷戸の山桜。「蝉しぐれ」のシーンに登場。
千本の

 桜流るる

   にしき帯

    ―牧紀― ひろさんのコメント

吉野の千本桜。中千本、上千本が帯のように流れるように咲いていました。
夜桜を

 帯にきりりと

    祇園茶屋

     ―牧紀― 祇園の一力茶屋の前。お姐さんの桜の帯が粋ですね。
新宿の

 桜もビルも

   風絶えて

    ―牧紀― 新宿御苑からNTTのビル。桜の中にひっそりと見えます。
一瞬の

 夜を染め尽くす

    さくらかな

      ―牧紀― 満開の桜です。華やかさと儚さが感じられました。
清明の

 気を吸う棚田の

     大ざくら

      ―芳翠― 谷戸の棚田の山桜
散りてなほ

 染むる桜の

   愛おしさ

    ―未来― 新宿御苑にて
高層の

 ビル景に入れ

     花の人

     ―未来― 同上
枝垂桜

 風しなやかに

   まとうかな

     ―未来― 同上
御衣黄の

  桜喧騒の

    中蒼き

    ―未来― 同上
散るを待つ
 
 満つる桜や

    大泉寺

    ―牧紀― SNM観桜ハイクにて
山桜

 花枝広げ

   松に恋

    ―牧紀― 同上
谷戸の空

 きままに咲けり

     山ザクラ

      ―牧紀― 同上
泉水に

 一瞬の静

   花満ちて

    ―牧紀― 小石川植物園にて
自在やな

 枝垂桜の

  吹きながれ

    ―牧紀― 小石川後楽園にて。
人波か

 しおみ桜か

    播磨坂

     ―牧紀― 「播磨坂さくら並木」にて
児ザクラの

 居心地良くて

     母の幹

     ―牧紀― 同播磨坂の桜

以下連作:
太い桜の幹に羨望!
孫ザクラ

 巣立ち見守る

     父の幹

     ―牧紀― 同上




<短歌の部>

短歌 写真 コメントその他
里山の
 棚田に咲ける
    桜木は
 若き松ノ木
  そっと抱きしめ

     ―韶光― 松に絡む谷戸の棚田の山桜ーです。
象に坐す
 普賢菩薩の
  浮かびくる
 薄くれないの
   花唇の奥に

    ―芳翠― 新宿御苑にて
東風吹けば
 バージンロードに
    早や変わり
 アスファルト消す
    桜のマジック
 
      ―芳翠― 同上
褐色の
 肌に桜の
  コーサージュ
 シックに決めて
    ハレの装い

     ―芳翠― 同上
睡蓮に
 留まる散り花
   いずくより
  時の移りぞ
   共にかたるや

     ―紀州翁― 小石川後楽園にて
丹沢の
 遅き桜の
  なびきつつ
 湖水ぬるみて
    心潤みぬ

    ―紀州翁― 春の丹沢湖周遊


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