観桜写真俳句短歌集08

                                                (2008.04.16 追記)


<俳句の部>

俳句 写真 コメントその他
朝眩し

 洗濯日和

  初ざくら

   ―牧紀― 我が家のベランダから、目前の公園の桜の開花を見て。
白鶴の

 つばさ重ねて

     花千本

    ―牧紀― 以下3点、恩田川の桜。3月尽満開。
白の千羽鶴、一寸とムリ?
晴れ舞台

 鴨の桜の

  通り抜け

   ―牧紀― 桜の晴れ舞台。通り抜けは誰?
また一年

 花満つ時や

    桜守り

    ―牧紀― 皆々、河守り、桜守りの心在らむや。
我が心

 まるくと願う

    花の寺

    ―未来― 以下5句、SNM旅部会「花の寺常泉寺、引地川千本桜散策」



花の寺は名の通り、桜、三椏、花桃、一人静、アセビ、(姫)リュウキンカ、三つ葉ツツジ、フッキソウ、貝母、片栗、丹頂草、寒菖蒲、シャクナゲ、黄梅、花ニラ等が咲いていた。
川に映ゆ

  千本桜

  風やさし

   ―未来― 天候に恵まれ、感謝、感謝!
桃源郷

 空の青さを

  確かむる

   ―未来― 紅白の花桃が満開。映える青。桃源郷はややオーバー?
夜桜の

 賑わい待たる

   通りかな

    ―未来― 雪洞の 早や桜色 よい(宵、酔い)を待ち
ーーなんて、「花は夜ひらく」
枝垂れ桃

 今日の元気を

   貰いけり

    ―未来― 元気一杯桃太郎!
三椏も

 仏もかほれ

    花の寺

    ―有三― 旅部会の1週間前に訪れた常泉寺。三椏が満開。
三椏は、香りで衆知の沈丁花の仲間の由。
花散るや

 終の棲家の

   鎮まりて

    ―有三― 国立博物館の庭園(偶々、開放日とか)
御魂にも四季はめぐる。
鳥となり

 花を眼下に

  富士までも

    ―小鈴― ハンググライダが三つ四つ飛んでいるのを見て。
私も、鳥になってーーーー。
富士に花

 菜の花見むと

    人の波

    ―小鈴― 桜と菜の花。春爛漫!
餌を喰む

めじろ飛び交ふ

    花見かな

    ―小鈴― 日差し満ち花満ち鳥の腹も満ち
子等待てり

 花のトンネル

    抜けた駅

    ―小鈴― 「花より電車」の子供をみて。
母性豊かな句。
片栗や

 白鳥の舞い

    草の中

    ―小鈴― 写真の如く、俳句の如く心洗われる一瞬。
草薮に

 一人静の

   佇みて

    ―小鈴― 静御前の舞い終えて。
願いこめ

 十九の門出

    祝う春

    ―和子― お孫さんの入学?
逝きし人

 偲びて哀し

   花ふぶき

    ―和子― ほろほろと、また一時の花吹雪
花筏

 乗りて浄土を

     願う旅

     ―和子― 引地川の散り桜。
浄土は、近くて遠い、遠くて近い?
異口同音

 花垂る川の

   眺めかな

    ―くに― 恩田川の桜。
異口同音は一寸とキツイかな?
「声ひとつ」(ワンダフル)くらいかな?
木の幹の
 じか
 直に咲き出づ

     桜かな

    ―くに― 何とも可愛い子桜?
なおざりの

 庭にも春は

   廻り来む

    ―くに― 披講の皆様、我が庭もーーー
川の面に

 映る桜の

  絵巻かな

  ―美穂子― 引地川の川面に映る桜。
水葬の
 
  ごと

 惜しまれて

    花筏

   ―美穂子― 水面の底には青空が拡がりーーー
蕊越に

 今を盛りの

     山桜

     ―竜―
染井吉野は、散って、蕊(しべ)の薄桃色。今は、時移り山桜が満開。静かな散歩。
葉陰より

 静かに咲きし

    御衣香は

     ―竜― 緑の御衣香が見事ですね!
白妙は

 ドレスの如くに

   咲き満ちる

     ―竜―  白妙のドレスアップ。
これも、今を盛り!



<短歌の部>

短歌 写真 コメントその他
千本の

  桜逍遥

   引地川

 散り初む花も

   淀み流れつ

          ―紀舟―  SNM旅部会「引地川桜散策」  (08/4/4)

満開は過ぎ、散り初めの風情。

参加者20数名、間延びしつつ、思い思いに桜を愛ず。
春風に

 川面に伸びし

   枝先の

 散りて流るる

   花の筏に

    ―澄香― 同上。
花満ち、花散り、花筏。
木の陰に

 木瓜一輪の

   うす白き

 清楚に見入る

   一刻の静

    ―澄香― 安息のひと時。
 豊かなる

 泉の森の

   幸せを

 つんざ
  劈くジェット

  一気に地獄

    ―韶光― SNM旅部会。
天国と地獄は紙一重?
改めて、平和を願う。
大木の

 ソメイヨシノの

       吹雪受け

 ヒナギクザクラは

  楚々と咲きけり

            ―芳翠― 時移り、花代わり、万物流転。
次の短歌を含め、「徒然草」の影響もあるのかな?
 散り行くを
 さだめ
 運命と知るは

     潔し

 生あるうちは

 見せばや花を

   ―芳翠― シニアの皆様に送る歌?
花あるうちは花。(ーーがーではない)


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