10 月 例 会




      開催日:  2009.10.06(火)

      兼題:    「自由」


俳句



向日葵の 日傘の(ひと)に 影落とす  隆夫


美しく 何処か寂しい 彼岸花   隆夫


藁の香の 匂ふ棚田や 飛蝗(ばった)飛ぶ    学


刈入れを 終へし棚田や 曼珠沙華   学



 
取る人も なき藪かげの 熟柿かな   学




 投網人 鮎案山子(かかし)となり 魚影待つ  三樹



 濃く淡く 雁行鵜の群れ 鮎求め   三樹






青春の ニキビ面良し ゴーヤ()る  牧紀


蕊の先 まで燃え尽きよ 彼岸花   未来


故郷の 山懐かしむ 萩の花     未来


秋桜の 大笑いする 宇宙かな     未来


仕方なく 獅子唐列に 並びをり    未来


トキリマメ 弾けて空の 広さかな   未来


藤の実や ジャングルめくよ 谷戸の道 玲子


のうぜんの ゆらゆら風と 戯れり   玲子


茄子刻む ダイヤモンドリング 箱の中 玲子


荒くまし 木肌に寄り添へ 曼珠沙華  芳翠


林立す メタセコイアの 神秘かな   竜


黄揚羽と 真っ赤に輝く 彼岸花    竜


パチーンと どんぐり降って 影映す  竜


宴はてて 帰る家路に 虫時雨     くに





短歌





  雲晴れて光り(あまね)く地にそそぐ
        泰然自若仲秋の月 紀舟



  菜園に所狭しと秋野菜
    兄弟姉妹無事に育てよ   紀舟


  薄墨の雲を纏いて天翔ける
     仲秋の空月冴えわたる  芳翠



   緑陰に出番待つ間の三線(さんしん)
     音こだまする秋祭りかな 芳翠


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