神無月例会


[自由題」

俳句


たっぷりの大地の恵み稲たわわ   未来


遠くまで何処までも(あか)曼珠沙華   未来


秋桜の(ささや)きあって風に咲く    未来


雲自在ピカソの作や秋の空     牧紀


夕焼けて輝く雁かユーホーか    牧紀



実ざくろやしぶ色の秋見つけたり   牧紀


花も実も強き生命(いのち)のオクラかな 牧紀


写真提供は牧野さん
満月や心は丸く気は軽く     英進

秋深し明日へ踏み出す旅の宿   英進

秋深しだあれもいない湯船かな  英進



日焼けせし埃塗(ほこりまみ)れの子等駆ける 小鈴



高麗川の土手赤く染め曼珠沙華   小鈴


清流に落ち鮎狙う鷺一羽      小鈴


一面を秋色に染め巾着田      小鈴


秋桜に嵐の足跡残しけり      小鈴

風にゆれ

 たれに靡くや

      紅芙蓉

      ―有三―


天空の願いうけて彼岸花      有三


雷雲よわが家の花にも恵みあれ    澄香


短歌 



   城内の茶亭にありて一服の
     安らぎの時幸福(しあわせ)想う  澄香


            こや
   町おこしかつての(芝居小屋)に
     望みかけ
  
    旅にそそられ我もうれしく  澄香


   岡崎城堀端に立ち
      領民(たみ)想う      
      領主偲びて共にやすらぐ  澄香



担ぎ手は

 若き母らし

   乳与ふ

 間ももどかしや

   祭りの白足袋

      ―芳翠―
  


      霊峰のミネラル豊かに柿田川
      三島梅花藻(ばいかも)(はぐく)み流る  芳翠


   里山の秋始まりぬ種包む   
     こぶしの袋色変わり行く   芳翠    


   飛鳥人眠る小山の横穴墓         
      今平成の子等群れ遊ぶ    芳翠

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