如 月 例 会 |
「節分または自由題」 |
草も木も指折り数え背伸びする
春の良き日を夢に描きて 韶光
墓守の供花を焚く火は白煙と
なりて真直ぐに空へと昇る 芳翠
六度の干支迎え来て身に巣くふ
邪鬼払ふ豆ことさらに食む 芳翠
早朝の掃き清められし境内に
名代の枝垂れ梅香ゆかしく 芳翠
境内は蝋梅の香の満ち満ちて
めじろ一羽の朝餉のひととき 芳翠
厄落しどんど飾りに火が入り
ふるまい酒やけんちんに笑顔 澄香
福は内豆撒く姿わが家にも
幼子在りし今なくさみし 澄香
憂しことの多き日々にわが家の
福寿のこがね春をことほぐ 和子
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