皐月例会


 開催日:

    5月12日(火)
    9時半〜12時


 場所:

   町田公民館和室2

 兼題: 

  「新緑又は自由



俳句


人集ふみどり(きらめ)く御苑かな    学


新緑の中や読経の聞こえくる    学


薬師池集ひて泳ぐ春の鯉       学


花の下読書一途の乙女かな      学


茶の会の果てて日傘の人となる     学


おみな行く御苑の躑躅くれなゐに    学



街並みも変はり故郷の樟若葉      未来


烏賊(いか)並べ故郷訛り飛び交はす     未来


白砂の松原遠く風薫る         未来


一山を躑躅で染める絵巻物      未来


一片(ひとひら)ハンカチの木の独り言    未来



山里の田水に万緑湛えおり       牧紀


台頭す新緑繁し甲斐覆う         牧紀


清清(すがすが)し朝霧たたえ山若葉       牧紀


著莪(しゃが)の花幼き日々と祖母の顔      くに


新緑と風に誘われ回り道        くに


肩肘を張らずあおぐ春の月       英進

来年も一緒だよと春の月         英進


春の月酔いたきまなこ通りけり      英進

賢治の詩読む声のして春の月       英進

先ほどの賢治の芝居春の月        英進


芦ノ湖は水満々と夏の朝         芳翠


愛らしき宝輪連ね九輪草         芳翠


新緑の風を映して蓮田池         有三


葉桜や花のしとねに恋の花        有三


黒き畦水光る先初夏の風         有三


(写真提供:志村さん)
小山田のしみ出る水よ遠き旅       動香


鶯の声に誘われ森に入る         和子


薫風に息切れしばし癒さるる       和子


もののふの面影偲ぶクマガイ草       和子


短歌 


   稜線を盛り上げ湧き立つ新緑や
       エコエゴ人知笑うが如く  紀舟


   雄河鹿春の祭りの落ちこぼれ
  
    か細く鳴きて夜ぞ哀しき  韶光


   菖蒲田に獲物は何か母子づれ
      楽しき思いで心に刻みて  澄香



      朝まだき湖上に輝く海賊船
       黄金週のいざや幕開け   芳翠


  張り付いて
    地獄の釜のふたとならん
        里山守りの青色小花  芳翠


  ()し方を夢の彼方へ葬れど
       なほ耳底に山ほととぎす  芳翠

  夕闇に川上めざし上りゆく
       後追う鴨の睦まじきかな  和子


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