七沢温泉、森林公園吟行




 写真俳句短歌同好会の今年最後の行事として、七沢森林公園の吟行と七沢温泉での猪鍋忘年会を企画しました。
今年は2月の観梅吟行に始まり9月には同好会初の展示会を開催でき、又会員数も20名を越すという実りある年でした。
観梅の時泉岳寺の義士の墓を訪れた縁か、吟行忘年会は12月14日の義士討ち入りの日と重なりました。

     七沢の森林浴に露天風呂
            歳を忘れて猪鍋囲む   

     会員の二十を越えし歳の瀬に
            義士の集いて森林に入る 

                記

 開催日:  12月14日(月) 晴れ一時くもり
 参加者:   日頃同好会の活動にご理解とご協力を頂いている
        方々を含め20名
 コース:   小田急線愛甲石田駅集合ー七沢森林公園散策
        ー七沢温泉忘年会(盛楽苑にて)


忘年会席での披講俳句

箸紙に

 一句記せり

   牡丹鍋

      学 江ノ島や

 紅葉の先に

 浮かびをり

    三樹 硝子越し

 湯と戯れる

 枯れ葉かな

    恭夫 傷ついた

 硝子の外は

   冬景色

    隆夫

投稿写真俳句短歌

七沢森林公園吟行

(句歌の上にマウスを置くと対応する画像が表示されます)

山里の

 民話の館に

 落ち葉降り

     有三 ふくよかな

 落葉踏む道

 何処までも

     有三
   くれないを
 紅葉と競ふ
  リボンつけ

 森の架け橋
   冬の装ひ

     芳翠 丹沢の

 嶺深々と

   山粧ふ

     未来
美しき
 若き時代は
 過ぎたれど

 冬の余生を
 楽しまんとぞ

     水白 突然の

 鹿に一瞬

  たじろぎぬ

     未来
きざはし
 階 の

 先は尾根道

  落葉踏む

          玲子 山里の

ふところ
 懐 にあり

  冬紅葉

    有三
七沢の

 山里深し

   枯尾花

     玲子 枯れ葉道

 後ろ姿が

  母に似て

     淑如
晴天に

 更に輝く

  冬もみじ

     淑如 円窓の

 秋景の中

  人の往く

    芳翠
(淑如さんの写真は、森本さんから提供頂きました)

猪鍋の俳句

湯浴みして

 猪鍋湯気に
      あいあい
     和気藹藹

     牧紀 酌み交わす

 酒に猪鍋

  談義かな

    未来
 こわ
声強し

 鍋を奉行す

    男たち

          淑如 猪鍋に

 同好の士の

 討ち入りて

      玲子


その他

浅田さん自作の写真俳句)

追記

俳句、短歌 写真
冬の日に

 未だ秋景色

  プレゼント

       隆夫
たくましき

 母性師走の

  陽に映える

      芳翠
せせらぎの

 底は落ち葉の

    彼岸かな

        牧紀
公園を

 一回りして

   年惜しむ

       学
七沢の
 おぼろ紅葉に
   包まれて

 重なる落ち葉
 踏みしめてをり

               紀舟
底冷えに
 スケッチの人
   見てふるえ

  七沢の湯に
  つかるよろこび

                澄香
柵越えて

 鹿飛び去りぬ

     冬木立

       小鈴
母子像の

 師走の風にも

   負けじとて

       小鈴
人形の

 語らふ民話や

     里は冬

       小鈴


HPに戻る

inserted by FC2 system