SNM 秋の乗鞍、畳平散策の旅
写真俳句短歌特集


   シニアネット町田H24年度旅と歩きの会主催「秋の乗鞍、畳平散策の旅」に
  参加させていただきました。
   天候が心配されましたが、相模湖を過ぎたあたりから雲は上がり、現地は晴れ。
    相模湖を越えて小雨も降り切りて
              甲斐の薄霧信濃に晴れる
             紀舟

  往きは松本インターから野麦街道へ。野麦峠の北麓を通って乗鞍観光案内所へ。
  帰りは畳平を抜け、安房トンネルを経由。
    道狭し隋道暗し崖多し
              女工も哀し野麦街道 
                紀舟

  参加者36名は、旅部会始まって以来の最高人数の由。
  乗鞍高原で紅葉の始まりを愉しみ、翌日標高2700mの畳平で”これぞ山岳紅葉”
  という絶景に恵まれ、最高の1泊旅行でした。
  「旅と歩きの会」の方始め、参加の皆様に改めて感謝申し上げます。
  ここに、写真俳句短歌特集として纏めましたので、ご覧頂ければ幸甚です。
                      <概要>
          実施日:       H24.10.4(木)〜5(金)
          天候:         晴れ
          参加者:       36名
          宿泊:        休暇村乗鞍高原(長野県松本市安曇4307)
          コース:       「秋の乗鞍高原、畳平散策の旅」 (バスツアー)           



(休暇村乗鞍高原)


<写真俳句短歌集>

(第一日乗鞍高原散策)



(ネイチャープラザ一の瀬の案内板より)

俳句、短歌 写真 コメントその他
高原の

  秋噛み締めつ

    お昼どき

       牧紀 乗鞍高原散策の入り口、乗鞍観光センターここで昼食。
頬をなでる風がやや肌寒い。
乗鞍の

   紅はぜる
       みち
    秋の小径

       牧紀 オルガン橋で降り、先ず白樺の小径を散策。
紅葉は始まったばかり。はぜ紅葉が一際目立つ。
くれないの
 グラデーションや
     はぜ紅葉

  高原先駆け
     秋を彩る

       紀舟 はぜ科の紅葉が高原の秋を彩っている。この何ともいえない紅のグラーデーション。
佇めば

   一足先の

      草紅葉

       牧紀 続いて小梨の小径を散策。
木々の紅葉は未だしながら、足元の草の黄葉は一足先に!
空澄みて

 艶濃きいろや

      女郎花

        和子 道端には、山の女郎花の艶濃き色が彩りを添える。
あざみ池

   巡りて秋に

    浸りをり

       牧紀 あざみ池に到着。
澄んだ水、澄んだ冷気に秋を愉しむ。
高原の

  紅葉の兆し

    映しけり

       牧紀 静かな池の水面に高原の秋を映す。池畔では紅葉も見頃?
錦秋は

  湖に映りて

  きらめきて

      吉夫 やわらかな紅葉が水面にきらめいている。
白樺に

 ひとり寄り添ふ

    はぜ紅葉

       牧紀 あざみ池からの帰り道。はぜ紅葉が白樺に寄り添うように赤らんでいる。二人の世界?
頬寒き
 小梨の小径
  それぞれに

    小さな秋を
   見付けし笑顔

        牧紀 あざみ池、小梨の小径を一周し、ネイチャープラザ一の瀬へ戻る。
それぞれ良い汗をかき満足の一服。
秋の日の
 木々のしじまを
    唯落つる

 善五郎滝 
  しぶきの白き

       紀舟 鈴蘭橋でバスから下車。数分で善五郎の滝。
写真の通り、「白秋の景色」に浸る
池の面

 色とりどりに

    映しけり

       和子 休暇村乗鞍高原の裏の道を下って牛留池へ。
池に映る淡い紅葉と青空が彩りを競う。
白樺の

 白沁み透る

     池の秋

       牧紀 牛留池の一方から見ると、池の水面に映る白樺の白が際立つ!。
乗鞍の

「の」の字の杉の

      秋野かな

        牧紀 牛留池の後方に在る奇形の杉。乗鞍高原の「の」を象徴?
「の」の字尽くしの戯れも良し?
白樺の

  白さ冴へけり 

     秋日和 
  
      小鈴 草紅葉に白樺が映える。今日も一日秋日和。こんなとき本当の幸せを感じる。
夏の雲

   残る青空 

    山紅葉 
  
      水白 秋とはいえ、夏雲が残っているような穏やかな日和。でも山は紅葉が始まっている。



(第二日畳平散策)

俳句・短歌 写真 コメントその他
丈高き

 木樹色付きし 

   今朝の秋
   
      小鈴 休暇村乗鞍高原の朝。
紅葉と黄葉のハーモニー。今日も晴天。
ススキの穂

  光りと遊び 

   風と舞ふ
   
      小鈴 宿の前は、ススキの原が点々。
文字通り「光りと遊び風と舞ふ」風景!
全山の
 紅葉パノラマ
   右ひだり

  バスこぞりてぞ
     感嘆の声

        紀舟 休暇村乗鞍高原をチェックアウト後、バスにて夜鳴峠、三本滝、乗鞍エコーライン経由畳平へ向かう。
2000mを越えたあたりから、全山紅葉の絶景!感嘆の絶唱!
紅葉を

 カメラに捉えむ 

    我もまた
   
       小鈴 畳平を見上げるカメラの目と我が眼が一体となって、紅葉を捉えたい
―紅葉に吸い込まれる感動!
畳平

 窓いっぱいの 

   紅葉かな
   
      吉夫 バスからの眺めは文字通り窓一杯の紅葉で満たされていましたね。
たま
偶 さかの
 山の実りの
   時を得て

  紅葉に埋まる
    乗鞍に会う

        紀舟 紅葉の時期と天候に恵まれ、乗鞍の絶景の「山岳紅葉」に出会えた幸運を感謝。
敷き詰める

  紅葉の畳

     平かな
   
       牧紀 これぞ紅葉の錦畳?
(窓ガラスの反射ご容赦請う!)
天空に

 捧ぐ紅葉の

     錦かな

       牧紀 百人一首にある菅原道真公の「紅葉の錦神のまにまに」を踏まえて。
峪もみじ
 山地もみじの
    輝きて

   乗鞍岳の
     天空に映ゆ
   
        紀舟 山も峪も埋め尽くす紅葉の天空。
草紅葉

 山肌染めて 

     秋の空
   
        和子 畳平から下方を見ると地を這う草もみじの黄葉が広がる。
 つくも
九十九路を

  紅葉の色の 

   上りたる
   
      小鈴 同様に畳平から、バスで上ってきた九十九路を見下ろす絶景。上るほどに黄葉の濃さが増す。
乗鞍の

 秋鎮まりぬ

      鶴ヶ池

       牧紀 大黒岳中腹から畳平方面を望む。
鶴ヶ池にすべてが浄化されている。
錦秋の

 湖の向こうの

       槍ヶ岳

       吉夫 鶴ヶ池の向こうに確かな槍ヶ岳。
湖畔の佇む人影がワンポイント!
ハイマツに
 枯れ木こけもも
     小石路

  富士見岳見つ
     大黒登る

       紀舟 大黒岳中腹から富士見岳を望む。
ハイマツの影に真っ赤な小さなこけももの実が零れていた。
秋うらら

 北アルプスの

     迫りきて

       牧紀 大黒岳山頂から北アルプスを一望。
富士見岳
 降りて見れば
     鶴ヶ池

  先に鋭き
    槍ヶ岳見ゆ

       紀舟 富士見岳の山麓から見ると僅かに槍ヶ岳が見える。
流れる雲を切り裂いて威容を顕している。
白樺の

 白浮き立たす
     きば
    黄葉みかな

          牧紀 帰りは畳平を抜け、乗鞍スカイラインへ。途中白樺の黄葉を見て。






HPに戻る

inserted by FC2 system