大 倉 山 観 梅 吟 行 特 集


   日時:   2010.02.20(土)
             一部02.16(火)
   吟行先:  大倉山梅園、大倉記念館観梅吟行会
          大倉山駅付近で昼食後,(一部解散)
          いの池(師岡熊野神社)ー横溝屋敷ー
          西谷広場谷戸池ーせせらぎの小径散策
          ー師岡表谷戸バス停ーJR新横浜駅。
          (SNM旅部会のルートと少々異なる)


(写真提供:森本ヒロさん)
観梅に
  コーヒー飲んで
     写真展   
   満つる思いに
     顔ほころびぬ
         (紀舟)
(大倉記念館前の集合写真)

<俳句>

俳句 写真 コメント他
遣り水に

 梅の香うつる

    日和かな

     ―牧紀― 梅咲き水温む安穏の時!
戻り陽に

 咲き急ぎをり

    今朝の梅

     ―牧紀― 寒さが一段落。陽射し戻り、さあ花開こう。
紺碧に

 深紅の梅の

    遠き夢

     ―牧紀― 紅梅の深い思いは誰そ知る?
あずまやに

  梅の簾の

    春見えて

     ―牧紀― 憩いの場に春がそこまでーーー
いの池に

 映る木立も

    梅日和

     ―牧紀― ひと気なく、花もなくただ梅日和を池に映してーー。
梅古木

 咲く花数の

  足るを知る

    ―牧紀― 精一杯幹を張る古木。花は淡白。
藁屋根に

 今年も梅の

    花香る

    ―牧紀― 一世紀の変わらぬ時の流れ!
雛飾り
     かげ
 時代の翳り
    まと
   纏ふかな

    ―牧紀― 雛人形の顔、着物、色合いーーーに時代の変遷あり。
せせらぎの  
    みち    
  石小径 踏みて

    谷戸の春

     ―牧紀― 噴水の谷戸池から、小川のせせらぎが石畳の小径となって田畑を横切っている。
まさに、谷戸の春、里の春、梅日和の旅を満喫。
山道に

 足引きずりて

   梅見とは

    ―隆夫― 苦(句)あれば楽あり
雲もなく

 真一文字に

   咲きし梅

     ―隆夫― 白梅の 雲一文字 空を染め
君に似た

 一輪の梅

   淋しげに

    ―隆夫― 君の顔を拝みたい!
古民家に

 時代色濃き

    雛飾り

    ―未来― お気に入りのご尊顔にお会いできましたか?
昭和史に

 重ぬる杯や

   古希の春

    ―未来― こんな時代を映す杯があるのですね!1
連れ立ちて

 入る長屋門

   梅かほる

    ―未来― 横溝屋敷の立派な門、立派な梅に感動
白梅に

 ささやく鳥の

   せわしなさ

     ―未来― 見事に一瞬を捉えましたね。
枝垂れ梅

五分咲きほどの

    頃合ひに

     ―未来― 一寸淋しいですね!でも静中動かな?
 は
梅愛しき

 見知らぬ人と

    眺めをり

     ―玲子― 梅に見とれ 梅の取り持つ 友となりか?
紅梅の

 我が身の丈に

   咲きにけり

     ―玲子― なかなか良いですね!
「我が身の丈」を知ることは大切ですね。
柔らかな
     あまね
 陽射し 遍  し

     臥竜梅

     ―玲子― 臥竜梅の遍き拡がりがよく判りますね。


<短歌>

短歌 写真 コメント他
梅が枝の

 もとを流るる

  せせらぎは

 待ちに待ちたる

   春を知るらむ

      ―筑山― 春の水音が聞こえてきそうですね!
梅寒の

 大倉山に

  集いたる

 読み人たちの

   白き息かな

     ―筑山― 白き息は、寒さ?甘酒?
春まだき

  大倉山の

    頂に

  麓を望む

   一輪の梅
 
     ―筑山― この梅が咲く頃、大倉山は春に覆われるのでしょうね!
寒風に

 閉じ込められし

    梅の花

 祭りの陽気に

  目覚め香るや

             ―紀舟― 大倉山梅祭りも佳境に入る。
かつて見し

 梅の若木は

  生い立ちて

 シニアライフの

   古木賑はふ

            ―紀舟― 三十数年振りに再訪した大倉山梅園。
梅は古木に。客はシニアに?
石積みの
      みち
 せせらぎの小径

     水温み
    
   夏飛ぶ蛍
    
    夢見つ歩く

       ―紀舟― 梅日和 せせらぎの小径 友とあり
陽に映えて
  
 白さいや増す

  獅子ヶ谷の

  梅は童女の

    髪飾りしや

      ―芳翠― 髪飾りに見えますね!
澄み渡る

 如月の空

  梅香満つ

  今朝は初音を

  聞く兆しあり

     ―芳翠― 初音は聞けたのでしょうか?
ほっこりと

 春の日射しを

  背に受けて

 腰低くして

  語り合ふ母子

      ―芳翠― 一寸拗ねた?子供も、優しいお母さんに、直ぐ機嫌が直るでしょう。



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